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2013年7月27日 (土)

哺乳類の集団性は淘汰原理でもあるから進化原理である。

>草食動物の場合は、常に肉食動物による捕食圧力が働きますので、親和本能を危機逃避の本能に相乗させたものが、集団本能として固定化したのでしょう。子供の成長過程で、群れの中で、肉食動物の接近を臭覚、聴覚、視覚とその記憶として学習し、生き延びる能力を高めて行くのだと思います。集団化することで、群れとしての危機回避(被捕食回避)が高まる。狩られる動物としての種間圧力に対する適応としての集団本能、集団化です。(37615)

恐竜絶滅後の哺乳類にとっての一義的な敵は、小型の肉食爬虫類だったのではないでしょうか。そこで開かれた可能性はまずは大型化にあったと思われます。食べ物としての植物の新しい空間が開けているだけでなく、小型の爬虫類に対応できるだけの筋力と走力を獲得できるからです。

これにともなって、肉食の哺乳類も大型化していくことになります。ライオンなどの食肉動物は色盲で、シマウマの模様は迷彩服となります。種として獲得したそのような走力や形体が捕食する肉食動物との共進化によってもたらされていると言えると思います。

しかし、それは個々の能力の獲得や成長が集団に委ねられているという意味だけではなく、種としての適応と淘汰が、集団に委ねられているという意味において、哺乳類における集団とは絶対的なのではないかと思います。

色盲のライオンにはシマウマの群れは縞模様の塊で、個体を区別することができないと言います。この群れを追うことで、群からはなれたシマウマを個体として認識し、捕食対象として追い詰めるわけです。

これをシマウマの側から見ると、一頭の死によって集団が生かされているとも言えるし、種にとってより秀でた適応を実現していくために、成体後に延長された哺乳類の淘汰過程とも言える訳です。(参照実現論1_3_04)

個々の個体が持っている能力を超える適応のシステムに、委ねられているのが生命であり進化であると言えるのではないかと思います。哺乳類にとっての適応と進化が集団に委ねられていらからこそ、その学習にも意味と可能性があるのではないでしょうか。

石野潤

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