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2013年4月 7日 (日)

男女:本能より

この間の流れを見ていて、議論について一つ提案させていただきます。

まず、「婚姻形態を具体的にどうするか」といった議論は、人間(男と女)の本質をもっと掘り下げてから扱った方がいいような気がします。

人間の本能的な性というものの性質、共認や観念の及ぼす影響。人類の歴史約500万年(600万年?)の間、婚姻形態はどのようなものであったと推測されるか。その1%に満たない最近数千年の間に、婚姻形態はどのように変遷してきたのか。その変遷を促してきた集団・社会・経済的な背景は何なのか。それにより、人々の価値観や、セックスの充足がどんな影響を受けてきた可能性があるのか。

こういったことを、まずは押さえていった方がいいような気がします。

今の段階で、例えば将来の婚姻形態のあるべき姿などを話題にすると、現在持っているそれぞれ方の価値観に基づく主張の対立にしかならないような気がします。特に性にまつわる価値観の対立は感情論に発展しやすいような気がしますし。とにかく、結論を急ぐのはやめましょう。



まず、生物としての本能を押さえなおしてみます。動物は人間と違って下等なので関係ない、なんて言わないでくださいね(^_^;)。ベースとなる性本能を押さえて、そのうえに積み重なっている(積層構造)人間固有の部分を順に明らかにしていきましょう。

18696「具体的婚姻形態より本能の普遍性の抽出が先では?」にさわりだけ展開しています。

><オスについて>
>①メスよりオスの方が性欲が強い。種を複数のメスにばらまこうとする本能がある。
>②群での優位性(性行為の主導権)をめぐって、他のオスと競争する。
 群で暮らさない生物も、潜在的に他のオスとの競合関係にある。

これに、思いつく限り加えてみましょう。
 ③一般に、個体差がメスよりも大きい(例えば強い個体と弱い個体の差がメスよりも大きい)。行動様式についても、メスよりもバリエーションに富んでいる(いわゆる冒険志向から安全志向までいろいろな個体が同じ親からでもでてくるらしい)。
 ④幼少期の個体の死亡率が、一般にメスよりも大きい。ウィルス・バクテリアなどの病原菌にもメスよりも弱く、老化もメスより早い。要するに、免疫学的にも生命力からも、オスは死にやすい。
*③④は、いずれもマウスなどを使った実験で確認されています。
 


><メスについて>
>①メスは強い(生命力がある)と感じられるオスに収束する。
  - 要するに、オス同士の闘いに勝った個体に収束する傾向がある。
>したがって、それは一時的なもので、メスにとってもっと魅力のあるオスが現れたら、そちらに収束する。
  - 生涯固定は極めて例外的。
>②発情期があり、それ以外の時期は一般にオスを受け入れない。(チンパンジーとボノボは例外らしい)

 ③個体差が小さい傾向がある。行動もオスに比べ安定している。安全志向の傾向。
 ④生命力が一般にオスより強い。免疫学的にもオスより強い。しぶとい(^^;)。

蘆原健吾

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