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2014年4月27日 (日)

先哺乳類~哺乳類の汗腺について

>注)一般には哺乳類は爬虫類から進化したと考えられている。しかし恒温性の獲得や汗腺の存在。更には単弓類の後期には汗腺を発達させ栄養分を分泌する乳腺の原型が登場していることから見て、私は彼らを先哺乳類と呼んでも差し支えないと思う。(126777

爬虫類にはなく、哺乳類の特徴であると言われる汗腺には、アポクリン腺とエクリン腺の2系統があります。大きくはフェロモンを出す汗腺と水分を出す汗腺です。

アポクリン腺と呼ばれる汗腺は、体臭腺(水分を殆ど出さないフェロモン系=脂質・たんぱく質・ホルモン等の分泌)で、こちらの汗腺の獲得が進化上先行しています。現在の多くの哺乳類でも、ほぼ全身にこのアポクリン腺が分布しており、哺乳類の乳腺はこのアポクリン腺から派生したものであると考えられています※。

したがって、先哺乳類(単弓類)の獲得した汗腺はこのアポクリン腺系統で間違いないと思われます。しかし意外にもこのアポクリン汗腺は、思ったほど体温調節機能(体温を下げる)は持っておらず、基本的には体温とはほぼ関係なく作用する体臭腺で、臭いを出す時の二義的な作用で微少の体温調節(体温を下げる事)が可能といった程度のものです。

(※ヒトのアポクリン腺は個人差があり現在、腋や陰毛部等に一部残存しているのみですが、腋のアポクリン腺存在部にまれに乳腺組織である「副乳」があることが知られています。またこのアポクリン腺は女性の乳輪部にも存在しているようです。)

片や、エクリン腺は体温調節の(体温を下げる)為の発汗作用(いわゆる汗をかく機能・99%水分)を持つ汗腺です。しかし、これも意外な事に、全身にこのエクリン腺を持つ哺乳類はごくまれなのです。あまり知られていませんが、この汗腺を全身に持つのは人や霊長類など一部の高等(といわれる)動物に限られており、哺乳類のほとんどはこのエクリン腺を持たなかったり、体のごく一部にしかなかったりします。(例えばネコなどが汗をかくのは四肢の裏のみで、犬や狼、げっ歯類などは事実上体表にエクリン汗腺が存在しません。)

また、このエクリン汗腺の発達は脳の発達と連関が深いとも言われ、脳の発達と、それに伴う脳活動の大量発熱→冷却の必要から体温調節機能(ラジエーター)として、このエクリン汗腺を発達させたとの見方もあるようです。猿もほとんどがこのエクリン汗腺をあまり持たず、たくさん持っているのは一部の霊長類、その中でも特に人類が、全身にあったアポクリン腺をこのエクリン腺に置き換えて著しく発達させているからです。※↑

翻ってこれらのことから、先哺乳類(単弓類)の汗腺の獲得と発達は、恒温性の獲得が寒冷適応である事から考えると、並行して体温調節(体温を下げる)※※機能を獲得したというよりも、別の目的を優先させた機能である可能性が高いのではないかと考えられます。(体皮保護・免疫・保温・授乳・縄張り・性闘争・・・)

※※恒温性の為の体温調節機能には体温を上げる機能と体温を下げる機能がある。寒冷適応の場合は必要ないが、恒温動物の温暖化適応の場合は必要。体温を下げる機能には、発汗以外にも体毛やパンティングといわれるあえぎ呼吸による蒸発方式やラジエーター方式等多々あり、例えば鳥類等は恒温動物でありながらどちらの汗腺も全く持たないが、これらの方法を組み合わせ体温調節(体温を下げる)を可能にしている。

<参考サイト> 
汗をかくリンク
鳥の体温は何故高い?リンク
体温調節の方法リンク
笠原光

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