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2015年2月 6日 (金)

ウィルスへの防衛システム

ウィルスとは核酸がたんぱく質の殻に覆われたもので、ウィルス本体だけで分裂するにも、増殖するにもその細胞を持っておらず、何かの生物に寄生し、その寄生先のDNAを媒介に増殖する他ないもの。
寄生先の細胞へ寄生が完了すると核酸を被っていたタンパク質はなくなり、変異に特化している核酸(RNA)が剥き出しの状態になり、寄生先のDNA情報を読み取り、増殖(変異する可能性も・・・)する。
ただし、このウィルス(抗原)は生物の体内に入ったとしても、その生物に受容体がなくては細胞内に入り込む事ができない。

最近、紙面や報道で騒がれている鳥インフルエンザウィルスは鳥同士の感染は事例としてあり、人へは感染しないものだった。
これは鳥の細胞には鳥インフルエンザの受容体が存在していたが人にはその受容体がないことで、鳥→人の感染がなかったということだろう。

しかし、現在のH5N1という鳥インフルエンザウィルスは人への感染事例があり、しかも死者まで出ている。
変異体であるウィルスは「鳥→鳥」を繰り返す事で変異し次第に鳥→人へと感染しているという事になる。
これが人→人へ感染している可能性があると指摘している事例もあり、感染すると感染者の4人に1人が死へ至ると言われています。

このH5N1型インフルエンザウィルスから身を守る手立ては現時点で「“完璧”に防ぐ手立て」は発見されておりません。
もし発見されたとして、ワクチンが開発されたとしても、変異を繰り返していくウィルスには効く場合と効かない場合などがあるので、ワクチン開発が有効な手段とは言えないのではないかと思う。

ウィルスが体内に入ってくるという事は小さな事を含めると日々恒常的に起こっている。
ただ体内にある免疫細胞が抗体を作り出し侵入して来たウィルスを無効化させており、発症していないだけのことである。

常に変異するウィルスを撃退するには雲を掴む行為に等しく、何時どんな時に、どのような型のウィルス状態になっているのかが分からないのである。
その「どのような型のウィルスか解らない状態」でも適応しようとするものがある。
それが私たちの体内にある「免疫細胞」だ。

免疫細胞と言っても多くの細胞からなり各々役割を持ってウィルスと闘っている。

例えば
マクロファージはウィルス(病原体)を食べその情報をヘルパーT細胞に伝達する役割を担っている。
また、情報を得たヘルパーT細胞はサイトカインと呼ばれる刺激物質(細胞を活性化させる)を出しマクロファージやB細胞に指令を出す役割を担っている。
最後にB細胞はヘルパーT細胞にウィルスの情報を伝達するだけでなく、ヘルパーT細胞からの指示で抗体を作り出し、ウィルス(病原体)を殺しに行き、ウィルス(病原体)を記憶し再度同じウィルス(病原体)が侵入して来たときに迅速に攻撃できるよう準備を整えている(免疫記憶細胞とも呼ばれています)。
※しかもこのB細胞は1千万種を超える抗体を作り出すことが可能なんだそうです。

他にも数種類の免疫細胞があり病気を発祥させないよう毎日総力戦でウィルスと戦い続けているのである。

この免疫細胞が活発だと「免疫力が高い」と言われ病気などにかかり難い。つまりウィルスから体を守る一番の可能性は「免疫力を高める」ということではないだろうか。

今、私は「免疫力を高めるには何をすると良いのか?」という事を一番の可能性と考え追求する必要を感じている。

竹田翔

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