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2014年4月15日 (火)

クジラの進化

7500万年前、恐竜は絶滅し、一方哺乳類はその隙間をぬって多数の種が生まれました。
テチス海の近くのユーラシア大陸では、肉食獣同士の種間闘争が激しかったと考えられます。メソニクスリンクがクジラの祖先と考えられていましたが、DNA解析からは偶蹄目の仲間のカバ科に近いDNAを持っていることが分かり、カバと共通の祖先から進化したのではないかとも考えられます。

この時代の肉食獣たち 
アンドリューサルクスリンク
ヒアエノドンリンク
シノニクスリンク

エサの取り合いに負けた弱者は、5000万年前ごろ(始新世)テチス海をその付近の浅瀬、河口~沿岸、そして沖合いへと生活圏を移動。漸新世にはさらに水の中の生活に適応する方向で進化しています。

→5500~3800万年前(始新世)
ムカシクジラリンク  最初は四足。

→3800~2500万年前(漸新世)
ハクジラ(主食は頭足類(イカ・タコ)や小魚。)や、ヒゲクジラ(主食はオキアミやプランクトン。歯は退化し、海水を口に含み鯨髭でオキアミなどをこしとる。)が出てくる。ムカシクジラは絶滅。
太いしっぽは尾びれへ、前足は前びれ、後足は退化、体毛はエサよりも速く泳ぐために退化。全面的に海での生活に適応するため進化。外耳は退化して音響定位リンク能力を獲得。

より海での生活に適応した進化を遂げているのは、テチス海がなくなってしまったことと関係しているのではないでしょうか。

始新世の初期、気温は急速に上がり始め、10万年で7℃上昇、高温期が20万年続きました(大海進の時代)。
始新世中ごろから南極大陸に大陸氷河の形成が始まり、気候は徐々に寒冷化しました。漸新世は世界的な海退期で、漸新世後半からそれまでずっと広い海域(テチス海)だったところは、造山運動が始まり消失(インド亜大陸は北上しユーラシア大陸とぶつかりヒマラヤ山脈になってしまった!)。クジラは沖に出て行くしかなく、そうなるとさらに自由に泳げる能力を身に付ける必要があったと考えられます。



参考 リンク クジラは何処から来たの?
   リンク ウィキペディア

長谷川文

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