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2012年11月 2日 (金)

要素還元的科学信仰からの脱却 「科学と医学」

>医学的あるいは科学的根拠が大事。根拠のないことはすべてえせ、嘘偽り。
「いまのところは根拠はないけれど、患者の治癒例がある」という「グレーゾーン」の事例はたくさんあると思うのですが、医師はそれに「手を貸」してはいけないらしい。

>科学的とは人間に対しての要素主義的な立場から機械論的なアプローチをとること…。体全体を考えるというと、近代医学に対しての漢方医学。これは、有機的な身体全体を総合的に考慮していく、ということですが、

という点についてもう少し深めてみたいと思います。先に投稿したホメオパシー医学は全体性の医学であり、それに対応するのがアロパシー医学(近代科学を母体にした要素還元的な近代医学)と呼ばれています。この二つの医学の対比から全体的認識法と要素還元的認識法の違いと可能性について考察したいと思います。もし、2つの医療についての詳細が知りたければ『人はなぜ治るのか』.アンドルーワイル著.日本教分社.を参照してください。

ホメオパシー医学とアロパシー医学は、治癒率ではかなり好成績を上げている前者を、科学的根拠が不十分であるため正当な医学とは認めないと後者が否定するという構図で対立しています。とはいっても、ヤミ医療とまで烙印を押されている訳ではなく支持者(治癒した患者)はたくさんいます。

ホメオパシー医学の特徴は過去の治癒統計を重視する(事実を重視する)ことにあると思います。具体的方法としては、ある病状にたいして何々病としてカテゴリー分けを行い、その病種に対して共通の薬を処方するという近代医学の方法とは異なり、症状を何時間もかけて徹底的にヒヤリングし(生活パターンや嗜好まで近代医学の感覚では、およそ病状と関係ないようなものまで)、健康な人が服用するとまったく同じ症状が出る薬物(毒物)を過去統計から抽出します。

そしてそれを、極端に希釈して服用させます。近代医学でいう病種が異なっても同じ薬になることがあるわけで病種という概念は重要視していません。その結果、患者は一時的に病状悪化しますが、希釈された薬物に対して刺激された自然治癒力はもとの症状そのものも取り去り、近代医学のように体内に高濃度の薬物を充満させることなく治癒していくのです。

この療法は、生命原理を良く捉えた優れた医療だと思います。しかしながら、どういうメカニズムで治るかということに関しては『自然治癒力』を刺激して、それを活性化させるという手法であるため、その根拠を問うことが生命機構そのものを問うことになり、現在の科学認識では手におえない状況にあります。

本田真吾

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