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2014年7月20日 (日)

性闘争本能と追従本能の関係性

>生命の根源本能たる集団本能を封鎖し、大多数の成体を打ち敗かし餓死させるこの極端に強い性闘争本能は、生き物全般から見て尋常ではない、かなり無理のある本能だとも言える。
だからこそ、同じ原モグラから出発して地上に繁殖の道を求めた肉食哺乳類や草食哺乳類は、進化するにつれて親和本能を強化し、その親和物質(オキシトシン)によって性闘争本能を抑止することで追従本能を解除し、(尋常な)集団動物と成っていったのであろう。(実現論1_3_07)
>このことは、大量淘汰の為に集団本能をも封鎖する異常に強い性闘争本能が、もともと地上での尋常な適応には適わしくないor 問題を孕んだ本能であることを示している。(実現論1_3_07)

哺乳類は、この追従本能と性闘争本能と言う矛盾した本能をどのように両立させているのだろう。

通常時は、異常に強い性闘争本能は地上での適応には適わしくない=適応的ではない為、性闘争本能は親和物質によって抑止され、追従本能を解除→集団性が保たれる。しかし性闘争本能を抑止したままだと、淘汰適応が働かないので、一定周期で追従本能を抑止し、性闘争本能を解除する。
これが「発情期」である。つまり発情期とは、この追従本能(=集団本能)と性闘争本能の両立と言う矛盾した課題への適応戦略と言うことができる。
(なお発情期には、生殖存在として高度に進化したメスの肉体的負担の減少(=卵子の生産・維持には莫大なエネルギーが必要)と、受精可能性の向上と言う適応戦略も含まれており、雌雄分化における高度な適応戦略とも言える)

また、性闘争本能は、殺すまで闘ったのでは、種が絶滅してしまうので、敗れた方が勝者に従う敗従本能がセットされている。
この敗従本能は集団統合に関係する為、追従本能(=集団本能)に根ざしていると考えられる。一般に高等哺乳類ほど、序列関係が明確化されていることから、進化するほど性闘争過程においても追従本能を両立させる適応戦略がとられていることが解る。

哺乳類は、発情期と序列原理⇒(追従本能に根ざした)敗従本能と言う2つの構造によって、集団性を保ちながら性闘争での淘汰適応を図ると言う矛盾した適応を可能にしていると言える。

西谷文宏

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