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2012年12月 2日 (日)

精子と卵細胞、そして母体

先ず、1つ目の受精での精子細胞質の融合の件です。

確かに、精子には最小限の細胞質しかなく、精子発のミトコンドリアは消滅し、卵子系譜しか残らないというのが定説ですね。そこから、精子の細胞質は全て分解されて受精卵には継承されないと言うことですか。

しかし、2点ほど疑問が残ります。

先ず、第1点目は、精子の先端部分(主に膜と先端の細胞質)は、卵子の膜を潜り抜ける役目をもっている。この先端部分は、受精後は、受精卵の着床部分に集まり、母体の免疫機能を中和させる機能を担っているようです。この件は、紹介サイトがないかと調査中です。
胎生の哺乳類の場合には、着床した受精卵は母体とは免疫上の抗原・抗体関係になってしまいますので、受精卵の方に、母体の免疫に対処する機能が必要なんです。人の場合にこの時期が、ツワリの時期ですね。

第2点目は、精子の尾っぽです。細胞には、細胞分裂する際に重要な役目を果たす、チューブリンという構造があります。運動機能の要素です。運動性の尾っぽには、このチューブリンが集中する。受精卵に継承される運動性(分裂の際の運動性)を保障しているのは、精子系譜のチューブリンではないかと思うのすが。チューブリンは、二倍体細胞に進化する際に、重要な役目を果たし、減数分裂に際して発現する機構として、リン・マーグリス女史が強調している細胞質です。

精子系譜は、DNAのみである。受精での精子の役目は、DNAとしての情報受け渡しあるというのは、非常に単純で分かり易いのですが、受精という機構はそう単純ではないと考えています。

質問の2つ目ですが、確かに卵の巨大化は卵の栄養袋が大きくなるのですね。厳密にいうと「卵細胞」と栄養袋、尿袋を加えた「卵」とは区別が必要ですね。
前回の投稿を、卵総体としてお読みください。
卵の巨大化(卵生)の系譜は、爬虫類と鳥類で頂点に達し、卵の数は多くても七~八個までですね。排卵時には卵分割は始まっておらず、長い孵卵(親鳥による抱卵)段階が必要ですね。

それに対して、胎生の系譜は、受精後に卵分割がすぐ始まり、母体に着床することで発生が進んでいく。哺乳類の場合も、胎生の子供の数は、十数匹が最高でしょうか。胎生の場合には、免疫機能の問題、胎児への栄養補給の問題など、母体の負担はより大きく、より長い期間となり、機能も高度化していっていると考えます。

村田貞雄

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