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2014年1月26日 (日)

浸透圧との闘い→鱗・腎臓機能の獲得

>魚類の先祖たちはこの頭足類から逃れるように、汽水域(≒河口)に追いやられ、浸透圧との闘い、水位の変動への対応などの外圧に晒される中で、外骨格や空気袋(=肺や浮き袋の前身)を獲得し、再び海にもどる者、新たに淡水に適応する者へと適応拡散していきました。

外敵から逃避して海水域から淡水域に逃れた魚類は、塩分濃度の違いと言う壁に直面する。塩分濃度が変わると、細胞への浸透圧が変化するため、生命活動のもとである細胞そのものを破壊してしまう。

迫り来る外敵→逃げ場は細胞を破壊する淡水域。
魚類はこの逆境の中で、鱗と腎臓機能を獲得し、淡水域に適応した。
(シルル期後期 約4億1千万年前)

淡水域に最初に進出した魚類(プテラスピス)は、塩分濃度の違いを克服するため、堅い甲羅と鱗を進化させ、皮膚から水が浸入するのを防ぐことに成功した。
しかし、皮膚から入る水は甲羅・鱗で防げるが、エラで呼吸するために大量の水が体内に浸入してしまう。
体内に浸入する水を排出する為に獲得した(進化適応させた)機能が腎臓機能。この腎臓機能を獲得することで、体に入った余分な水を血液から排出することが可能になった。

最古の魚類が誕生してから4億7千500万年。
逆境の中で鱗と腎臓機能を獲得し、魚類は進化適応して行った。

この腎臓機能はその後両生類→爬虫類→哺乳類と進化していく中で
より機能を進化させていくが、根本的には魚類の進化課程で獲得した「ろ過ポンプ機能」に根ざしている。もちろん、我々人類の腎臓機能もその例外ではない。

西谷文宏

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