哺乳類が恐竜絶滅の時代を生き延びたわけ
哺乳類の先祖は、原始的なモグラの仲間と言われており、例えば、トガリネズミのようなものだったと考えられています。(リンク)
>以下引用
チビトガリネズミは、世界最小(体長4~5cm、体重1.5g)の哺乳類です。鼻先がとがっているのが特徴で、その細長い鼻で石のすき間などの虫を捕らえ
てたべます。超音波を発して暗い場所でも餌を見つけることができます。体が小さいため、30分おきに虫を食べます。普通、小さな動物はよく動き回ります
が、チビトガリネズミはしばしば、草のかげで休み、エネルギーを無駄に使いません。また、冬でも冬眠をしません。<引用終わり
恐竜が絶滅したのは、6500万年前の隕石衝突説が有力ですが、哺乳類が、急激な気候変動(日射の遮蔽による気温低下)とそれによる植生の大変動に耐えて生き延びることができた理由は、チビトガリネズミの特徴から推論することができます。
体が小さかったこと、土の中に住んでいて暗いところや狭いところでも餌を見つけることができたこと、無駄にエネルギーを使わないこと、体温の調節機能(恒 温性)を獲得していたこと等は、外圧変化に適応するうえで有利だったはずです。とりわけ、土の中に住み、冬でも活動できる機能があったということは、地上 の急激な気温低下に耐え、僅かな餌でも生き延びるうえで有利に作用したことでしょう。
恐竜が地上を制覇しているという逆境の外圧状況で、その逆境に適応するような機能を獲得し得たから、哺乳類は生き延びることができたのだと考えられます。
雪竹恭一
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