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2012年9月15日 (土)

原猿集団と雌雄(充足)共認

原猿集団のオスは首雄だけです。つまり、オス同士はまだ集団を形成する所まで、共感機能を発達させることが出来ていません(オス同士が集団を組める様になるのは原猿の登場から3000万年も経った、真猿からです)。

しかし、原猿も中期以降、一つの画期的な進化を遂げています。それは、それまで原モグラ同様、夫々の縄張りを持ってバラバラに暮らしていたメスたちが、首雄の周りに集まって同居する様に成ったという点です。つまり、オス同士は集団を形成できなかったけれども、首雄とメスは性的引力を下敷きにして、生殖集団(首雄と数匹の雌とその子供たち)を形成した訳です。

この生殖集団こそ、サル・人類における集団形成の原基構造です(なお、私は後に、人類社会の所で、社会構造を最基底で規定しているのは雌雄関係=婚姻様式であることを、提示するつもりです)。もちろん、この集団は、首雄が闘いを担う闘争集団でもある訳ですが、重要なのは、この集団が共感機能を発展させた充足共認や更には役割共認(例えば、オスは闘争と庇護、メスは出産と親和という様な)によって統合されている(つまり、雌雄共認によって形成されている)という点です。

恒常的に生起する不全感に苦しめられてきた原猿たちが、そのマイナス感覚をマヒさせ、安心感etcの快を感じる回路(共感機能)を発達させてゆく為には、何万回もの漸進的な変異が必要ですが、耐え難い苦痛から逃れる必要がある限り、その様な変異は発生し続けたと考えて良いでしょう。それと並んで、雌雄充足共認もまた、より充足度を上昇させる方向で変異を促し続けたと、云えるのではないでしょうか?

四方勢至


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