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2013年7月24日 (水)

哺乳類の集団性が大脳辺縁系をつくった

>逆に、哺乳類にまで進化した脳をもつ動物のなかには、人、サル以外でも、人間のなかで暮らすような環境に置くと共認機能めいたものが芽生えるってことがありそう。
集団の中という要素と脳の進化はものすごく関係があるのでは?と思いました。<36787 

確かに、人・サル以前の犬やイルカ、サーカスに出てくる動物達を見ても、人間との共認に近い関係を感じますね。これはいったい何なのか?
脳の進化から考えてみました。

○脳幹・大脳基底核・・・・爬虫類
爬虫類の段階では、食・性・縄張り・攻撃・危機逃避等の本能を制御する脳幹と大脳基底核が出来上がっています。
この本能の脳は、外部刺激に対して反射的に反応するだけで、特に学習機能も持っていません。人から見た場合も通ずるものは何も感じません。

○大脳辺縁系・・・サル以前の哺乳類
哺乳類の段階では、恐怖や怒り、愛着、よろこび、悲しみ等の情動を持っています。これらの役割を持つのが大脳辺縁系です。人が動物に学習をさせる場合、餌を与えながら、この情動をコントロールしているのだと思います。この情動が、人と意志が通じているような関係をつくっているのでは?と思います。
ところで、これらの情動は、長谷川さんの意見にもあるように、相手があって(集団があって)初めて成立します。集団になることにより、大脳辺縁系が進化したと考えることもできます。


哺乳類は性闘争を進化の原動力としています。また、体内保育期間の長さや母親からの学習期間の長さにより、子に対する庇護本能や母親への依存本能を発達させています。集団本能は、この母親と子の庇護・依存関係をもとに出来上がっていると思います。その意味では、哺乳類以前の動物が集団で動くのと比べた場合、見た目には同じでも、その中身は全く違うのではないでしょうか。哺乳類は、この集団生活の中で大脳辺縁系を進化させたのかもしれません。

紹介のネコの例では、人間を含む集団の中に、このネコは生きていると判断しているのでしょうか。この集団の中で、もう生きていけないと感じたのかもしれませんね。

村上祥典

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