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2014年8月16日 (土)

6500万年前の哺乳類繁栄に関するニュース

今までの学説では哺乳類は恐竜が絶滅した約6500万年前頃から種を増やし、繁栄していったというのが定説のようになっていましたが、それとは若干異なるデータが報告されていましたので紹介します。

>「恐竜絶滅で哺乳類繁栄は間違い?=遺伝子分析で判明-国際チーム」
恐竜が約6500万年前に絶滅し、哺乳(ほにゅう)類の時代が始まったとの通説は、哺乳類の種の多様性に関する限り、間違っている可能性があることが分かった。ドイツ・ミュンヘン工科大などの国際研究チームが2日までに、現在生息する哺乳類のほぼ大半、約4500種について遺伝子に基づく系統樹を作ったところ、約7500万年前までに基本的な種の分化が終わっていた。論文は英科学誌ネイチャーに発表された。
(4月3日Yahoo!ニュースより)

英文記事:リンク
系統樹(英語):リンク


この新しいデータは進化が逆境下で起こると考えれば不思議なことではないように思う。

>生物の進化は決して直線的ではない。連続的に下等生物から高等生物に予定調和的に進化したわけでは、決して無い。
事実は、自然環境の激変から多くの種が絶滅し、その際に新環境に適応する機能を奇跡的に生み出した(DNAを変異させ新機能を飛躍的に特化させた)新種が、もしくは従来生物が棲んでいなかったニッチに奇跡的に適応した新種が、その後辛うじて生き延び、多様に適応放散したということである。その過程では99%は、この一か八かの賭けに失敗し絶滅している。つまり、好き好んで、より良い環境を求めて新天地を切り開いたという俗にイメージされている進化観とは全く逆なのだ。(125976

生物の進化には大きく分けると、形態なども含め、劇的に変化する場合(大進化)と、そのときの外圧に適応する形で持っている能力(本能)を更新する場合(小進化)があるが、基本的に大進化は上記引用のような逆境下において起こっているようだ。(参考:127791リンク

つまり、哺乳類は恐竜絶滅によってニッチが拡がったから進化し、大繁栄したのではなく、恐竜の繁栄という逆境に晒される続けることで進化を促進させており、その後の寒冷化という逆境で更に進化することに成功したからこそ一挙に繁栄することができたと考えられる。

そう考えると、今回のデータは生物は逆境下で進化するということのひとつの傍証であると言えるのではないか。

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