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2014年1月23日 (木)

逆境下で生物は進化した。

生物の進化は決して直線的ではない。連続的に下等生物から高等生物に予定調和的に進化したわけでは、決して無い。

事実は、自然環境の激変から多くの種が絶滅し、その際に新環境に適応する機能を奇跡的に生み出した(DNAを変異させ新機能を飛躍的に特化させた)新種が、もしくは従来生物が棲んでいなかったニッチに奇跡的に適応した新種が、その後辛うじて生き延び、多様に適応放散したということである。その過程では99%は、この一か八かの賭けに失敗し絶滅している。つまり、好き好んで、より良い環境を求めて新天地を切り開いたという俗にイメージされている進化観とは全く逆なのだ。

この環境変化をもたらすのは一つは地球環境それ自体の激変である。一見安定的に見える地球環境だが、マントルの活動の変化や隕石の落下などにより、高熱化、氷結、酸素濃度の著しい変化等、生物史上度々災難を生命にもたらしている。もう一つは旧制覇種の異常繁殖による環境の激変である。

これらの環境の変化によりカンブリア紀(5.8億年前)以降だけでも『過半の種が絶滅⇒新環境に適応した種の登場』が少なくとも5~6回ある。
①カンブリア紀以前の地球氷結⇒クラゲ、海草様の生き物⇒多様な種の登場(7~5億年前)
②藻類の繁殖による水中酸素濃度の上昇(オゾン層の形成)→大量絶滅⇒高酸素(活性酸素?)適応の魚類・陸上植物登場(4.5億年前)
③甲殻魚類の制覇(or乾燥期による水中の酸素不足)→海中生物の大絶滅と両生類の登場(3.7億年前)
④火山活動の活発化?低酸素環境→84%の種が絶滅⇒低酸素適応の爬虫類(2.5億年前)の適応
⑤寒冷化?⇒哺乳類、始祖鳥登場(2.1億年前)
⑥隕石落下→寒冷化⇒恐竜の絶滅と哺乳類の適応放散(6500万年前)

北村浩司

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