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2014年10月15日 (水)

生殖細胞の特殊性 -始原生殖細胞から精子形成までー

生殖細胞は、胎児期にまったく別のところから生じる。

受精すると、短期間で細胞分化がおこり、様々な器官が発生していく。

その際に3つの胚葉(外胚葉、中胚葉、内胚葉)ができ、それぞれの胚葉からはいろいろな器官が分化し、
体細胞を作り出していく。

しかし、その3つの胚葉の分化以前に、将来、胚体外中胚葉に分化する領域から
哺乳類の始原生殖細胞は生じてくる。
つまり、生殖に関する細胞はどの胚にも属さないところで発生、分化していく。

生殖腺が作られていくところとは別のところで分化していくため、
始原生殖細胞は移動して、将来、生殖腺になる場所まで移動しなければならない。

生殖腺となる場所は、ヒトで10mm前後の胚において、腎臓と背側腸間膜との間に生じる(生殖隆起)。

発生する体細胞系列の細胞間をすり抜けながら、
独自に発生した始原生殖細胞はアメーバ運動によって生殖隆起まで移動していく。(この移動間も細胞分裂が起こり、増数している。)

生殖隆起まで達すると生殖細胞が取り込まれ、生殖細胞を含む索状の構造(一次性索)を形成する。
この後、雄雌分化がおこり、精細胞、卵細胞へと変化していくが今回は精細胞に着目する。


生殖腺にたどり着いた原始生殖細胞は、ある時期まで分裂を繰り返して増数し、そこで休眠し、
思春期になると、これらは活発に分裂を始めて精子を生産するようになる。

思春期に達すると、休眠していた精原細胞は体細胞分裂を繰り返し増数する。
精原細胞が成長すると一時精母細胞(2n)となり、減数分裂し、
二次精母細胞(n)を形成。
二次精母細胞がもう一度体細胞分裂し、
精細胞(n)を形成、精細胞は変形し精子となる。


このように、生殖細胞と体細胞は発生段階から大きくことなっており、他の体細胞に比べ、
かなり初期の段階からその形成が始まっており、精子形成までの細胞分裂も特殊である。

青苗

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