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2014年1月20日 (月)

頭足類との闘いに敗れ汽水域に追いやられたのが脊椎動物の祖先

 約5億年前、オウムガイなどの頭足類と初期脊椎動物である無顎魚類の関係は、一方的に脊椎動物が捕食される関係だったと言われています。その後、魚類の先祖たちはこの頭足類から逃れるように、汽水域(≒河口)に追いやられ、浸透圧との闘い、水位の変動への対応などの外圧に晒される中で、外骨格や空気袋(=肺や浮き袋の前身)を獲得し、再び海にもどる者、新たに淡水に適応する者へと適応拡散していきました。

 この汽水域からも追い出された種が両生類に進化し、さらにこの水際空間で大型化した両性類から逃れて、乾燥した陸地生活に適応していったのが爬虫類です。

 もともと生命の源を育んだ‘母なる海’を好き好んで捨てる生物などは想定しにくいのですが、特に陸上生活はからだを支えるだけでも水中よりも負担が増大します。やはり、生存闘争に敗れてより過酷な環境に追いやられることで、適応拡散していったというのが真実でしょう。そして、その中で奇跡的に適応できた種が、新たな制覇種として、進化のページを切り開いてきたことを、上記の脊椎動物の歴史は明確に示しています。
土山惣一郎 

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