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2014年8月13日 (水)

海水から淡水へ。

5億年前以前には、豊富な種類の生物達を抱える海とは対照的に、
陸地とはただ岩だけが存在する不毛の地でした。
しかし5億年前、大陸の移動→衝突によって土地が隆起し、
ヒマラヤ山脈に代表される大山脈群が生まれます。

それらが大気の流れを遮り、雲を発生させます。
雨は山肌を削り、谷を作ります。
結果、大陸にはいくつもの大河が生まれ、海に流れ込み始めました。

この新たな生息地(ニッチ)の出現は、
オウムガイなど強靭なアゴを持った生物が制圧した海に棲む弱者、
アランダスピス(最古の魚)にとって唯一の可能性となりました。

4億6000万年前頃に誕生したアランダスピスは今の魚とは違い、
浅い海に棲み、泥の中の微生物をあさる魚でした。
背骨やヒレもない彼らにとって、
海水をジェット噴射して(彼らより)すばやく動くオウムガイは、
見つかれば捕食されるという、脅威の生物でした。

とはいっても、塩分濃度の高い海水から、
塩分をほとんど含まない淡水という急激な環境の変化には、
多くの生物は対応することが出来ません。
おそらく、オウムガイに追われて汽水域に逃げた魚の多くは、
かなりの確率で死滅したと思われます。

しかし4億年前、プテラスピスという魚が、
初めて汽水域への進出を成功させます。
プテラスピスは硬い甲羅で水の体内への流入を最小限に抑え、
それでも入ってくる水に対しては腎臓を発達させて対応しました。
(ここまでに体を変えるのに、なんと6000万年もかかっています!)

そしてそこから1000万年後、
最初に背骨を持った魚、ケイロレピスが登場します。
骨にミネラルを蓄えることによって、
ミネラルのほとんど無い淡水に、より適応しました。

Lucky 

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