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2014年1月17日 (金)

改めて免疫を考える意味

現代に生きる普通の人が免疫を考える意味を改めて整理してみたいと思う。

まず、考える動機は素朴で漠然とした違和感にある。

それは例えば、ちょっとした風邪でも大量の薬や抗生物質を出す現代医療のあり方への疑問や、そいった薬が引き起こす苛烈な副作用への恐れ、病状悪化と投薬増強のいたちごっこが醸し出す閉塞感などから生じてくる。
あるいは、原因の分からないアレルギー症状の急増や、これまで見たこともないような凶悪ウイルスの発生、ちょっとしたことで骨折してしまったり、ケガの直りが異様に遅い子供たちに対する危惧も影響しているかもしれない。
神経質とも思える“清潔さ”や“健康”に対する執着心も、その根っこにはこういった違和感が少なからず影響しているのだろう。

だから、改めて考えてみる必要性が生じてきているのだと思う。「健康ってそもそもどういうこと?」とか、「病気が治るというとき、その具体的なメカニズムは?」といったテーマについて。それも、専門家の意見を鵜呑みにはしないかたちで。

るいネット仲間の免疫チーム(自称)では、こういったテーマについて模索を続けている。

『そもそも健康とはどういうことか?』

健康とは、生命体が外圧環境と一定の調和状態を保っていることだ。だから、上のような違和感をもとにすれば、以下のような疑問が生じてくる。

ウイルスや寄生虫といったものは、硬直化した“潔癖観念”を原点にする限り“汚らしく健康を害する原因となるもの(=悪者)”なのだが、本当にそうなのだろうか?ウイルスや寄生虫は遥か昔から存在している。彼らの存在を含めた外圧環境と調和している状態こそが本来の健康状態なのではないだろうか?

ここからは「生命体と外圧の調和関係においてウイルスや寄生虫はどのような役割を果たしてきたのか?」という追究課題が導き出されてくる。

また別の観点からは、「現在アレルギー疾患が増えてきているようだが、それは何故か?生命体と外圧環境が保ってきたバランスのどこが狂ったのか?」という追究課題や、「健康状態とは生命体と外圧環境の中でエネルギー(活力)のやりとりが安定的に行なわれている事を前提にする。そもそも生命体におけるエネルギー吸収や発散の仕組みは具体的にはどうなっているのか?」といった追求課題も導き出されてくる。

こういった課題に地道に取り組み、得られた事実を少しずつ積み上げる事で、『健康』というものに対する本質的な捉えなおし(=パラダイム転換)が起こるはずだ。



『病気が治るというとき、その具体的なメカニズムは?』

病気が治るというのは、一度バランスを崩した生命体と外圧環境の調和状態がなんらかのシステムによって回復するということだ(これが免疫システム)。これについてはるいネット上でもかなりの蓄積があるが、チームが今後取り組もうとしているのは以下のような課題だ。

「免疫システムの“主戦場”は消化器官にあるらしい。そこで働く『腸管免疫』とは具体的にはどのようなシステムなのか?」
「免疫システムの統合的制御にはどうやら神経組織の働きが関与しているらしい(113729)。これらは具体的にはどのように関連しているのか?」

特に後者の課題につき一定の見取り図が描けたならば、昔から言われてきた「病は気から」という考え方に科学的な裏付けを与えることが出来る。

大きな理想だが、皆で取り組んでいきたい。

三宅秀和

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