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2013年5月28日 (火)

いい嫉妬・悪い嫉妬?

>自信のない男(女も?わからないな。)ほど束縛がきついと思います。しかし、嫉妬深い、というのと自信がない・束縛したがるというのはイコールで無い様にも思います。
 

自分の彼女(彼)が他の男(女)と親しげにしているのをみると、「心穏やかでいられない」心情が湧いてくる人は多いと思います。

これを一般的には「嫉妬心」というのでしょう。自分の方だけ向いていて欲しいという独占願望と、それがかなわぬ現実(まさしく現実)のあいだでおこる、不安・不満・敵視・否定視といった想念が中心になっていると思います。
しかし嫉妬の心をさぐってゆくと、なにかもっと本質的な情動も含まれているような感じがします。しいて言えば「もぐら時代から受け継ぐ性闘争本能」がもたらす心のざわめき?みたいなものを。

たとえば、メス(ならびに縄張り)をめぐる闘争に際してオスがライバルに対して嫉妬するわけがなく、あるのは戦いに勝つため「より強くあろう」、という課題だけです。(ちょっと人間臭い表現ですが)
性闘争本能」というと他者を蹴落として自分が生き残ろうという、現代人の感覚(観念)では忌み嫌うべきニュアンスがありますが、本来はきびしい外圧(自然や外敵)に晒される中を生き残るために獲得した「強くある」ための適応本能であって、別に邪なものではないはずです。

本能レベルでみれば「強くある」ことだけにつながる情動が、人間の邪な意識を潜り抜けるとそれがわきに置かれて「嫉み」「妬み」にすり替わってしまう。これがいわゆる嫉妬の正体なのではないかと思います。

嫉妬心にさいなまれるのはごめんですが、その大元をたどれば闘う男の(女の?)活力源でもあるわけです。自分たちの情動をある程度構造的に認識できれば、その肯定的な側面を意識することも可能です。
嫉妬心を否定的にみるだけでなく、その元である本能を、情動を、まっすぐに働かせて活力にしてゆく、というのもこれからの男女関係のあり方の一つかもしれません。

阿部和雄
 

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