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2013年10月

2013年10月31日 (木)

不妊治療の特効薬

>何らかの疾患を抱えた者にとって、その疾患に打ち勝つ『自然治癒力』を強化する方法があるならば、その方法が、さしあたっての『答え』です。

「不妊症」や「男の子が産まれにくい」という現象が増えているそうです。これは、世間ではよく環境ホルモンの問題として取り上げられますが、それに対して、ある人はこんな視点で捉えていました。

目とか口とか膣とか、そういう中と外が繋がってる部分は、酸性に保たれていて、外からの細菌感染を防ぐそうです。それは精子も例外ではないので、このままだと精子が子宮に達するまでにほとんどが死滅してしまいます。Y精子はX精子より弱いので、Y精子が残る確率はより低いです。
でも、女の子がSEXで快感を感じると、子宮(のどこか)がアルカリ性の液体を出すようになっていて(よく言われる「濡れる」という現象)、それが酸性の膣と中和して精子の活動を助けてくれるんだそうです。

つまり、子供が出来ないのも男の子が少なくなってるのも、いいSEXが出来ないからだというのです。

これを聞いた時私は、「ああ、そうかも」ってすごく納得してしまいました。そして改めて、人類の持つ観念機能が身体に及ぼす影響に驚きました。

いいSEXが出来ないのは色んな観念でがんじがらめになっているせいで(24845オーガズムに蓋をする観念の世界)、生命の持つ最も本能的・根源的次元の機能でさえ、観念一つで機能しなくなってしまう。
としたら、生体が本来持っている力を引き出す最良の方法は、支配観念を取り払うことなんじゃないでしょうか。

西知子

2013年10月28日 (月)

現実の人間にとって、自然治癒力の強化こそが現実課題

自然治癒力と免疫システムの件は、言葉の定義を含めて、未整理である事は、その通りですが、何らかの疾患を抱えた者にとって、その疾患に打ち勝つ『自然治癒力』を強化する方法があるならば、その方法が、さしあたっての『答え』です。

生命や疾患のメカニズムは、どこまで行っても未明領域が残り、分子生物学(免疫システム論)の世界は、まだ、その入り口に着いたばかりでしょう。分子生物学そのものは、健全な人間の関心事ではあっても、疾病を抱えた者にとっては、少しでも治癒力が向上する『手法』『方法』の提示が必要です。

その意味で、一寸主流の生物学から外れていようと、疾病に苦しむ人が取り組める『方法』が提示されていることに、意味があると思います。

医師と患者と治療の関係で、こんな話があります。
1)医師が治療したから、治った。
2)医師が治療している間に、治った。
3)医師が治療したにもかかわらず、治った。
2と3のケースは正に、自然治癒力が医師の見立てを越えているケースですね。
<木村敏氏のある対談からの引用です。>

例えば、こんな話もあります。

人間は口で呼吸できるので、鼻呼吸がお粗末になり、口呼吸への依存が高まると『免疫力』が低下する。アレルギーの治療に為に、鼻呼吸に戻す方法の指導を受け、その通りに呼吸様式を直したら、悪性のアレルギーが見事に治った。
(<西原(克成)式治療法とも言われています。)

現実の人間にとっては、『免疫システム』が体全体にとって意味を持ってくる『治癒システム』『治癒力』の階層が、焦眉の課題ですね。

村田貞雄

2013年10月25日 (金)

ウィルス進化について(進化過程)

ウィルス進化として考えられる単純なストーリーは以下のようでしょうか。

まず、ウィルス特有の遺伝子(体を作るためのリボソームやエネルギー源であるATPなどの代謝機能に関連する遺伝子を除く遺伝子)が、宿主染色体の遺伝子管理システムから外れて「動く遺伝子」となる。それを生命体の遺伝子管理システムとして組み込んだ生物はさらに外圧適応できたので、現在のトランスポゾンとして残しているのでしょう。

宿主染色体から逃れた動く遺伝子は、ほとんどは非協同的であるために、壊されるか、そもそも増殖複製できない。しかし、細胞内の適応環境の中で、そのうち宿主細胞の中で宿主染色体とは独立に増殖できる「動く遺伝子」が生まれる。これがプラスミド。これもまた、生物の多様性戦略の中でそのいくつかは協同者として細胞内に共存するようになったので現在でも見ることができる。しかし、彼らは細胞を超え、種を超えて移動することはできない。なぜなら、細胞膜という障壁があるから。

その次の段階として、細胞膜を飛び出すための機能を獲得したプラスミドが登場する。ウィルスの持つたんぱく質外被や脂質二重層のエンベロープさえ持つものがいることを考えれば、この新しいプラスミドの多くはもともとは宿主細胞の膜を獲得できたものと考えられます。そして、このような適応機能を獲得して細胞を超え、種を超えて動くようになったのがウィルス。…この「膜融合」に焦点を当てて、免疫系との関係を問題にしているのが、北村さんや村田さんの意見です。このウィルスの吸着から融合(ある意味では出芽)については、また改めて私も検討したいと思います。

上記のウィルス進化は、現在存在する「動く遺伝子」(トランスポゾン・プラスミド)からの進化として捉えたのですが、遺伝子断片が一気にそのような能力を獲得してウィルスになったという仮説も当然ありうると思います。それは、ウィルスの持つ染色体は一本鎖・二本鎖のDNAもRNAもあり、さらに環状のものもあるからです。その意味では、始原細胞のありとあらゆる段階において発生点は考えられます。(ウィルス進化系統樹ができると思いますが、おそらくそれは、現生物の系統樹に沿う系統樹になるのではないでしょうか)。

ただ、多量のウィルスが発生したのは、原核細胞から真核細胞が誕生し始めた頃ではないかと思います。原核生物は不要な遺伝子をどんどん捨てて身を軽くすることで統合力を強め、可変性能力を高める戦略をとりました。一方真核生物はどんどん遺伝子を溜め込み、多様性と可能性を高めるべく多くの協働者を募る戦略をとり、そのための統合システムを発展させてきました。その「あわさ」の部分は、不完全な生物(ウィルス)が生み出されやすい環境であったと思われますから。

吉国幹雄

2013年10月22日 (火)

ウィルス進化について(移動性から)

ウィルスと免疫系を関連付ける興味ある議論が展開されています。

>>ウイルスを発生させる仕組み … 神経細胞の膜タンパクを識別する機能がウイルスを作り出している<<(41424、北村さん)

>しかしながら、これを読む限り、人類自身が(一般には外から来るものと考えられている)ウイルスを作り出しているかのようです。この部分は、(仮説以前の)議論の前提として、現在の生物学が持っている通念と懸け離れているのではないでしょうか。まずはその根拠についてご教示いただけたらと思います。<(41812、鈴木隆史さん)

すぐに人類に結びつける必要はないと思いますが…。ウィルスは、生物が進化の過程で生物自身が生み出したきた(非)生物という説は十分に考えられます。

ウィルスの特徴は「遺伝子(DNAやRNA)を持ち、生物(細胞)間を移動して、宿主の増殖システムを利用して自らを増殖する(非)生物」ということでしょう。北村さんは膜融合に注目し、村田さんは更に特異的たんぱく質の産出に注目して、免疫系とウィルスの関連を指摘しています。私は、その前の「移動性」という機動力に注目して検討します。

「動く遺伝子」(トランスポゾン)というものがあります。トランスポゾンは染色体中の遺伝子座を変えて動く遺伝子で、最初に発見されたトウモロコシだけでなく植物細胞を中心に見られる現象です。免疫系の抗体遺伝子のつなぎ合わせによる多様性創出も、一種の遺伝子移動が起こっているとみることもできますから、免疫系においても「動く遺伝子」を利用している共通性があるといえます。ただ、これらは宿主染色体からは遊離できない、という制限がありますが…。

核内の遺伝と発現のための安定性からみれば、遺伝子が核内を自由に動かないように、ヒストン(たんぱく質)をDNAに結合させてクロマチン(染色質)を形成したのだ、と考えられます。つまり、移動性が高いので生物はDNA管理システムを作ってきた。その管理システムを抜け出したものが、ウィルスということでしょうか。

*もともとDNA(RNA)などの核酸は極めて流動性の高い(壊れやすい・くっつきやすい)物質なのです。だから、外圧環境下では構造がすぐに破壊されて構造を単独では維持しにくいので、維持のための膜やたんぱく質が必要なのです。外圧適応態(構造態)としての核酸は存在しにくいわけです。だから、変動性の高い核酸の海という場に適応するために、現在の代謝能力と生殖能力と内部環境を作れる体を持った始原生物が生まれ、その安定構造の中から、単独では生命体として外圧適応できないウィルスが生み出された、と考えられます。

吉国幹雄

2013年10月19日 (土)

免疫系、神経系の分子の共通点

> 外来情報の受容・認識・反応という過程、相互連絡が化学物質で行われているなど、神経系と免疫系はその機能的側面でも共通点が多く、案外近い起源を持っているのかも知れません。(田中さん 42099

免疫系と神経系の細胞や分子には、いくつかの共通点があるようです。

 免疫系の抗体は、構造がよく似た数多くの分子とスーパーファミリーを形成しています。このスーパーファミリーの分子の多くが接着分子としてはたらきますが、神経系にもいくつかの免疫グロブリンスーパーファミリー分子が存在しています。

例えば、マウスのT細胞にあらわれるThy-1抗原は、ヒトを含む動物の脳神経細胞に多く検出されます。また免疫系の接着分子ICMA-1に似たNCAMが神経鞘細胞にみられるようです。

 さらに、グリア細胞などの神経支持組織の細胞は、潜在的な免疫活性を持ちます。

通常は、免疫系の細胞や抗原の脳への侵入は血液脳関門によって制限されています。しかし、血液脳関門が破られ細菌やウィルスが侵入すると、グリア細胞などが食細胞として働きます。さらに関門を越えてリンパ球が脳内に入ると、グリア細胞によってT細胞に抗原が提示され、獲得免疫系が稼動します。

ただし、この場合免疫系のもともと異物を排除する攻撃のはたらきによって、逆に脳組織を破壊することになります。

これら共通点からみると、脳神経系と免疫系の細胞の分化・発生の起源は互いに深く関連しているようです。

斎藤幸雄

2013年10月16日 (水)

中枢神経系と免疫系の関係

> 神経回路の仕組みと免疫の仕組みには何か大きな連関性があると考えています。(41951北村さん)

例えば、副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRH)という物質が、神経系と免疫系を繋ぐ物質の一つとして知られているようです。

視床下部等で分泌されるCRHは、脳内の血流によって下垂体に運ばれ、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を分泌させる働きをもっています。さらに、ACTHは副腎に運ばれ、ストレス抵抗性を増すステロイドホルモンの一種であると同時に強力な免疫抑制剤でもある副腎皮質ホルモン(コルチゾール)の生成を促進させます。

逆に、CRHの分泌ニューロンは免疫系細胞から分泌される伝達物質(コルチゾールもその一つ)の標的になっていて、交感神経系や血管を通じて、神経系と免疫系の間で相互フィードバックが行われています。

「うつ病」患者に見られる典型的な生理異常の一つに、このコルチゾールの分泌異常(過剰もしくは欠乏)があり、主に中枢神経系でのCRHの分泌制御異常が原因とされています。コルチゾール欠乏型のうつ病患者では、免疫亢進(=免疫の過剰反応)による慢性疲労や筋肉痛が見られ、逆に、免疫疾患である慢性関節リウマチ患者の2割は、ある段階でうつ病を発症するという報告があるそうです。

「心の病」と呼ばれるものが中枢神経系の異常で、「体の異常」の一つに免疫異常があるとしたら、この2つは上のような神経系―免疫系のホルモン伝達を通して相互に関連しているといえます。

外来情報の受容・認識・反応という過程、相互連絡が化学物質で行われているなど、神経系と免疫系はその機能的側面でも共通点が多く、案外近い起源を持っているのかも知れません。

田中素

2013年10月13日 (日)

ウィルスと脳細胞の関係について

>人類自身が(一般には外から来るものと考えられている)ウイルスを作り出しているかのようです。(41812

まずウィルスについてですが、どうも生物学では定義が曖昧なところがあるようです。仮にウィルスを細胞の中に入ると自己複製機能(正しくは同類他者を作る機能)を有する核酸と定義するとすれば、もちろんDNAもRNAも複製機能を持ちます。当然これらの切れ端や変異体はウィルスとなりえます。あるいは元々は体外由来だとしても、細胞内に入り込むことで初めて複製を開始できるわけですから、あまり体外由来か体内由来かの問題はあまり意味のないことのように私は思います。

>神経細胞の膜タンパクを識別する機能がウイルスを作り出している。
少々誤解を呼ぶ書き方だったかもしれません。
私はこの点では次のように考えています。免疫進化と神経回路の進化が併行して進められている、等の事象からおそらく神経回路の仕組みと免疫の仕組みには何か大きな連関性があると考えています。加えて神経回路を発達させたものがウィルスなどの発生を誘引する、あるいは免疫機能を有効に作動させないこと等に繋がっているのではないかと考えています。

それらは脊椎動物になって獲得免疫(免疫グロブリン)を必要としたこと。あるいは人類の段階になってサル段階では大して問題にならなかったHIV(エイズ)が問題となったことなどが傍証として挙げられます。

さて私はウィルスとは細胞と融合する(or部分融合する)機能を持っているのではないかと考えています。おそらくそれは膜タンパクの仕組みにあるのではないでしょうか。融合が可能だからこそ細胞に寄生できるともいえます。もちろん一般細胞の膜タンパクには融合機能がありません。そして免疫グロブリンは多分この融合機能を持っているのではないかと思います。だからこそ組換えによってウィルスを識別し、融合によって無力化してしまえるのではないかと思います。ということは免疫機能とこのウィルスとは基本的に、同構造のものなのではないかという疑いがあります。

そのように考える一つの根拠及び神経細胞との連関性を示すものの一つが、前投稿であげたグリア細胞もしくはシュワン細胞の機能です(両細胞についてはリンク参照)両者は神経細胞を庇護絶縁し、そのことで情報の伝達スピードを上げ、かつ神経細胞に栄養を与える機能を果たしているようです。
そしてこのシュワン細胞は自己融合しています。つまり膜タンパクに融合機能があるということを意味します。そしてこれらが存在する脳内には免疫細胞は存在しません。

要するにこの膜タンパクの融合機能こそが、免疫及びウィルスを考えるカギとなるのではないかと思います。
(しかし、同時にこの膜融合する機能(タンパク)は、免疫細胞やシュワン細胞自身がウィルスと類似した機能を持っているということにもなり、一つ間違えばそれ自身がウィルスの温床になりかねないということにも繋がりますが・・・。)

2013年10月10日 (木)

免疫不全はより潜在思念の次元より起こるのでは?

観念機能から免疫へのアプローチなのですが・・・

免疫不全の原因は、「観念の統合不全」というより、むしろ、本能=共認=観念の統合不全と捉えたほうがより実態に近いのではないかと思います。脳の構造からいっても、観念のみ取り出すよりは総体として捉えたほうがより本質が分かりそうです(参考:17452

免疫不全などの肉体反応は、どちらかというともっと潜在思念寄りのもっぱら親和回路と共認回路が正常に発達できるかどうかが主要な問題のような気がします。(実際吉国さんも、親和や共認の問題についてもっぱら言及されていますね)

つまり人間の発達段階での家庭や集団の不全→共認不全ですね(既に当会議室で触れられているかも?)。

「実現論」はそういった生物としての人間の総体を構造的に明らかにしようとしたものだと思います(実現論の新しさの本質はそこにある)。免疫不全の問題も、観念に限定するのではなく本能=共認=観念を貫く視点で捉えていったほうがよい気がします。

蘆原健吾

2013年10月 7日 (月)

論理的に「事実」の解明を進めていくべきでは?

免疫機能と観念機能とを結びつけて考える議論が続いていますが、違和感を感じます。

 まず、数千年間の間、私権時代の観念は、人々の意識に常時、不全感を生み出し続けてきたはずですが、それが免疫機能の不全を招いたという事実はありません。

 さらに、普通の人々の潜在意識にとって、近代思想などの旧観念はとうの昔に捨象されているのであって、なによりも旧観念とは無縁な乳児から免疫機能の異常があるという事実を説明できません。

 論理的に「事実」の解明を進めていくべきでは、ないでしょうか?

阪本剛

2013年10月 6日 (日)

“個性”は自分のためにあるんじゃない

先日のなんでや劇場「自分って何?生きるって何?」で、人の成長とは、決して自分一人で成されるのではなく、「同化対象を母親、仲間、社会・・・と広げていくこと」によるという話になった。
その際、「対象と同化すると皆同じになってしまい、個性が無くなっていくようで不安・・・」との意見が出された。

確かに“同化”が、ただ単に周りに合わせるという意味ならば、皆同じになってしまいそうで(特に「個性が大事」と言われ続けた世代にとっては)不安な気になるのもわかるが、実は逆ではないかと思う。

まず、そもそも“同化”という現象は、強弱はあるにせよ外部から与えられる外圧に適応する第一歩として生ずるということ。

例えば、人類も含めあらゆる動物が有する本能機能も、環境の変化(ex.海から陸に上がる)にまず同化(ex.空中から酸素を摂取する必要)した上で、DNA変異を駆使してより適応的な形態を探索した結果、新たな進化の方向性(えら呼吸→肺呼吸)が見出される。現在の動植物が極めて多種多様であり個性に富んでいるのは、こうした環境適応への試行錯誤を繰り返してきた結果にすぎない。(当然、現在見られる形態を遥かに超える数多くの“個性の死”の上に成立している。)

人類の場合は、それが本能変異という長いスパンでなく、共認内容の変更という短スパンにおいて可能であり・・・
まず場の圧力の変化(ex.生存圧力の衰弱→私権の無効化)が皆の潜在思念の変化(ex.自分第一→みんな第一)を引き起こし、その意識にまずは同化した上で、より皆がすっきり共認充足を得られる新たな観念を模索、徐々に収斂してゆく(ex.私権→共認)。

そして、皆が満足できる最適な適用様式を目指して皆が一斉に模索する過程において必然的に“個性”が生ずる。(身近なところでは、どうしたらより皆をすっきり充足させられるか?を日々追求、試行錯誤するなんでや露店の店主達の個性的なことか・・・)

だから、本来“個性”とは、適応のために不可欠な“多様性”と言い換えても良いと思うし、現在のようのに、見せ掛けの個性(単なる違い)ばかり追い求め、本来的な意味において没個性的である状況は、進化適応上極めて危険であると言わざるを得ない。

なぜこのような状況になってしまったかは明らかであり、旧観念(近代思想)を背景とした「自分が大事」「個性第一」一色の誤った教育が、皆の意識を“自分”という内面に封じ込め続ける結果、パラダイ
ム転換に伴う外圧の変化や、潜在思念の変化を看取(=同化)できず、本来の優れた探索⇒適応機能が作動しないがために違いない。

個性とは自分のためにあるのではない。
しっかりと外圧(≒皆の期待)に同化し、皆の役に立とうとする中で育まれていくものなのだ。

越見源

2013年10月 4日 (金)

神経系と免疫系の共通性と相互関係

哺乳類、サル、ヒトへの進化過程が、脳・神経系の高度化或いは分化徹底化と考えると、その高度化に平行して、免疫系も高度化(免疫グロブリンの分化・多種類化)しているように見えますね。

吉国さんが云っている様に、免疫系の出発点は、細胞間の認識(同類認識、同類他者認識としての膜タンパクの認識)と相互情報交換(化学物質の細胞外放出による相互認識)ですね。これは、神経細胞の役割と全く同じです。
この構造的共通性には、内分泌細胞(内分泌ホルモン系)を加える必要がありそうです。

そして、脊椎動物の系統では、脳・神経系、免疫系、内分泌系の3つの統合システムが、多細胞生命体の全体システムとして成立しています。

(脳・神経系と内分泌系の相互作用は、性ホルモンの作用、性分化の作用が脳の高次機能からも関与を受けることが、何度か議論されて来ました。)

免疫系、脳・神経系(加えて内分泌ホルモン系)は、実は1つの原基から分化したものではないかとの考えですね。そして、神経系の分化、高度化が免疫系の複雑化、精密化を招き、不必要にウイルスの排除を行おうとして、逆に免疫系の負荷を高めて行っている。サル、ヒトでの脳・神経系の高度化の限界が、免疫系の不全として現出しているのではないかとの考えですね。

幾つか納得できる点があります。そのような視点で始めて意味に気づいた点です。

1つは、神経系が散在神経系で構成され、中枢神経を神経節でつくる「昆虫」の系統では、自然免疫だけがあり、獲得免疫(細胞膜の表面タンパクを特異的に認識して、排除或は共存の選択をする機構)がありません。
脊索動物から脊椎動物に至る中枢神経を管状に形成する系統で、初めて、細胞膜の表面タンパクを認識する獲得免疫の機構が出現してきます。

神経系の高度化の形態の違いが、免疫系の違いになっていますね。

脊椎動物の獲得免疫系の典型細胞がT細胞とその成熟器官の胸腺ですが、この胸腺の上皮細胞が、脳の星細胞と同じく、外胚葉(神経堤)から分化、移動してくるようなのです。発生過程で、共通細胞領域から分化してくるのですから、その関連性は大いにあると云えそうです。

「場」の生物学その5 生命の技法(中編)
リンク(PDF)
が参考になります。
鳥居薬品の健康に関する情報
マンガ免疫学・マンガライフサイエンス
リンク
リンク
からです。

免疫系の話が他にもあります。
「場」の生物学その4 生命の技法(前編)
リンク
「場」の生物学その6 生命の技法(後編)
リンク
おまけ?・応用編その5.妊娠という壮大なドラマ
リンク

長くなりますので、後幾つか断片的に気づいた点を挙げておきます。

ヒトの感染症で、いつも問題になるインフルエンザは、確か鶏が原保菌動物で、そこで変異して、ヒトに感染してくる。何故、鶏(鳥類)では無害なモノが、ヒトでは発熱、嘔吐、呼吸不全を発生させるのか。発熱、嘔吐、呼吸不全等はウイルスによる細胞侵食というよりは、ウイルス侵食に対する獲得免疫機構の発現による防御作用が、神経系への作用(発熱)、表皮粘膜での混乱(嘔吐や呼吸不全)になって現れてくるわけです。過剰防衛ではないかとも見れます。
(但し、インフルエンザで過去大量の死者が出ていますので、獲得免疫機構が作動しなかったらもっとダメージがあるかも知れませんが。)

もう一つが、HIV(ヒト免疫不全症ウイルス)です。この元は、SIV(サル免疫不全症ウイルス)と呼ばれるもので、アフリカのサル、霊長類に感染する比較的良性のウイルスです。良性の意味は、SIVは、感染したサルの寿命の間、共存できるぐらい穏やかに増殖する。

このSIVウイルスの変異体が、ヒトに感染すると、致命的な感染症となり、最後は免疫系全てを狂わすことになります。AIDS(後天性免疫不全症候群)です。

サルとヒトとの差をなすモノは何か。大変気になるところです。

実は、免疫疾患と脳・神経系の関係では、ヒトの大脳皮質の左右差と自己免疫疾患の発生差が確認されています。人の脳進化(観念回路の獲得)は、サル以上に大脳の左右分化を果たしていますので、この辺がヒントにならないかと思っていますが。

村田貞雄 

2013年10月 1日 (火)

神経細胞の特殊性と免疫機能

41166(進化論会議室)によれば、多細胞化、神経細胞(ホルモン分泌細胞)の分化、脊椎の形成、人類の各段階において免疫機能は進化してきた、とされています。
それで、特に脊椎動物以降に免疫グロブリン蛋白(抗体タンパク)が登場して以降の免疫グロブリンの分化について少し詳しく調べてみました。
免疫グロブリン(Ig)は、魚類はM型のみ。両生類はMとG型、哺乳類でM,G,A型が登場。ウサギ、ねずみでM,G,A,I。サル(マウスも?)ではM,G,A,I,Dに分化しています。そして人類ではさらにGが4種、Aが3種に細分化されているようです。

この流れを大きく見れば、神経系の発達につれて免疫機能が進化したともいえますが、逆の見方をすると神経が発達するにつれて、厄介なウィルスが増加してきた→そのために免疫機能を進化させざるを得なかった、という見方も成立します。実際人類は他の動物にない厄介なウィルスが急増しているように思われます。これは一種のいたちごっこであり、自己矛盾を抱えているとも見ることも出来ます。

その理由を考えてみるに、神経細胞の特殊性が考えられます。まず神経細胞は分裂・増殖しない細胞です。おそらくこれは記憶等の蓄積を分裂増殖後の新細胞に移植することが出来ない(or極めて困難)なことから来ていると思われます。その意味で高度に役割を分化された細胞です。(一般の体細胞は分裂増殖する)
つまり神経細胞の分裂増殖しないという性質(高度に役割分化された存在であるがゆえに分裂が拘禁されている)、もしくは神経を保護し栄養分を与えるグリア細胞(元は髄鞘)の性質とウイルスを発生させる仕組みに何か連関があるのかもしれません。

また神経細胞は軸策突起を用いて、伝達させるべき神経細胞の近くまで近づくことが出来ます。つまり(仮説ですが)神経細胞はおそらく相手の神経細胞の膜タンパクの構造(形)を識別する能力を持っていると考えられます。
因みに免疫細胞も分裂増殖せず、役割を終えれば(抗原抗体反応を起こせば)死滅する点は神経細胞と同じです。そして抗原抗体反応は抗体の膜タンパクが抗原(同じく膜タンパク)を識別し、反応する活動です。

あるいは、神経細胞の膜タンパクを識別する機能がウイルスを作り出している可能性もあります。特に後者は識別のための軸策突起の先端の組み換えor形状変化のミスによって病原や変異タンパクを発生させている可能性もあります。
もしかすると免疫グロブリンの機能はこの神経細胞の膜タンパクの識別機能を転用したものかも知れません。(実際骨髄でB細胞もT細胞も作られます)

仮説を多々孕んでいますが、いずれにせよ神経細胞と免疫系は極めて親近性が高い存在なのではないでしょうか?神経細胞及び免疫系の仕組み双方を解明する上で、大いに参考になるのではないでしょうか。

北村浩司

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