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2014年5月24日 (土)

胎盤の完成と性闘争本能の強化が哺乳類を進化させた

>更にその後1億2000万年前位から、高緯度の土地から順に寒冷化が進んでいく、哺乳類はこの寒冷化への対応のひとつとして胎児の出生確率をより高める胎盤(胎児への栄養補給)を獲得し、現在生存する哺乳類の基礎的機能をほぼ整えることになる。<

哺乳類を大きく分類すると、単孔類(胎盤はなく、卵を産み母乳で子を育てる:現在ではカモノハシとハリモグラ)、有袋類(胎盤が不完全なため、体外部の育児嚢で子を育てる。:現在ではカンガルー等)、有胎盤類(完全な胎盤をもつ多くの哺乳類)に分かれます。

初期の有胎盤類も、まだまだ胎盤は完全ではなかったと考えられます。未熟児のまま生まれ環境に適応できず、死んでいった子も多くいたはずです。
有胎盤類は、その後の寒冷化対応の繰り返しにより、完全な胎盤を完成していったのでしょう。

哺乳類の種が爆発的に増えて行くのは、その後の新生代に移行した時です(参照:127039)。それ以前の寒冷期への適応で、完全な胎盤が完成している有胎盤類は、温暖な森林の中で数が増えていきます。
また、その後の寒冷化による森林の後退で、森林内での種間闘争は激化し、弱い種は森林から草原へと追い出され、草原動物へと進化していきます。

哺乳類が、森林内で数が増えたのも、種間闘争を激化させたのも、草原に出て新たな種として子孫を残せたのも、完全な胎盤の完成があったことが、重要な要因です。子を確実に残す胎盤の獲得だけでは種を維持することは出来ません。より強い種を残すために、哺乳類は、性闘争本能を強化していったのだと思います。

村上祥典

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