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2013年7月30日 (火)

解読システム変更による暫定適応進化

>遺伝システムに引き付ければ、この「解読システム」の伝達が、精子、卵子というたった2つの生殖細胞による受精という現象の中で如何にして実現されるのか?という問題になりますね。DNAの塩基配列以外にも細胞質遺伝など別の遺伝システムが存在することが分かっています。(38088)

まず、DNAが遺伝の最小単位という前提があって、それ以外にも遺伝を司るものが発見された、という文脈で細胞質遺伝は語られていると認識しています。しかしながら、DNAまで分解して子孫に何かを伝える生物はいません、親は卵や受精卵が大きくなった子供を産むのであって、DNAだけを産むのではないという意味で。

そして、生殖細胞のうち卵細胞は代謝の最小単位として存在し、それより小さく分割されること無く次世代に伝えられます。ですから、現存生物は以来代謝を繰り返しながら、この生きた最小単位のである解読システムとしての、DNAを内包した卵細胞を受けついできたのだと考えています。また、精子についてはDNAを卵子内に受け渡しするだけではなく、細胞質の部分受け渡し、遺伝に関与しているのではないか?という見解もあるというところでしょうか。

以上の事実から、遺伝で受け渡される情報は、解読システムとしてのDNAを内包した生きた生殖細胞である。そして、その細胞は、DNAに比べ巨大な生命システムそのものであり、細胞質が遺伝しているのは当たり前である(そのものが次世代に伝えられているのだから)。大雑把ですが現在のところ、このような視点から遺伝現象を捉えています。

むしろ、注意を喚起したいのは、DNAのみが遺伝を支配し、このメカニズムが実証できないと遺伝現象は解明されないという議論の暗黙の前提があるように見受けられるところです。この前提からは、DNAに変異を起こさない形質を獲得形質と呼ぶことになり、獲得形質とは遺伝しない形質という定義になってしまいます。(35521,35522参照)

本田真吾

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