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2015年5月25日 (月)

書籍紹介『奇跡の脳』④~左脳マインドの働きとは?~

次は、主に左脳マインドについてです。

*****以下引用*****

左の脳は、情報をまとめる面では宇宙の中で最も優れた道具です。左脳のキャラクターはあらゆるものを分類し、組織化し、記述し、判断し、批判的に分析する能力を誇っています。左脳はいつも熟慮と計算によってうまく立ち回ります。口が動いていてもいなくても、左脳マインドは理論化し、合理化し、記録化するために忙しなく働いています。

左脳マインドは完全主義者で、まるで会社や家の管理人のよう。それはこう言い続けています、「全てのものには決まった場所があり、全てのものはその場所に属す」と。右脳マインドのキャラクターは人間性を重視しますが、左脳マインドのキャラクターは財務や経済を重視します。

何かをするとき、左脳マインドは複数の仕事を見事にこなし、同時に出来るだけ多くの機能を演じるのを好みます。左脳マインドは、そりゃもう働き者で、やらなくちゃいけない日課の項目をどれだけ線を引いて消せたかで、その価値を測ります。左脳マインドは物事を順序だてて考えるので、機械的な操作に優れています。違いに注目して特長を見分ける能力は、生まれつきの組立屋さんと言っていいでしょう。

左脳は、パターンを判別する特殊な才能を授けられています。ですから、迅速に大量の情報を処理するのが得意なのです。外の世界で起こるできごとに遅れをとらないよう、左脳マインドはものすごく速い情報処理をします。対照的にゆっくりしている右脳の速さをはるかにしのいでいるのです。左脳マインドは躁状態になる可能性がありますが、これに対し右脳マインドは、怠惰になる可能性を抱えています。

二つの大脳半球のあいだの思考、情報処理、言葉、行動面での速さの差は、異なる種類の感覚情報を処理するときのそれぞれの能力の差なのでしょう。右脳は、長い波長の光を知覚します。ですから右脳マインドの視覚的な知覚はやや溶けて柔らかい感じになります。知覚が鈍いことで、右脳マインドは事物がどんなふうに関係しているかという、より大きな絵に集中できるのです。同様に、右脳マインドは低周波の音に同調しますが、それはわたしたちのからだや自然の中で普通に発生するものです。そのために右脳マインドは、生理機能にすぐに耳を傾けるよう、生物学的に設計されているのです。

対照的に、左脳は短い波長の光を知覚して、明確に線を引いてはっきりした境界をつくる能力を高めます。その結果として、左脳マインドは生物学的に、隣り合った物体のあいだを分かつ線を認識する能力が高いのです。同時に、左脳の言語中枢は高い音に耳を傾けますが、通常は話し言葉が高い音であることが多いため、言葉を検出し、識別し、解釈することができるのです。

左脳の最も顕著な特徴は、物語を作り上げる能力にあります。左脳マインドの言語中枢の物語作りの部分は、最小限の情報量に基づいて、外の世界を理解するように設計されています。それはどんな小さな点も利用して、それらをひとつの物語に織り上げるように機能するのです。

最も印象的なのは、左脳は何かを作るとき、実際のデータに空白があると、その空白を埋めてしまう能力があること。そのうえ、ひとつの話の筋を作る過程で、シナリオの代替案を用意する天才的な能力まで持っています。(『奇跡の脳』p.171~175)

以前「男脳と女脳」についてるいネットでも論じられたことがありましたが、それに加えて、同じ個体の中でも左脳と右脳が博士の言うようにはっきりと異なった働きをしているとしたら、個体の中でも「変異と安定」など脳の役割分担が行われたり、また人種間でも異なる発達の仕方をしてきた可能性も考えられるのではないでしょうか。今後ぜひ追及したい分野です。

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