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2014年7月11日 (金)

オキシトシンと哺乳類の集団本能

>この様に哺乳類は、淘汰適応の必要から性闘争の本能を極端に強化し、その性情動物質によって追従本能(いわゆる集団本能の中枢本能)を封鎖することによって、個間闘争を激化させ淘汰を促進するという淘汰促進態である。しかし、それはその様な大量淘汰態=進化促進態としてしか生き延びることができない弱者故の適応態であり、生命の根源本能たる集団本能を封鎖し、大多数の成体を打ち敗かし餓死させるこの極端に強い性闘争本能は、生き物全般から見て尋常ではない、かなり無理のある本能だとも言える。だからこそ、同じ原モグラから出発して地上に繁殖の道を求めた肉食哺乳類や草食哺乳類は、進化するにつれて親和本能を強化し、その親和物質(オキシトシン)によって性闘争本能を抑止することで追従本能を解除し、(尋常な)集団動物と成っていったのであろう。実現論1_3_07

この親和物質オキシトシンは胎内保育に由来する物質と考えられる。
胎内保育を行う上で問題となるのは、体内に侵入した異物を排除する免疫機能である。免疫機能が作動すれば、胎児は『異物』と認識され、排除の攻撃を受けることになる。しかも哺乳類は恒温機能を獲得したが故に、細菌類やウィルスが繁殖しやすくなり免疫機能を一段と進化させている。従って胎内保育を実現しようとすれば、この免疫機能を抑制する必要があり、それを担ったのがオキシトシン系の物質と考えられる。また、このオキシトシン系の物質には、おそらく同類他者と融和する機能も存在する。
このオキシトシンの機能と皮膚感覚の充足回路を結合させることで、哺乳類は母子間のスキンシップの充足機能を作り出したと考えられる。
この様に親和機能が胎内保育発だとすれば、当然オキシトシンはメス由来ということになる。従ってメスは性闘争本能が元々弱いこともあいまって、まず哺乳類のメスの性闘争本能が封鎖される。そして集団本能がメス間で再生され、メスと子供の生殖集団が形成されていく。

更にこの親和機能はオスメス間の遺伝子交差、及び乳児期の母子充足を通じてオスにも徐々に移植されていく。そのようにしてやがて哺乳類のオスも性闘争本能を抑制し、集団本能を復活させていくことになる。

北村浩司

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