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2014年4月21日 (月)

魚類の進化(海にいる魚類の大半は淡水で進化した)

> 約5億年前、オウムガイなどの頭足類と初期脊椎動物である無顎魚類の関係は、一方的に脊椎動物が捕食される関係だったと言われています。その後、魚類の先祖たちはこの頭足類から逃れるように、汽水域(≒河口)に追いやられ、浸透圧との闘い、水位の変動への対応などの外圧に晒される中で、外骨格や空気袋(=肺や浮き袋の前身)を獲得し、再び海にもどる者、新たに淡水に適応する者へと適応拡散していきました。<(125973)

魚類の祖先たちは海にいる天敵(オウムガイの仲間)から逃れるため、汽水域へと進出し、まずは浸透圧(塩分濃度)の問題を克服するために硬い甲羅を形成します。

そして、デボン紀中期(4億2千万年前)に硬い骨をもつ硬骨魚類が生じ淡水(真水)に進出しそこで決定的な進化を遂げました。
①肺の発達…肺は食道の一部から生じたと考えられています。
②腎機能の進化…淡水での生活に適応するため水分と塩分の体内濃度を調節するために腎機能が進化しました。

また、脊椎(背骨)を持った理由(進化)は、「強い筋肉を支える」ということも一つであるが、それ以上に直接的な理由として「カルシウムなどのミネラル貯蔵庫」だったと考えられています。つまり、淡水は海に比べてミネラルが少なかったため、背骨の無い生物の多くは適応できずに絶滅しています。

これらの魚類は条鰭類と総鰭類にわかれ デボン紀中期(4億年前)に魚のままの姿を選択したグループと淡水で進化を続けたグループとに分かれました。

このうち魚の姿を選択したグループがふたたび海にくだりそこで肺を浮き袋に作り替えて大繁栄したのが鰭(エラ)に筋のある条鰭類のなかでも硬骨魚類とよばれるタイやマグロといった普通のお魚で、更にこれらの一部は再度淡水に進出し今のほとんどの淡水魚、コイやメダカ、マスといったものになりました。

サケやマスなどが河川に遡上して産卵するのも、その起源が淡水であったことを意味していると思われます。

魚類のなかには、終始海洋にとどまって進化した一群がいます。それがサメやエイなどの軟骨魚類で、淡水で腎臓を鍛錬しなかったため浸透圧の調整法が他の魚類(水や塩の排出)とはことなり、血液に尿素を溶かして浸透圧を上げています(食べると臭味があるのもこのためです)。
また、エラぶたがなく皮膚がヤスリのように硬いのが古代の魚類である板皮類の面影をとどめているようです。

村田頼哉 

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