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2015年1月 7日 (水)

■外圧情報はどのようにして遺伝するのか?~HY抗原と臓器移植時の拒絶反応~

>オスのみに存在する抗原タンパク質(HY抗原)の存在(166118

■HY抗原【エイチワイこうげん】(Histocompatibility Y antigen)(リンク
Y染色体のSRY遺伝子(sex determing region Y)上に存在する遺伝子により作られるタンパク質で、生殖腺原基を精巣として分化させる作用を持つ。男性から女性に臓器を移植する際には女性には存在しないこの抗原の存在により拒絶反応が起る場合がある。

■HLA【エイチエルエー】(リンク)(リンク
HLAとは、Human Leukocyte Antigen(ヒト白血球型)の頭文字をとったもので、1954年に発見された。
現在では白血球だけの血液型ではなく、赤血球以外の体中の細胞に存在する「型」であることがわかっている。
体の免疫反応の主役を果たしているため、骨髄や臓器の移植の成否に大きく影響する。

組織の細胞表面には同種でも固体ごとに異なった抗原が存在し、他の固体の細胞を移植するとその抗原に対する免疫反応が生じて拒絶反応が起きる。このような抗原を組織適合抗原と言う。その中で特に重要なものは染色体上の一部に存在する遺伝子群により発現するものを主要組織適合抗原系(major histocompatibility complex)MHC という。それをヒトの場合、HLA(human leukocyto antigen)という。また、ABO型抗原もMHCの一つである。その他にも副組織適合抗原というものが存在し、MHCほど早くないがMHCがあっても拒絶が起こる場合がある。例として、Y染色体上に存在するH-Y 抗原(男性の臓器を女性に移植した場合に起こる拒絶反応に関与)がある。
------引用終り

細胞膜表面には、多くの抗原があるようです。その中でも、移植時に問題の起こる抗原を組織適合抗原といい、その中でも染色体上の一部に存在する遺伝子群により発現する抗原をMHCという。人の場合、それをHLAといい、それ以外にHY抗原があるらしい。

このような拒絶反応を起こす抗原が細胞膜の表面にあり(男女共通)、そもそも抗原とは外来由来の毒であり、その中でも、HY抗原を発するSRY遺伝子(159807 159510 108462)がY染色体上にしかないということは、何らかの外来情報【外圧】をオスに特有に伝えることを示しているという仮説を立てることができる。

HY抗原とは、毒であり、女性にないので、移植時に拒絶反応を起こす。このHY抗原はオスに性分化するときに、SRY遺伝子から放出されるもので、なぜ、毒である抗原たんぱく質を放出するのか?調査が必要である。

特に外来の抗原情報をどのようにして精巣から精母細胞、精細胞、精子へと受け継がれるか?は血液と免疫機能が鍵を握っているように思われる。

体内に抗原が進入した場合、抗原抗体反応より抗体を生成して抗原を排除する後天性免疫があるが、血液中で、そのような作用が起こることからも、血中の抗体や抗原から何らかの情報を精母細胞が受け継いで、SRY遺伝子に代表される性決定遺伝子に転写するのだろうと思われます。

このメカニズムは、調査が必要で、仮説でありますが、このHY抗原タンパク質になんらかの情報が乗っかっているか、精子の中心体がそのような作用を誘発する役目を担うものと推測されます。

中心体やそのメカニズムをもう少し調べる必要がありですね。

近藤文人

近藤文人

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