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2013年8月24日 (土)

それは免疫機能の暴走か?文明の暴走か?

>母乳が乳児に成長に必要な栄養素を与えるという点、かつその中には初乳後数十日間経つと殆ど母乳に含まれなくなる成分もあるという点は留意すべきだと思います。むしろ、私は過剰反応する抗体を伝えないための乳母の必要性を感じます。
皮肉な話ですが、これからは多様化し暴走しだしたとも取れる免疫機能をどの様に抑えていくかが医療面での焦点になるのではないでしょうか。(msg39918水船さん)

乳母の必要性の前に、なぜ母親から抗体が受け渡されるのかを考える必要があるのではないでしょうか。胎児や生まれたばかりの乳児には、抗体を作る能力がありません。免疫系を持つのに生後6ヶ月から1年を要するといいます。

胎児は胎盤を通して母親から抗体をもらいます。乳児には母乳を通してということになりますが、初乳の時期を過ぎた母乳の抗菌活性は低いといいますから、初乳に含まれる抗体は重要です。

アレルギーに関わる抗体を排除することを考えても、初乳の乳母という想定は非現実的ですし、胎児期の影響は排除できません。それ以上に、抗体を作る能力のない胎児や乳児に母親からの抗体の供給を停止することは、自殺行為のようにも思えます。

免疫系は自分の体や自分の体に必要なものに対して抗体を作らないような仕組み(免疫寛容)をもっています。食べ物に対するアレルギーなども、この仕組みが上手く働かないために、食べ物に対して過剰な抗体を作ってしまう結果です。

免疫反応は、体を構成する細胞や物質、取り込むべき栄養を認識して、それ以外を敵として攻撃する仕組みです。アレルギー問題の根本は、免疫系の仲間の細胞や必要な物質を認識する能力の破綻の方にあるのではないでしょうか。

単細胞の段階から有している同類や栄養を認識する機能の上に、多細胞への道が開かれ、免疫系が構築されてきたとすれば、その認識機能の崩壊は生物として致命的な問題です。

そして、それらが農薬や薬品、溶剤などの人工物質に深く関わっており、プラスチックス製の器具や住環境などの快適さや利便性と不可分だとすれば、化学反応としての原因解明やその物質の排除にとどまらず、現代文明を導いた「豊かさ追求」の総括にも及ぶ問題です。


石野潤

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