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2014年3月28日 (金)

地球大変動~哺乳類、森林から草原への適応

新生代は哺乳類の時代とも言われる時代だが、人類に繋がる系統樹としての有胎盤類の拡散適応が行われた時代背景をまずは見てみたい。

K/T境界以降一旦冷え込んだ地球も、二酸化炭素による温暖化等の要因により、温暖期を向える。北緯60~70度(カナダ北東部辺り)まで、亜熱帯性の森林であったと推定されており、始新世(5500万年前)には、北米とヨーロッパにて、現在地球上にいるほ乳類のすべての目(もく)が登場している。(リンク

始新世に登場した哺乳類の科数76、絶滅した科数37。地球全体が巨大なジャングルで覆われた中、当時の哺乳類達にとっては、常に激しい外敵間闘争が繰り広げられていたと考えられる。

しかし、哺乳類にとっての逆境(外圧)は、地球変動によりさらに大きなものとなる。
漸新世(3400万年前)大陸移動による急激な気温の低下、である。(リンク

この寒冷化に伴う乾燥化が進み、大陸が森から草原へと姿を変えて行ったのである。

我々の祖先である霊長類は、樹上空間に特化した機能を獲得してきたお陰で、陸海空に変わる第3の楽園を手中に収め、漸新世(3400万年前)には真猿類として樹上を制覇、後に同類圧力という過去に例の無い生物史上最大の逆境を向えることになるのだが、森林において地上生活を営んでいた多くの哺乳類達は、草原化する地上空間においての逆境に適応する道しか残されていなかった。

草原を形成していたイネ科の植物は、ガラスと同じ成分の微粒子を含む草であり、その草を食べると臼歯が磨り減ってしまう。また、森林で巨大化した体を隠すだけの樹木が茂っている空間を縄張り化できない弱者は、ひたすら逃げ足を早くする事でしか危機逃避が出来ない。

この様な背景の下、ウマのように高い臼歯、ハタネズミの様に一生延び続ける臼歯を獲得したもの、四肢を長くし、より早く走れる足を獲得する等、草原に適応した哺乳類のみが、漸新世(3400万~)~中新世(2400万~510万年前)の地球変動期を生き残ってこれたのである。

川井孝浩

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