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2015年7月 9日 (木)

re:性闘争も自分からみんなへ転換している。 ~ 現在は「性闘争」を封鎖し始めているのでは?

>そのためにはどうしたらいいんだろう?って追求してゆくこと。 それが現在の性闘争なのかな。って感じました。(217296) かんちゃん、こんにちは。 現代の性闘争=「みんなにつながる性闘争」と言う切り口は、視点としては面白いと感じましたが、もう少し「性闘争の本質」を考えた上で、現在の状況を捉える必要がありそうです。 そもそも性闘争とは・・・ >哺乳類の哺乳類たる最大の特徴は、弱者が種を維持する為の胎内保育機能(それは、危機ゆえに出来る限り早く多くの子を産むという、危機多産の本能を付帯している)である。しかし、卵産動物が一般に大量の卵を産み、その大部分が成体になるまでに外敵に喰われることによって淘汰適応を実現しているのに対して、胎内保育と産後保護の哺乳類には、適者だけ生き残ることによって種としてより秀れた適応を実現してゆく淘汰適応の原理が働き難くなる。そこで、淘汰過程が成体後に引き延ばされ、成体の淘汰を激化する必要から、哺乳類は性闘争=縄張り闘争の本能を著しく強化していった。実際、性闘争を強化した種の方が適応力が高くなるので、性闘争の弱い種は次第に駆逐されてゆく。かくして哺乳類は、性闘争を極端に激化させた動物と成っていった。(実現論1_3_04) >哺乳類は、淘汰適応の必要から性闘争の本能を極端に強化し、その性情動物質によって追従本能(いわゆる集団本能の中枢本能)を封鎖することによって、個間闘争を激化させ淘汰を促進するという淘汰促進態である。しかし、それはその様な大量淘汰態=進化促進態としてしか生き延びることができない弱者故の適応態であり、生命の根源本能たる集団本能を封鎖し、大多数の成体を打ち敗かし餓死させるこの極端に強い性闘争本能は、生き物全般から見て尋常ではない、かなり無理のある本能だとも言える。だからこそ、同じ原モグラから出発して地上に繁殖の道を求めた肉食哺乳類や草食哺乳類は、進化するにつれて親和本能を強化し、その親和物質(オキシトシン)によって性闘争本能を抑止することで追従本能を解除し、(尋常な)集団動物と成っていったのであろう。このことは、大量淘汰の為に集団本能をも封鎖する異常に強い性闘争本能が、もともと地上での尋常な適応には適わしくないor 問題を孕んだ本能であることを示している。しかし、現哺乳類やサル・人類の性情動の強さから見て、やはりこの強すぎる性闘争本能を進化の武器として残し、それが作り出す限界や矛盾を乗り越えて新たな可能性に収束する(例えば親和本能を強化する)ことによって、哺乳類やサル・人類は進化し続けて来たのだと考えるべきであろう。(実現論1_3_07) 性闘争=縄張り闘争であり、「集団本能を封鎖する」尋常ではない(無理のある)本能。言い方を変えれば、「性闘争」は「集団を破壊する」本能とも言えます。 だからこそ、共認機能を唯一の命綱として生き延びてきた極限時代の人類は、集団を破壊する「性闘争」を徹底的に封鎖します。 >凄まじい外圧に晒され、共認機能(更に観念機能)を唯一の命綱として生き延びた人類は、共認を破壊する性闘争や自我を五〇〇万年に亙って全面封鎖してきた。実際、この極限状況では、人類は期待・応望の解脱充足を生きる力の源にしており、その充足を妨げ、生きる力の源を破壊する様な性闘争や自我が徹底的に封鎖されてゆくのは必然である。あるいは、絶対的な課題共認・規範共認によって(つまり、絶対的な共認圧力=集団統合力によって)、性闘争や自我が発現する余地など、全くなかったとも言える。(実現論1_7_02) しかし、遊牧部族の父系制転換と略奪闘争→私権闘争を皮切りに、極限時代から封鎖してきた性闘争が顕現します。 > 人類が五〇〇万年に亙って封印してきたパンドラの箱を開け、性的自我から性闘争を顕現させた遊牧派生の不倫→駆け落ち集団=邪心集団は、全集団間に警戒圧力を生み出し、遂に五五〇〇年前の乾燥期、彼らによってまずイラン高原(メソポタミアとインドの間の大高原)で、人類最初の同類闘争=掠奪闘争の幕が切って落とされ、次いで中央アジア高原に連なる遊牧部族の帯を介して、モンゴル高原(北方アジアの大草原)に伝播していった。  掠奪闘争は、部族から部族へと玉突き的に拡がり、勝ち抜き戦を通じて、次第により強大な武装集団の下に統合されてゆく。こうして、数百年に及ぶ掠奪闘争の結果、ほぼ全ての本源集団が破壊されて終った。元々、モグラの性闘争とサルの同類闘争は、性闘争=縄張り闘争の本能上でつながっていたが、性闘争の禁を破った人類も、本源集団を破壊し本源共認を解体してしまったことによって、いったんモグラ→サルと同じ本能レベルに後退し、性闘争を皮切りに同類闘争=掠奪闘争を繰り広げた事になる。 (実現論2_1_03、実現論2_1_04) 性闘争=縄張り闘争であり、同じ種族の仲間(成体)を「敵」と見なす本能なので、人類にとっての「縄張り」である「私権闘争」や、「自己肯定・他者否定」である「自我」と極めて結びつき易い。 言い方を変えれば、私権時代の「自我・私権闘争」とは、「私権を媒介にした(本能である)性闘争」に過ぎないとも言えます。 すなわち、私権時代=有史以来の文明社会とは、本能原理に基づいた社会に過ぎなかったともいえるわけです。 翻って現在について考えてみると、70年貧困の消滅→95年私権原理の崩壊→私権欠乏の衰弱が進む一方で、充足思考・共認収束の大潮流が日に日に顕在化してきています。 そのような中、「集団を破壊する性闘争」はやはり封鎖される傾向にあり、「仲間第一」である若者の仲間集団では、性が封鎖され始めています。 性闘争を下敷きとした自我・私権の性は、集団=仲間共認を破壊してしまう。しかし、現在の制度は自我・私権に基づいた一対婚制度と恋愛しかない。仲間集団における新しい性の在り方、そしてそれを実現する新しい「制度」が存在しないが故に、「性は一旦全て”棚上げ”」とされているのが、現在の仲間関係なのだと考えられます。 草食男子を始め、現在は様々な性の衰弱現象が見られますが、そのような性の衰弱現象も、共認収束⇒性闘争封鎖の顕現であると見れば、新しい可能性の萌芽として考えることができます。 そう言う意味で、現在は「新しい性闘争を模索している」のではなく、「新しい可能性に向かう為に、”性闘争を封鎖”することを模索し始めている」と捉えるのが正しい状況認識であると思います。

西谷文宏

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