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2014年3月 4日 (火)

新生代は種間圧力の急上昇する時代

 進化史・生物史の板でもかつて議論され、一定の結論に至った内容のひとつに、生物をとりまく外圧は、大きくは自然圧力から種間圧力に移行してきたという認識があります。具体的には、カンブリア爆発の直後の約5億年前には、脊椎動物を中心に多細胞動物の種類は一桁上のレベルまで急増しています。これだけでも種間圧力の急激な上昇は容易に推測できます。

 笠原さんが指摘されている『ビッグ・ファイブ』、つまり自然環境の激変による大絶滅がその後5回ほど起こっていますが、大絶滅直後には再び適応放散によって生物種は急増し、とりわけ2億年前の哺乳類の登場以降は、その上昇カーブはさらに右肩上がりになります。恐竜が滅びたことで有名な6500万年前の大絶滅(=最後の『ビッグ・ファイブ』)による生物種の減少も、哺乳類を中心にした生物種の増加によってアッと言う間に取り返し、その増加基調は人類の文明時代に入るまで続いてきました。

 この事実からは、多細胞動物の登場以後は種間圧力が徐々に生物界の主要な外圧として上昇し、特に哺乳類全盛の新生代(6500万年前~現代)は、哺乳類の種類の増加(=種間圧力による逆境の連鎖)がさらに多様な進化を加速度的に促進してきたことがわかります。このようなスパイラル構造は統計学的分析からも確認されています。

土山惣一郎

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