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2014年8月19日 (火)

哺乳類が生み出した新たな集団形態:内雌外雄

>1億2000万年前位から、高緯度の土地から順に寒冷化が進んでいく、哺乳類はこの寒冷化への対応のひとつとして胎児の出生確率をより高める胎盤(胎児への栄養補給)を獲得し、現在生存する哺乳類の基礎的機能をほぼ整えることになる。<126778

哺乳類は、この寒冷化への適応による胎盤の完成と「胎内保育」「産後保護」により、自然淘汰圧力との関係が180°変わります。子に対する自然淘汰圧力は極端に下がり、逆に、外敵圧力は、子ではなくその親達に直接かかってきます。

哺乳類が種を残すために新たに直面した課題は、
・胎内保育期間中の雌は戦力外、強い雄が外敵から守らなくてはなら
 ない。
・子が生まれた後、独り立ち出来るまでの産後保護(子育て)の期
 間、安全な縄張りを確保しなければならない。

これを満足できる雄の能力と新しい集団形態が必要となります。

そこで雌は、強者選択本能をより強化し、より強い雄に収束します。雄は、雌の強者選択本能に応え、種を残すために性闘争と縄張り闘争を激化させます。
より強い雄を獲得した雌達は、その雄の安全な縄張りの中で、胎内保育、出産、産後保護(子育て)を行います。このように哺乳類の雄雌は、役割を明確にすることにより進化してきました。

そして、性闘争・縄張り闘争に勝ち抜いた強い雄が広い縄張りを守り、その縄張りの中で母系集団の雌達が子供を育てる、哺乳類の代表的な内雌外雄の集団形態が出来上がります。

●代表的な内雌外雄の事例
・草食動物
>北極圏に棲む草食動物のジャコウウシは、捕食者であるオオカミに対して、雄が外側に円陣を組み、雌・子供をオオカミから守ります。<53170

・肉食動物
>ライオンは基本的に敵なしですが、群れで肉を掠め取りに来るハイエナは、最も厄介な敵です。このハイエナの攻撃に対し、雌ライオンでは追い払えず、雄ライオンが登場して決着させる。<76466

村上祥典

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