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2014年12月14日 (日)

オス・メス固定度の分類

大雑把な仮の分類であるが、有性生殖を行うようになってからのオス・メス分化の固定度は、以下のように整理されるだろう。
(1)雌雄同体
 ①単為生殖と有性生殖の並存【海綿動物】【扁形動物】
 ②雌雄同体で有性生殖のみ【性転換する魚類】
(2)雌雄同体と雌雄異体の並存
 ①単為生殖が基本だが有性生殖もする【刺胞動物】【輪形動物】
 ②有性生殖が基本だが単為生殖も残存  
  【線形動物】【環形動物】【棘皮動物】【脊索動物】
(3)雌雄異体
 ほぼ有性生殖のみ【節足動物】【軟体動物】【両生類以降の脊椎動物】

進化系統樹としては、以下のように整理される。
(1)無胚葉、二胚葉性動物
【海綿動物】【刺胞動物】【線形動物】
(2)旧口動物
【扁形動物】【輪形動物】【節足動物】【環形動物】【軟体動物】
(3)新口動物
【棘皮動物】【脊索動物(脊椎動物を含む)】
※(1)無胚葉、二胚葉性動物から(2)旧口動物と(3)新口動物が枝分かれしてゆく。

基本的には、進化するにつれて雌雄同体から雌雄異体へとオス・メス分化の固定度が高くなってゆく。しかし、その中間には雌雄同体と雌雄異体が並存する動物がいる。

雌雄同体の段階では、単為生殖と有性生殖が並存する動物が多い。しかし、有性生殖が基本になる魚類の段階でも、一部に性転換をする雌雄同体のものが残っている。

旧口動物では【節足動物】【軟体動物】、新口動物では【両生類以降の脊椎動物】の段階になると、ほぼ雌雄異体の有性生殖のみとなる。但し、【節足動物】でもいろいろあって、昆虫の中には、ハチやアリのように有性生殖と単為生殖を並存させているものもいる。また、【軟体動物】でも、カタツムリのように雌雄同体のものも残っている。

分類は一筋縄ではいかないが、このように並べてみると、生物界全体では、有性生殖のみを行っている動物の方が少ない。かなり進化した高等生物のみと言ってもよい。むしろ、有性生殖を行うようになってからも単為生殖を残しているものが多い。

単為生殖と有性生殖の両方を行う動物の場合は、外圧が高く生存条件が厳しくなった時に有性生殖に転じる例が多い。生物にとっては、単為生殖の方が基本で、有性生殖の方がむしろ特殊なのではないだろうか?

雪竹恭一

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