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2013年7月12日 (金)

原モグラからの進化仮説(取り戻された本能)

哺乳類と人類の昼行性移行の問題を、原モグラからの本能レベルでの進化という側面で考えて見ます。原モグラから原猿の進化について、実現論では次のように述べられています。

>生き残った動物たちは、この環境変化を契機に一気に拡散適応し、多種多様な種が登場することになった。…(中略)…相手が小型爬虫類や肉食獣になると)モグラ類にとっては、大型爬虫類の時代以上に危険な生存状態となった。この危機的状況ゆえに、モグラ類は急速かつ多様な拡散適応を遂げ、現在に繋がる様々な哺乳類が登場することになる。(それらの中で、樹上逃避することによって適応していった原モグラが原猿である。)<(実現論1_3_03

現在のモグラが、生命体があまり住めない地下生活をさらに深化させ、特に聴覚を異常に発達させていったことを考えれば、現在のモグラは地下へ危機逃避していった種と考えられます。敵である多くの爬虫類が滅亡したにも関わらず、地上があるいは浅い地下が安全な場所でなくなったということでしょう。だから、原モグラからの本能機能として視覚機能の退化だけでなく、土の中は温度変化が少ないため、体温維持のための恒温機能が貧弱になっていったと考えられます。現在のモグラも、原モグラ同様に単独の巣窟本能を維持し、強く性闘争本能を残しているわけです。

樹上危機逃避した原猿と草原危機逃避した他の哺乳類とで大きく違う点は、性闘争本能の強さというよりも、本能的には集団本能(特に追従本能)を回復したかどうかが大きいでしょう。第四の世界には、豊かな食量があり、敵はほとんどいません。もちろん、この段階で樹上での草食適応が前提になるので、視覚機能を復活させられずに草食適応できなかった種はまず滅亡したのでしょう。つまり、ここに危機突破した原猿への進化があります。そして、樹上世界を獲得した原猿は、本能的には原モグラ同様に単独行動をとりながら、外圧は性淘汰されるべき同類であり、性闘争本能を強く維持しているというのが原猿初期の段階です。

一方、草原危機逃避した他の哺乳類にとって、草原はまず外敵の中に身をさらけ出すことになります。それゆえに当初は夜行性動物が主であったと思われます。このことは原始哺乳類に近いとされる食虫目・齧歯目やウサギ目の多くが現在でも夜行性であることからも類推されます。しかし、拡散適応した段階でそれらをえさとする夜行性の肉食動物も現れるわけで、それだけでは危機突破できない状況に陥るのは時間の問題だったでしょう。

吉国幹雄

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