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2012年11月29日 (木)

有性生殖の意味

死を伴う有性生殖がかなり根元的な生物の戦略であるとして、オスメスの差違が我々人類への進化の過程で強調されてきたのは何故なのか考えてみたい。

生物の中には大雑把に①雌雄同体のもの(ミミズ等)も居れば、②受精卵の置かれた環境によってオスメスの区分が起きるもの(魚類など状況でメス→オスに変化するものを含む)や③我々のようにDNAにその発現因子が組み込まれた生物もいます。

①②③の違いはオスメスの差違を明快に(確定的に)している差違と捉えられると思います。

そして概ね①<②<③の順に体の機能が複雑化(高度化)しているように見て取れます。この事実が何を示すかなのですが、体の機能が複雑化のためにはオスメスの差違の拡大が必要だったのか?または、オスメスの差違の拡大が体の機能の高度化に必要だったのか?

実現論によるメスの生殖負担の論とも関連するとは思うのですが....

「多様性の獲得」という有性生殖の意味に於いては①②③のどの生物にも可能性は開かれていたはずですが、その次ぎに塗り重ねられた戦略に違いが生じたのでしょうか。

素人考えで申し訳ないのですが、同等の体の機能を持つ生物であれば単純に生殖機会の多いと予測できる①>②>③の順で有利なはずです。

最初に有性生殖の機能を獲得した生物はオスメスの差違のあいまいな①の生物ではないかと思うのですが、①の生物には高度化の可能性(≒適応能力拡大)がなかったのでしょうか?

私はそんなことはないと思います。

体の機能の高度化は行動様式の高度化とも密接に関連しているのではないでしょうか?そして、その行動様式とは捕食と生殖であるはずです。

つまり、適応能力の拡大という進化の方向性はオスメスの差違の拡大と言う戦略によって実現されてきたと言えるのではないでしょうか。

鈴木達也

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