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2014年5月 3日 (土)

冬眠に適した環境とは~土中環境を調べる

冬眠が土中で行われるという事で土中の環境を調べてみました。

■建築用語で凍結深度という言葉があります。
リンク
>寒冷地で地面が地表下の一定の深さまで凍結する、そのラインのこと。地域によって深さが違う。地面が凍結すると膨張して地盤が押し上げられるため、建物の基礎の底板や水道本管からの横引き給水管は、凍結深度より深いところに設置しなければならない。

土の性状や平均外気温で異なりますが、一般的に多雪地帯等の寒冷地では凍結深度は60cmという数字が使われます。
また-15度の地域では凍結深度は80cmと言われています。

■次に土中の温度分布を調べました。
冬場外気温が最低-10度の時に期間中の土中温度を調べた報告書があります。リンク
報告書から1月~4月までの期間の土中温度を以下に示します
気温状況:0度~-10度
土中温度:深さ30cm⇒0度
     深さ50cm⇒1度~1.5度
     深さ70cm⇒2度~3度
となります。深さが10cm違えば0.5度~0.75度温度が上昇するようです。

■次に一日の外気温変化と土中温度の変化が書かれた資料がありました。リンク
外気温が-3度~+9度と12度変位するのに対して土中温度は5.3度~6.3度と1度しか変化しません。(深さ10cmの資料です)

上記の資料を元にまとめると・・・
1.外気温が氷点下で凍結しない為の深さとはおおよそ30cm~60cm
2.10cmの深さの土中は寒冷期は外気温より4度~5度高い。
3.深度が10cmにつき0.5度~最大1度くらい温度が高くなる。
4.土中の温度は安定している。外気温の変化に対して1/10程度の変化しかない。

冬眠する上で最も効果があったのは4番目の理由が大きいように思います。
特に恒温動物の哺乳類は温度変化がないことが最も重要です。
温度変化が少なく凍結しないところ(30cm~60cm)が冬眠に適した深さだったのだと思います。

田野健

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