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2014年6月

2014年6月29日 (日)

人類は個の保存ではなく集団の保存に可能性収束した。

性闘争本能とは、「個の保存⇒種の保存」という可能性収束
共認機能獲得とは、「集団の保存⇒種の保存」という可能性収束

性闘争自我闘争を封鎖しない限り、人類存続の可能性は開かれない。
 
むらいくと愉快な仲間達

2014年6月26日 (木)

母子を通じて受け継がれる免疫環境

人は1億種以上の抗原(ウィルスや細菌)に対応できると言われていますが、それは先祖代々体験して克服してきた抗原との戦いの成果を、母子を通じて受け継いできているからです。

免疫の継承は2段階によって行われます。
1.胎盤を通じて、継承される抗体(IgG)
IgGは、既に接触しことがある抗原に合わせて作られる抗体で、母体から胎盤をを通じて胎児に移行できる唯一の抗体です。新生児の免疫システムが自分で抗体を作り出す時期(生後6ヶ月~1才)までは、母体のIgGが胎児や新生児を保護します。

2.母乳を通じて、継承される抗体(IgA)
IgAは鼻、眼、肺、消化館など、粘膜で覆われた体表面から微生物やウィルスが進入するのを防ぐ働きをします。IgAは分子量が大きく胎盤を通過できませんが、生後母乳を通じて新生児に継承されます。特に出産後最初に出てくる初乳は特別で、ふつうの母乳にくらべてたんぱく質が多く、脂肪と糖が少ないことに加え、IgAが非常に多く含まれています。

母乳に含まれるIgAは、腸管粘膜に広がることによって、食べる・飲むといった行為を介して侵入してくる抗原を排除すると同時に、腸管を通して体内に吸収され、母乳のIgAを飲むことによって感染症に強くなります。


この2つの仕組みをあわせて「母子免疫」と呼び、母親自身が獲得してくた免疫を子供に伝え、生まれたときから伝染病にかからないようにしています。


(参考)
新オッパイア・ラ・カルト 母子同室制と母子異室制
リンク

γ-グロブリン(免疫グロブリン)の種類
リンク

免疫グロブリンについて
リンク

松尾茂実 

2014年6月23日 (月)

免疫システムと体内の関係(免疫とは最強の内圧システム)

免疫が体外からの抗原に対向する為のシステムであるというのは、免疫の持つ一面でしかない。

★免疫システムとは、生命維持活動を営む上で必要な全ての機能を統合する機構として、体内全体に関わりを持つシステムである。

代表的には以下の3つのシステムと関わりを持つ。

(1)代謝エネルギー(運動に必要なエネルギーの消費・蓄積を行う。免疫低下すると癌や糖尿病を誘発)

(2)自律神経系(心臓や無意識の呼吸など、生命活動の全てをコントロールし、交感神経(興奮、ストレス等)と副交感神経(弛緩、リラックス等)のバランスを維持。白血球システムのコントロールも行う)

(3)白血球(免疫を司り、「マクロファージ」「顆粒球」「リンパ球」をコントロール)
マクロファージは免疫の大元として、異物処理や細菌処理の実行部隊として働く。

★免疫により得られるホメオスタシス(恒常性)は、健康を定義する重要な要素。

< ホメオスタシス(恒常性)の保たれる範囲は、体温や血圧、体液の浸透圧やpHなどをはじめ、病原微生物の排除、創傷の修復など生体機能全般に及ぶ。(リンク参考)

例えば、生物が水中から上陸するに辺り、体液の浸透圧を組み替え、大気圧という逆境に適応する事が出来たのも、免疫システムの働きによる抗体の形成が大きな役割を果たした結果である。

ホメオスタシス(恒常性)維持とは、常に外圧とイコールとなる内圧を形成する事。この作用を主に司っているのが自律神経系や内分泌系(ホルモン分泌)、それに免疫系である。転んで怪我をしても、風邪をひいても、自然に治癒されていくのは、免疫系の働きがあるからこそ。

★免疫情報伝達物質の驚異!
免疫システムは、『認識・反応・記憶』という一連の働きにより、個体の生命を守り、さらには別の個体へも免疫の記憶を伝達する事で、種としての生命、さらには種をも超えた生命の維持にも貢献するという驚くべき特性を持ち合わせています。

免疫情報伝達物質のなかでも、中心をなすのがトランスファーファクター。リンク

例えば、哺乳類の赤ちゃんが最初に口にする栄養分、初乳の中には、豊富なミネラルなどの栄養分に加え、免疫グロブリンという免疫系タンパク質の抗体が含まれています。この免疫グロブリンは種特有の性質を持っている為、異種間の互換性は持たない。よって、人間の赤ちゃんに粉ミルクを飲ませると、多くの場合アレルギー反応を起こし、充分な抗体が引き継がれません。

しかし、免疫グロブリンが形成する免疫システムを伝達するトランスファー因子は、種を超えて免疫システムを有効に働かせる役割を持っています。トランスファー因子は最も古い免疫伝達因子のひとつで、比較的原始的な動物にも備わっており、種としての特異性も持たない。よって、牛の初乳や鶏卵等に含まれる免疫システムは、人間が口から取り入れる事によっても、充分に効果を発揮できるという驚くべき役割を果たしています。

川井孝浩

2014年6月20日 (金)

白人は免疫機能を利用して、キリスト教の布教、植民地化させてきた。

人類が抱えていた病原菌が別の地域に移動することで、原住民を滅ぼした例が、スペイン人のアメリカ原住民の征服である。これは苛烈な支配が原因だとされているが、それだけでは、一億以上存在していたとされる、アメリカ原住民たちが数十年の間に、数十万人へと減少していったスピードが説明できない。(128332

一方で、白人たちは、原住民が伝染病に弱いということも理解していたように思われる。
そのため、白人たちは伝染病を蔓延させアメリカ大陸やオーストラリアの先住民を一掃、キリスト教を布教することによって統制するために、病人が使った毛布を反逆者のいる居住地に配り殺戮を繰り返していた。

そうすることによって、キリスト教に改宗しない事に対する神の罰としてこうした伝染病がおきるのだと宣教師たちは辻褄があうようにしたのである。

免疫機能の差異を使うことで、土地も思想もコントロールできたということがいえるのでないでしょうか。

平井太郎

2014年6月17日 (火)

人類の移動と疫病の歴史

●マラリア
・発祥:アフリカ熱帯雨林(6000年前:熱帯熱マラリア)
・病原体:マラリア原虫
・感染ルート:ハマダラ蚊による吸血
・病原体の拡散原因:
紀元前1500年ごろのインドや中国の書物、ギリシアのヒポクラテスもマラリアについて記述している。古くから、地球上の各地に存在していたと考えられている。
マラリアにはいくつかの種類があるが、最も死亡率が高いのが熱帯熱マラリアという種類。
熱帯熱マラリアは、発生後、それほど流行することはなかったが、2000年ほど前にアフリカに農業が導入され人口密度が増えると急激に流行するようになった。
マラリア原虫が繁殖できない鎌状赤血球を有する人のみがマラリアへの耐性をもつ。アフリカには鎌状赤血球をもつ人が多い(適応のための突然変異と考えられる)。植民地を求めた西欧人にはマラリアが障害となって当地に進出できなかった歴史がある。

●コレラ
・発祥:インド
・病原体:コレラ菌
・感染ルート:経口(菌を含むものを飲食する)
・病原体の拡散原因:
イギリスがインドを植民地化したことによってインド全体に拡散。更にヨーロッパに持ち帰られた。(それまでは、インドの限られた地域で密かに流行する程度だった。)

●結核
・発祥:不明(1万年前に誕生)
・病原体:結核菌
・感染ルート:空気感染
・病原体の拡散原因:
約1万年前に誕生した結核菌は、元はウシに感染する病気だった。牧畜の発達と共に約5000年前人間にも感染するようになる。

●黄熱
・発祥:アフリカ
・病原体:黄熱ウイルス
・感染ルート:ネッタイシマカ(蚊)などによる吸血
・病原体の拡散ルート:
黄熱発祥のアフリカから新大陸開拓の時期に大量の黒人奴隷が輸送された。この船に乗って蚊が運ばれたと考えられている。
有名な野口英世(千円札)は黄熱の研究中に感染し死亡したと言われている。彼は、黄熱の病原体を細菌と考えていた(間違っていた)。

●インフルエンザ(スペイン風邪)
・発祥:不明(古代エジプトに記録有り)
・病原体:インフルエンザウイルス
・感染ルート:空気感染
・病原体の拡散原因:
インフルエンザウイルスは、本来は、鳥に感染する病原体(トリ型インフルエンザ)。渡り鳥の腸内にはインフルエンザが共生関係で存在する。
これが、渡り鳥の飛来地で当地のニワトリなどに感染する。この段階では、人にはまれにしか感染しない。
しかし、それが家畜のブタに感染すると問題が起こる。ブタは人に感染するインフルエンザとトリ型インフルエンザの両方に感染するため、ブタの体内でヒト型のインフルエンザと接触したトリ型インフルエンザは、人間に感染するための遺伝子を得る。これが新型インフルエンザ。
中国には、渡り鳥の飛来地で、なおかつ家畜としてのアヒルやニワトリ、ブタが飼育されている箇所が多くあるため、新型インフルエンザの発祥は中国である場合が多い。
1918年に流行した「スペイン風邪」といわれるインフルエンザでは、4000万人~5000万人が死亡したといわれ、第一次世界大戦終結の遠因ともいわれる。

多田奨

2014年6月14日 (土)

BSEの原因も化学物質にある?

BSEにしてもBSEと関連があるとされているvCJDにしても、イギリスがダントツに多いとされており、
>vCJDと確定されたものは、平成17年1月現在、英国で153名が報告され、その他フランスで9名、アイルランドで2名、イタリア、米国及びカナダで各1名が報告されました。<リンク

さらにリンク
にあるようにイギリスでBSEは発生したと言われています。

なぜイギリスなのか?が気になったので調べてみると、面白い切り口を発見しました。以下、引用。リンク

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

「新仮説-BSEの原因は肉骨粉ではない」/英国の有機農業家 マーク・パーディ氏の講演から/強い酸化因子が働き脳内に異常プリオン 

 BSE(牛海綿状脳症)の原因が肉骨粉であると言われてきたが、イギリスの有機農業家マーク・パーディ氏は、ヤコブ病や羊のスクレイピー、BSEなどが群発する地域を調査、その結果「マンガンと紫外線、有機リン系農薬などの酸化力の強い環境因子」がBSEを引き起こすとの確証を得た。日本有機農業研究会の招きで来日したパーディ氏は、北海道、千葉、東京など、各地で講演した。以下、講演要旨。

 ◇◇◇◇◇◇◇◇

 ■BSE、農薬と相関
 自分の農場でもBSEが一頭発症したが、それはよそから買い入れた牛で、自分のところで生まれた牛にはBSEは発症していない。有機農場で生まれた牛には、一頭もBSEが発症していないという事実から、「有機農場でやっていること、やっていないこと」のなかにヒントがあると思った。
 イギリスでは八二年に、牛バエの幼虫駆除のために、浸透性のある有機リン系の殺虫剤の使用が義務付けられた。これは油性で、頭からしっぽまで背骨に沿って注ぐ。有機リン系は神経のシグナルをコントロールするたんぱく質の分子を変え、シグナルが伝達されなくする。このことから有機リン系農薬が、プリオンたんぱくの形を変える、との仮説を立てた。イギリスにおける有機リン系殺虫剤の使用地域と、BSEの発生地域に相関関係が見られる。
 では、EUでも有機リン系を使っていたのに、なぜイギリスにだけBSEが多発したのかといえば、イギリスは、他の国の四倍の濃度で使っていたからだ。

 ■マンガン過剰が引き金
 ロンドンの神経科学研究所で有機リン系のたんぱく質への影響実験を行った。変化は起きたが確証は得られなかったため、有機リン系の働きを引き出す環境因子がある、と考えるようになった。
 このため羊のスクレイピーや、ヤコブ病、BSEなどが群発している世界各地の環境調査を行った。アメリカ・コロラド州、アイルランド北部、スロバキア・オラバ地方、イタリア・南部やシシリア島などを調査、全ての地域に同じ地質的な特徴があることがわかった。それは、「高度が高い」「カプリア前期の土壌」「針葉樹が多く、雪が残っている」などで、こうした地域は紫外線が強かったり地上のオゾンガスが多いなど酸化力が強い。
 もう一つの特徴は火山やマンガン鉱山、製鉄所、空港の離陸滑走路などが近くにあり、土壌や植物のマンガン含有率が異常に高いことである。

 ■脳の中で作られる異常プリオン
 オハイオ州・クリーブランド大学の研究によると、ヤコブ病で亡くなった人の脳では銅が通常の半分しかなく、マンガンが十倍になっているという。ケンブリッジ大学のD.ブラウン博士は、プリオンから銅を取り除いてマンガンを添加すると分子の形が変化、有機リン系では現れなかった変化が現れた、としている。 ブラウン博士によると、銅は脳の中で抗酸化効果を持っているという。
 BSEは、プリオンたんぱくと結合している銅がマンガン(+2)に置き換わる。この時点では「眠っているプリオン」だが、有機リン系や紫外線などの酸化力の強い刺激によってマンガンが(+3や+4)になったとき、フリーラジカルが促進され損傷が起こると考えられる。従って、異常プリオンは、外から入ってくる物ではなく、環境ファクターによって脳の中で作り出される物である。

:::::::::::::::::::::::::::::::::

そもそも、BSEはほとんど先進国でしか発生していない。つまり、よく言われている牛骨粉ではなく、原因は化学物質にあるのではないでしょうか?

立石裕美

立石裕美

2014年6月11日 (水)

人類の移動につきまとう ウィルスという逆境

人類が地球上を移動したときに起こる最も大きな逆境が、ウィルスや微生物による逆境のようだ。有史以来人類の移動と共に、多くの民族が絶滅し、または大量の死を遂げている。

ヨーロッパで流行し大量の死をもたらした「ペスト」も人類の移動と密接な関係を持っている。

ペストはモンゴル高原の風土病であり、モンゴル帝国の西方遠征によりペスト菌が伝播(でんぱ)し、中世ヨーロッパの“黒死病”の災厄をもたらしたとされています。

>ペストは、ペスト菌を持った特殊なノミに吸血されることによって引き起こされる感染症です。元来、アジアが発生地でしたが、しばしばヨーロッパにも流行を起こしています。中でも有名なのが中世ヨーロッパにおける大流行で、1346年から1351年の間に肺ペストが蔓延し、ヨーロッパの全人口の1/4にあたる2,500万人(一説によると4,500万人)もの人が犠牲となりました。以来、欧米では黒死病とも呼ばれ、ペストとネズミは恐怖の的となっています。
参考
リンク
リンク

ペスト以外にも、大航海時代には西洋人の移動と共に、天然痘による被害が北アメリカのインディアン、インカ帝国、アステカ帝国の滅亡の原因にもなったと言われているようです。

人類の移動に疫病は常につきまとってきた。

有史以来の数千年~1万年程度のウィルスの変化でこれほどの大量死がもたらされたわけですから、クロマニヨン人とネアンデルタール人のように何万年もの間離れていた人類同士が再会したときに人類が持っていたウィルスの変化は、ネアンデルタール人が適応不可能なほどの変化だったことは想像に難くありません。

「免疫機能の差異が人類の生存と絶滅を分けた」という説はかなり説得力のある説であるように思います。

東努

2014年6月 8日 (日)

アフリカ熱帯地域の感染症と媒介する昆虫

●気候:アフリカ(ガーナ共和国)リンク
熱帯気候に属し、年間平均気温は27度、平均湿度80%と高温多湿です。季節は乾季(11月から3月)と雨季(4月から8月)に分かれています。
乾季では11月から2月にかけてハマターンと呼ばれるサハラ砂漠からの砂を含んだ風が吹き寄せ、暑くどんよりとした埃っぽい日が続き、気管支炎症状や急性結膜炎を起こしやすい状況となります。

雨季には水溜まりも出来やすく蚊の発生が一段と増加しマラリア多発時期となります。また高温多湿の気候のためウイルス,細菌、カビ等が繁殖しやすく、食べ物や飲み物を介しての感染性下痢症の発生が異常に多く認められます。
●感染症を病原体の種類に分けると
・ウイルス性感染症、
・細菌性感染症、
・真菌性(カビ)感染症、
・寄生虫性感染症
の4つのグループに分けられます。

●感染症を媒介する昆虫には、次のような種類があります。
・カ類
・ハエ類
・シラミ類
・ノミ類
・ダニ類
・サシガメ類
リンク

アフリカの熱帯気候での雨季(高温多湿)が、蚊の発生に好条件であるのと同時に、昆虫媒介感染症を媒介する昆虫の増殖に有利な条件となり、その結果、昆虫媒介感染症の感染者の増加と流行の拡大が起きます。マラリアのように発生時期が重なるものは、その媒介昆虫の増殖と共にリスクは大きくなるようです。

また、リフトバレー熱(アフリカ)"リフトバレー熱”は、元来アフリカで牛、羊、ヤギ、水牛などの流産や死亡の原因となるウイルス性感染症で、アフリカの畜産業に大打撃をあたえているといわれています。死亡した家畜の組織を取り扱ったり、肉を食べたり、これらの家畜を刺した多くの種類のカ(蚊)やダニに刺されても感染するといわれています。

始原人類にとってアフリカという地は、その高温多湿という環境ゆえに、どこよりも、感染症の元となるウイルス,細菌、カビが発生しやすく、媒介となる昆虫も発生しやすいという過酷な環境に置かれていたと思われます。
石川笑美

2014年6月 5日 (木)

ウイルスの歴史は人類史よりも遥かに長い

人類にとって、過酷な自然環境を「目に見える(五感をはじめとする本能で認識できる)外圧」とするなら、もう一つ「目に見えない(観念を使わなければ認識できない)外圧」=疾病(細菌やウィルス)がある。

有史を振り返っても、「天然痘」:リンク(ちなみに、古代エジプトのクフ王のミイラからも天然痘の典型である痘痕が見つかっているようだ)、20世紀の初めに全世界に広がり死者2000~6000万人を出した「スペイン風邪」:リンク、有史以降だけでも世界で3度大流行した「ペスト」:リンク等が猛威を振るい、現在でも「SARS」:リンクや「HIV」:リンク等、人類を苦しめる感染症は数多く存在する。
また、日常の生活圏での感染はなくても、例えば海外に行く場合など、行先によっては予防接種を受ける必要があったり、子供の予防接種(風疹やBCG等)があるのも、人類がいかにウイルスに弱いかを裏付けている。

人類の遺伝子が3万くらいなのに対して、ウイルスはその100分の1以下の遺伝子しかないが、人類よりも遥か昔の約30~40億年前に地球上に出現し、生物の細胞に寄生して適応してきた。

今でこそ、様々な研究や多様なワクチン等の開発により、‘かつての感染症’に対しては怯える必要がなくなったが、情報の共有・伝達・蓄積が困難だった数百万年前の人類の多くが、これらの感染症に対抗できなかっただろうことは容易に想像がつく〔エドワード・ジャンナーによる牛痘の天然痘に対する抵抗(免疫)性の発見さえ、19世紀前後のことだ:リンク〕。

林昭光

2014年6月 2日 (月)

ウイルスの歴史は人類史よりも遥かに長い

人類にとって、過酷な自然環境を「目に見える(五感をはじめとする本能で認識できる)外圧」とするなら、もう一つ「目に見えない(観念を使わなければ認識できない)外圧」=疾病(細菌やウィルス)がある。

有史を振り返っても、「天然痘」(ちなみに、古代エジプトのクフ王のミイラからも天然痘の典型である痘痕が見つかっているようだ)、20世紀の初めに全世界に広がり死者2000~6000万人を出した「スペイン風邪」、有史以降だけでも世界で3度大流行した「ペスト」等が猛威を振るい、現在でも「SARS」や「HIV」等、人類を苦しめる感染症は数多く存在する。
また、日常の生活圏での感染はなくても、例えば海外に行く場合など、行先によっては予防接種を受ける必要があったり、子供の予防接種(風疹やBCG等)があるのも、人類がいかにウイルスに弱いかを裏付けている。

人類の遺伝子が3万くらいなのに対して、ウイルスはその100分の1以下の遺伝子しかないが、人類よりも遥か昔の約30~40億年前に地球上に出現し、生物の細胞に寄生して適応してきた。

今でこそ、様々な研究や多様なワクチン等の開発により、‘かつての感染症’に対しては怯える必要がなくなったが、情報の共有・伝達・蓄積が困難だった数百 万年前の人類の多くが、これらの感染症に対抗できなかっただろうことは容易に想像がつく〔エドワード・ジャンナーによる牛痘の天然痘に対する抵抗(免疫) 性の発見さえ、19世紀前後のことだ〕。

林昭光

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