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2013年7月 9日 (火)

次世代に伝えられる二つのシステム

、「集団を通じたシステム」は、生物が生息する場所や生活様式を通じて、次世代に伝わるものです。

外部環境が変化することで、「個体に内在するシステム」が変化し、必要な新たな機能を発現させるのと同時に、生物はより適応することができる場所へ移動したり、活動を極力低下させたりして、集団ごとに生息場所や生活様式を模索します。

「個体に内在するシステム」は、外部環境の変化に伴ない必要な機能を発現する訳ですから、生息場所や生活様式が変われば、自ずとそのシステムに影響を与え変化を起こします。

この「集団を通じたシステム」の変化は、生殖細胞の遺伝子の変異として遺伝することがなくても、次世代に伝えることが出来ます。それは、集団の生息場所や生活様式として伝えられ、集団の中での生活により、次世代も同様に新たに獲得した機能を発現することができるのではないでしょうか。

 『獲得形質の遺伝』とは、この二つのシステムを通じた、個体の新たな機能発現として、次世代に遺伝すると考えられるのではないでしょうか。

進化には遺伝子の変異が最終的には必要ですが、それが直接形態の変化を引き起こすのではなく、集団を基盤として生物自体がいろいろな可能性を試すことにより、変異・進化が生じるのだと思います。

まず、有性生殖・減数分裂を通じて遺伝子の変異を蓄積し、外部環境の変化に応じて生息場所や生活様式を模索する。それに伴ない各個体の遺伝子群を機能させる相互作用が変化し、新たな機能を獲得してきたのではないでしょうか。

斎藤 幸雄

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