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2014年4月12日 (土)

メソニクス類は肉食としては中途半端な歯の生き物だった

カール・ジンマー著「水辺で起きた大進化」より

メソニクス類は6500万年前ぐらいから3500万年前ぐらいに生息していた。肉食の肉歯類ではなく、植物食の顆節類のなかでも有蹄類に分類されている。

もともとは、肉歯類に分類されていたが、歯の基本構造が顆節類と同じであることから分類しなおされている。原始的な有蹄類から、歯を植物食の方向でどんどん変えていったのが現在の有蹄類で、途中から肉食の方向に変化させたのがメソニクス類と考えられている。

メソニクス類は、肉食の方向に歯を変化させたが、残念ながら肉歯類のように、動物をかみ殺すような牙は生み出なかった。

足の構造はブタやバクに似ており、チーターやガゼルのようには走れなかったがそこそこ早く走れたと考えられている。

このような歯の構造と足の速さから、狩りをしていたとは考えられず、ハイエナのように死肉をあさっていたか、水辺で魚や亀を食べていた可能性が高い。昔はハイエナ説が有力であったが、歯が異常に磨り減っていることから、最近、魚や亀を食べていたとする説が出された。

いずれにしても、肉歯類との生存競争では、明らかに不利な存在であったと思われる。

クジラとの関係については、メソニクス類はネズミ大のハプロデクテスから、クマ大のパキエーナ、ライオン2頭分の大きさがあるアンドリューサークスまで変化が激しく、類内の近縁関係も不明快で、どれがクジラ類の近縁なのかは分かっていない。

野田雄二

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