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2012年12月20日 (木)

アレルギーは、免疫機能が発する文明への警鐘(2)

母親の体内では、胎児は母親の免疫機能に守られ、無菌状態といわれます。しかし、生まれ落ちたその日から、細菌との共生生活が始まります。大腸菌やビフィズス菌などです。

生態系を考えた場合でも、細菌の種類や数は非常に多く、その果たす役割は重要です。生物から見ての共生と考えた場合にも、循環系の形成と考えた場合にも不可欠な存在です。しかし、殺菌、無菌、抗菌などのブームに代表されるように、人類は菌に対して「ばい菌=きたない=病気」というレッテルを張ってきたように思います。

そして、アレルギーを考えるとき、腸内に定住する細菌が重要であると言われています。腸内に定住している細菌が、外から入ってきた細菌の増殖を阻み、排除する作用があります。体をまもる重要な現象です。食物や飲料水、洗剤や薬品などにより細菌の数が変化してしまいます。これが、アレルゲンの侵入に大きく関わっているようです。

人類が作り出した、化学合成物質は自然環境の中で循環系を形成できずに、数々の環境問題を引き起こしています。そして、体内においては細菌との共生関係を狂わし、免疫機能を阻害しているのではないかと思われます。抗生物質の投与はさらに事態を悪化させている気さえします。

アトピーは、ヒトの免疫機能が発する現代文明に対する警鐘のように聞こえるのですが。

石野潤

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