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2015年6月27日 (土)

頭がいいといわれる動物は「遊び」ができる

賢い・頭がいいとはどういうことか?

現代社会は学歴格差問題や、高学歴層=エリートの傍若無人ぶりが目立つ社会になっており、これが社会の閉塞感を生み出す一因となっている。
では「本当の?」頭のよさとはなんだろうか?
この問題を生物の進化過程と合わせて考えてみたい。

◆頭がいいといわれる動物は「遊び」ができる。
・動物界の中でも霊長類・人類は知能が発達した存在。この他にもイルカやカラス、犬・ネコは比較的知能が発達していると言われている。
これらに共通していえる事は「遊び」ができるということ。
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◆「遊び」はなぜ行われるのか?
>ほとんどの高度な知性を持った動物には、主に成熟前に遊びが見られる。これは生物が生きていく上で必要な体力、知識、経験などを自然に得るために備わった性質だと考えられる。動物は遊びの中で狩りやコミュニケーションの方法を学んでゆく。
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というように遊びの基本は成人してからの闘争・社会適応のための準備とする側面は多いにある。
しかしそのような目的をもった遊び以外の遊びも多数あるのではないか。

◆チンパンジーの子どもの遊び
>野生チンパンジーの一日は、採食・移動・休息の3つの活動に大きく分類される。特に移動中には多様な遊びが見られる。
「坂道」ではさまざまな遊びが生まれる。坂道をくだる時には、でんぐり返しや、手足を伸ばして転がる鉛筆のように横向きに回転するなどの遊びが見られる。坂道に枯葉が積もっていれば、両手で枯葉を押しながら(または引きながら)進む遊びや、あおむけになって腕を回転させて枯葉の海を背泳で進むような遊びが見られる。

>まだ母親の背や腹で運搬されているアカンボウは、「歩行中の母親の身体」を使って遊ぶことがある。四足歩行をする母親の腹の下に両腕でぶら下がって両足を地面すれすれに垂らしてみたり、母親の背中の上であお向けに寝転がってみたりする。また、運動能力が向上してくると、移動中の母の背から飛び降りては飛び乗るということを繰り返したり、道端の木の枝やつるに飛び移っては飛び戻るといった遊びをするようになる。

>「穴」も、チンパンジーの子どもたちの興味をしばしば引きつける環境の一つだ。森の中を歩いていると、ところどころにツチブタが掘った穴が地面にあいている。こういった「穴」を見つけると、チンパンジーの子どもたちは中を覗き込んだり、穴の中に入ったりすることがある。リンク

※想像するだけでもほのぼのとした情景が浮かんできますが、これらはなにかの目的があって行っている「遊び」とは少し位相が異なります。
このような純粋?な遊びは人間の子どもでも見られます。

◆人間の子どもの遊びは動物進化の追体験?
>誰に教わるでもなく、赤ちゃんから幼児まで、子どもは「いないいない ばあ」が好きです。その理由は私にとってずっと謎でしたが、遊園地などで子どもが狭い穴に入りたがることから、その秘密に気づきました。かって、原始ほ乳類の頃に、彼らが穴暮らしをしていたことから、説明がつきます。安全な暗い穴に潜んでいて、両親が食料を運んでくることを待っている原始ほ乳類の子どもにとって、親はいきなり、「いないいない ばあ」状態で現れます。それは、子どもにとっては、生死につながるすごくうれしいことなのです。また、暗い穴蔵をはっていき、親に出会う時もそうです。

>乳児は、最初は腹をすりながら「はいはい」を行います。そして、幼児になっても腹すりの遊び(砂場や滑り台など)が大好きです。これは、両生類とは虫類の記憶と考えられます。いきなり四つ足で立ち上がるほ乳類とは、明らかに違う遊びです。
子どもが土管の中などを、四つ足歩行で歩くのが好きなのは、穴暮らしの原始ほ乳類の記憶から説明できますが、腹すりの「はいはい」や腹すりの滑り降りは、は虫類の記憶から説明できます。

>子どもは、砂遊びとともに、どろんこ遊びが大好きです。水辺に連れていくと、親が制止しない限り、水に足を入れ、泥を手ですくうことを始めてしまいます。なぜ、ぬるぬる、ぐちゃぐちゃの汚い泥遊びが大好きなのか、それは、かって、人の祖先が水際で暮らしていた、両生類(カエルの先祖)の時代の記憶をたどっているのではないでしょうか?
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※科学的な根拠はさておき、視点としてはユニークな提起です。これらも目的のある遊びというよりも、無意識のうちに、動物が進化してきた、人以前の生物の古い成長の歴史を刻んだDNAに導かれて、遊びでその跡をたどってきている可能性が十分に考えられます。

◆遊んでいるとき脳回路はどのように働いている?
>遊びをつかさどる脳のしくみについては、好奇心や愛情、セックスについてほどよくわかっていない。ひとつだけわかっているのは、遊びには新皮質がまったく必要でないことだ。新皮質がまったく活動していないというのではない。おそらく、活動しているだろう。けれども、新皮質を取りのぞいても、動物は遊ぶ。前頭葉は新皮質の中で決断と責任をつかさどる部分で、ここが損傷すると、もっと遊ぶ。これは、人間の子どもがだれでも、成長して前頭葉が成熟するにつれて、だんだん大はしゃぎをしなくなることと一致する。おそらく、前頭葉が支配的になるほど、「まじめ」になり、遊ばなくなるのだろう。
>僕たちの普通の状態は、「前頭前野」で「意識の連続性」が保たれているために、こういう状態(統合失調症)にならないで済んでいるだけのことなのではないだろうか。「遊んでいる状態」というは、「意識の連続性」という呪縛を意図的に解除して、もっと脳の奥の深い(時間性)ところを活性化している状態、とでも呼ぶべきなのかもしれない。
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◆まとめ
チンパンジー・人類の子どもの遊びに共通する項目として「触覚」が上げられるのではないか?
霊長類・人類は他の動物と比べて「心」(=共認機能)を持っている。
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この共認機能を獲得していく過程で重要になったのがスキンシップや皮膚感覚、それに伴う安心感や充足感がこの心を生み出したと考えられる。
とすれば「遊び」の原点はこの安心感や充足感を充たすことがその第一義にあり、それは「触覚」を介して得られる行為に収斂するのではないだろうか。
(現代の子どもたち(大人も含めて)は視覚・聴覚に情報や遊びが偏りすぎ、触覚の発達が遅れたことが、偏ったエリート人材の大量生産をもたらしたとも考えられる。

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