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2015年8月

2015年8月29日 (土)

乾燥による粘膜(ウィルス防御壁)の機能低下⇒体内免疫機能を強化(≒新モンゴロイド)ではないか?

新モンゴロイドが平坦顔、ずんぐりむっくり体型なのは一般には寒冷地への適応とされるが、カナダのインディアンやエスキモーなどは、非常に寒いにも関わらずそのような体型でない(旧モンゴロイド)、なぜか?
新モンゴロイドのずんぐりむっくり体型は別の機能があるのではないか?

バイカル湖付近と同緯度の北米の気候の決定的な違いは、冬季の【乾燥】にあります。「冷帯冬季少雨気候」リンクと呼ばれる冬に非常に乾燥する気候で、東西に長いユーラシア大陸の東部に特有の気候です。(一方の北米大陸の高緯度は、日本の南を通過した暖流が太平洋を渡って到達するので、湿潤とは言わないものの、非常に乾燥することはない。)

そして、このアジア東北部特有の冬期の乾燥は、喉や肺の粘膜、ウィルスを撃退する防御壁の機能を低下させ、ウィルスが侵入しやすくなってしまうと思われます(日本でも、冬に大陸高気圧が張り出し乾燥するときにウィルスにやられやすくなりますね。)

気候、外圧状況がそうである以上、新モンゴロイドは、体内免疫機能自体(マクロファージなど?)を強化していったと思われます。(もともと南方モンゴロイドが多かった日本人が、現在ではDNA的には北方系優位なのは、新モンゴロイドの方が、免疫機能が強い為と思われる。)

加えて、そのような免疫機能の活性を保持する為には、体温の維持が非常に重要に成る。(体温が1度下がると免疫力が37%下がるらしい。)そのために、扁平顔、ずんくりむっくり体型に成って体温を維持しやすくし、命綱の免疫機能の活性を担保したと言うことではないか。

東西に長い巨大大陸
  ↓
東北部は暖流の影響がほとんど?及ばない。冬に非常に乾燥。
  ↓
喉や肺の粘膜(ウィルスを撃退する防御壁)が機能低下しやすく、体内にウィルスが侵入しやすくなる。
 ↓↓
マクロファージなど?体内の免疫機能自体を強化。
 ↓↓
加えて、命綱の免疫活性を支える為、体温を保持しやすい体型(ずんぐりむっくり)に変化。

山田真寛 

2015年8月26日 (水)

「共認治癒力」とは?(関連投稿集)

実現論暗誦会などの「斉唱」の効果として、頭痛が治ったり、眠りが深くなるなど、“身体の調子が良くなること”が挙げられています。そこで、あらためて『共認治癒力』に注目し、るいネットの関連投稿を集めてみました。

●「共認治癒力」って?

『共認治癒力①②』8304283081
『「快癒力」篠原佳年著(1)~(4)』199350199351199388199389
『「快癒力②」篠原佳年著(1)(2)』209864210019
『先端可能性収束と共認機能の治癒力』83611
『不全状態からの脱出が治癒力を高める』83773
『癌細胞の自然退縮が教えてくれるもの1』95909
『全体としての「場」の振る舞いが重要~ホリスティック医療より~』97067

●「感謝」の効用

『感謝は万能薬』76604
『感謝は万能薬☆』179517
『感謝のトレーニング⇒皮膚感覚の快充足』85774

●「スキンシップ」の効用

『スキンシップの効用』66786
『人工物質(薬)と母乳とスキンシップと免疫機能の関係』86040

●「深呼吸」の効用

『深呼吸で、心を開く』87426
『深呼吸と集中力の繋がり』87136
『深呼吸のトレーニング、やってみました。』88791

●「笑い」の効用

『笑って健康に』153346
『「笑い」と「涙」の解脱効果の比較』172702
『「笑い」でリハビリ』44257

●体験集

『冷え性には、深呼吸、自分自身への肯定視が有効!?』168104
『アトピーの再発と自然治癒力への気付き』86860
『花粉症をなおすには?  ~意外に観念(思い込み)の影響が大きい~』147504
『おかげさまで、花粉症が劇的に改善しました☆』202523
『実現論暗誦会~「相手を肯定、充足と安心で包み込むような眼差し」』235400

2015年8月23日 (日)

ほ乳類の戦い-2

ほ乳類の戦い-1 のつづき
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<4700万年前のヨーロッパ>
一見、ほ乳類の楽園のようだ。カンガルーのようなほ乳類、「レプティクティディウム」。馬の祖先のほ乳類、「プロパレオテリウム」。恐竜が消えたことで確かな繁栄が始まっていた。
しかし、恐竜の直系子孫、巨大な鳥「ガストルニス」。強力な足を武器にほ乳類を餌食にした。
敵は、これだけではなかった。猿の仲間で、霊長類の一種「エウロポレムール」の足の化石。かすかに窪んだような跡が見える。化石の足に二本の亀裂。それは、噛み跡だった。何がかみついたのか?

「エウロポレムール」を襲ったのは、「ディプロキノドン」だった。既に、現在のワニと変わらない姿をしていた。木の上も安住ではなかった。水辺は、強力なワニの王国だった。メッセルの頂点にあったのは、は虫類のワニだった。ほ乳類は、鳥とワニに食べられる存在だった。

恐竜や鳥やワニと違って、私たちほ乳類は、か弱い存在だった。しかし、この後、大逆転劇を演じることとなる。その原動力は「恐竜時代はずっと弱かった」ということだった。それはどういうことか?

ほ乳類逆転の特徴とは何か?
恐竜時代末期に生きていたほ乳類。特に変わったところがない。ねずみのような姿。平凡だ。特殊化されていない体型。変化が可能だ。
ワニは、水辺で生きるため、特殊性が強すぎた。恐竜がいなくなり、陸上に空白が大きくなっても、ワニの身体があまりにも特殊だったため、適応できなくなり、進出できなかった。
一方、ほ乳類はワニとは対照的だった。夜行性で恐竜から隠れるように行動した。たくさん食べられなかった。原始性のままだった。多様な姿形になることができたのは、祖先の原始性による。

「ガストルニス」。鳥は身体を軽くするため、色々なものを失っていった。身体を軽くするため、牙もなくなっていた。前足もなくなっていた。恐竜から鳥へと変わるために身体を改造させてしまっていた。それは、恐竜がいなくなった世界に於いてはハンディだった。「ガストルニス」は間もなく絶滅した。

それとは対照的に、私たち祖先は、特殊化していなかったので、生き延びることが出来た。様々に進化した。だから私たちほ乳類が恐竜に取って代わることが出来た。

<300万年前、南北アメリカ>
南米大陸の「ティラコスミルス」、有袋類。北米大陸の「スミロドン」、有胎盤類。この両者は、違う種類なのに、なぜそっくりなのか?
「スミロドン」の祖先は、1億2500万年前に存在した「エオマイア」で、一方、有袋類「ティラコスミルス」の祖先も、ちょうど同じ頃、1億2500万年前に出現していた「シノデルフィス」だった。有袋類と有胎盤類は同じ年月を進化に費やしてきた。

その間、大陸は分裂を続けていた。それぞれ存在していた場所の大陸に運ばれた有袋類は、孤立した大陸の、オーストラリアと南米に。一方、有胎盤類は北米やユーラシアなど、北半球で進化した。それぞれの仲間は、違う大陸で瓜二つの動物を創り出した。

270万年前、長い間、離ればなれだった南米と北米が陸続きになった。北の王者スミロドンは、南米に渡ったことが分かっている。その結果は、あっけないものだった、南米の王者ティラコスミルスは絶滅してしまった。代わって君臨したのは、スミロドンだった。南北アメリカで、つい最近、1万年前まで繁栄を続けた。
両者の運命を分けたのは何か?スミロドンの脳の方が、ティラコスミルスの1.5倍あった。有袋類は有胎盤類よりも脳が小さめだった。それはなぜか?

有袋類の妊娠期間が脳の大きさを制限する要因になっている。アカカンガルーは、人と同じ大きさ。妊娠期間はわずか1ヶ月で、体重1g。人間の赤ちゃんの3000分の1だ。豆粒のような赤ちゃんにとって、乳首は命綱。生きるため自力で乳首を咥え続けなければならない。そのため、口の周りだけでなく、頭蓋骨全体がかなり早い段階で、固まってしまう。そうすると、その後の発達は、限定され、脳が大きくなることが制限される。
しかし、私たち有胎盤類の赤ちゃんは違う。母親の身体が許す限り、最大限、脳を大きくして生まれ変わることが出来る。産まれた後も母乳を飲む時間は、短くて済む。長い妊娠期間がなければ、どんなほ乳類でも脳を進化させるのは、不可能だ。その点、有袋類の妊娠期間は短すぎるのだ。

私たちの祖先は、胎盤という繁殖術の先に脳を大きくする道が繋がっていたとは全く知らなかったはずだ。何も知らないまま歩んだ道。それが今の私たちにとって、かけがいのない幸運な道となった。

さらに、もう一つ、祖先が脳を大きくした幸運な事情があったという。それは、大陸の大きさだった。有袋類がいたのは、南米やオーストラリア。どちらも数千万年にわたって孤立した島大陸だった。
ところが、有胎盤類が進化した北半球では、他の大陸同士が何度も繋がった。北米ヨーロッパ、インド・アジアなど。広い大陸で生きていた有胎盤類は、多くの困難や試練に遭遇した。競争相手も多かった。環境の変化も激しかった。
多くの問題を解決する必要があった。つまり、大きな大陸にいたからこそ有胎盤類の脳が大きくなるという進化が促された可能性がある。

このように見てくると、私たちが今、繁栄している背後には、偶然の連続としか言いようのない歴史がある。
そもそも、隕石の衝突がそうだ。偶然、恐竜が絶滅したことは、ほ乳類にとって間違いなく幸運だった。そして、大陸移動が私たちに広い世界と多くの試練を与えたことで、結果として子孫には恵みとなったのだ。
そのおかげで、私たちの今がある。大きな脳を持った有胎盤類。中でも特に脳を大きくしたのが、私たち人間だ。とりわけ、私たち人間の祖先は、厳しい試練にさらされてきたと言っても過言ではない。もともと、私たちの祖先の住み家は、アフリカの森だった。現在のチンパンジーを似た暮らしをしていたと考えられる。その後、乾燥化が進み、森の多くが消滅した。

人の進化で重要だったのは、人は食べられていたという事実だった。速く走って逃げたり、身体に鎧を纏って守ったりするなどの進化は、今更難しかった。そこで、祖先は、社会性を発達させ、知能を使い、食べられることを避けたのだ。それが脳の大型化をもたらした。草原という生存競争が厳しい世界。肉食獣には、もともと木の上で生活していた祖先は対抗できなかった。もしかしたら、残されていたのは脳を大きくするという道だけだったのかもしれない。

私たちの今あるまでの道程は、決して平坦ではなかった。試練の連続だった。しかし、そうした試練があり、それを乗り越えたからこそ今がある。長い時間の末に届けられた今の命。今ある命は、過去からの贈り物だ。
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(以上)

匿名希望 

2015年8月20日 (木)

アレルギーの原因(関連投稿の整理)

今では毎年花粉症に悩まされている人も多いですが、一昔前までは無かった症状。杉の植林による影響との声もありますが、昔から杉林の近くに住んでいた人はいる訳で、理由にはならないでしょう。また花粉症は、花粉の多い農村部よりも都心部に多いことから見ても、単なる花粉の問題ではない事は明らかです。改めて花粉症(少し幅を広げてアレルギー)に関する、るいネットの投稿をまとめてみた。 ◆ 免疫反応の変化 花粉症は免疫の抗原抗体反応ですが、この免疫の働きが変化していきている。その原因に現代の過剰な清潔志向や、食物、薬から摂取する抗生物質の影響が考えられる。 195161 あらゆる社会課題の答えが詰まっている、農業という領域 >最新の研究で、アレルギー体質の原因を突き止めるための様々なデータが集まってきました。例えば、日本人が農村から都会に出てきた昭和30年前後を境に、アレルギー体質の人間が倍増していること、現在でも、農家の子どもはアレルギー体質になる比率が圧倒的に低いこと。何故か、犬を飼う家の子どもや、兄弟の多い家の下の方の子どもは相対的に低いこと。 >現在、研究者達が有力視しているのは、主に家畜の“糞”に含まれる(兄弟の場合、兄姉が外から持ち込む)細菌の毒素に触れる=軽く感染することで、免疫細胞の初期設定が変わり175955、アレルギーに繋がる抗原抗体反応の暴走が抑えられる、ということだそうです。つまり、人間の免疫細胞は、生後1~2年の乳児期に家畜と十分に触れあうなど適度に細菌感染する環境下でバランスするよう出来ているらしいのです。 235232 観念が免疫機能を低下させている >2種類のサイトカインパターンの異なる Th細胞の発見は,これまで“体質”という言葉で曖昧にされてきた免疫バランスをよく説明できる.この観点から考えれば,最近の日本人の免疫体質はTh2にどんどん偏向していっていることになる.想像するに, 寄生体とヒトは共存することによって環境適応するために 都合のよいシステムを作ってきたと考えられ,細胞性免疫に重要なTh1細胞の機能的成熟は,生後繰り返される ウイルス,細菌,あるいは寄生虫の感染によって完成されたのではなかろうか?その共存システムが“あまりにも衛生的過ぎる環境”や“ストレス”によって破綻をきたして,ヒトの免疫体質形成に影響を与えてきているのではないかと推察する. ◆ 人工物質と花粉の複合体による免疫反応 田舎育ちだった人が、大人になり都会に出てきて花粉症になるというケースを考えると、花粉症は幼少時代の環境の影響だけではなく、都会生活固有の原因がありそうです。排ガスや食生活、都市の気密化など外的要因は幾つかありますが、大きくは人工物質による原因とみて追求する必要がありそう。 87490 花粉症は人工物質が原因か? >「試験管内でスギ花粉症患者の血液成分にディーゼル車排出微粒子を添加したところ、ディーゼル車排出微粒子が、症状を発現・増悪させる物質の産生や増強に関与し、花粉症の症状を引き起こしたり悪化させたりする可能性があることが示唆された」 150260 大気汚染物質と花粉症のメカニズム >花粉症は免疫反応の一種です。人間の体は、アレルゲンと認識した花粉に一酸化窒素(NOxの一種)をぶつけることで攻撃します。この反応は、利用可能な窒素分(硝酸塩はNOxのイオン状態と言えます)が豊富にあるほど激しくなります。現代の日本は、空気中にも食品にもNOxが過剰な状態となっています。 >車の排気ガスや中国や韓国などの大気汚染物質を吸着した黄砂の影響等で、吸い込んでしまう空気中のNOx(窒素酸化物)が増えてもアレルギー反応が激しくなります。アレルギー反応が起こると体内でもNOxを発生させてしまうので、ますます免疫反応が過敏になってしまいます。このままでは免疫反応が過剰になってしまうのですが、過敏な免疫反応(アレルギー)を抑える働きが消化管にあります。 ◆ 否定視、思い込みによる過剰な免疫反応 免疫機能(マクロファージやリンパ球)は単細胞から哺乳類に至るまで獲得してきた本能機能であるが、それら本能機能も人類が獲得した先端機能である共認機能、観念機能に再統合されている。故に、先端機能である共認・観念機能が充分に働かなければ、免疫機能も低下すると考えられる。それを示唆するのが以下の投稿。 147504 花粉症をなおすには?~意外に観念(思い込み)の影響が大きい~ 花粉症の人は、花粉を有害なものとして近づきたくない。絶対に避けたいと思っている。ところがここに大きな落とし穴はないか?本来有害ではない花粉を、観念で有害と認定していることが、免疫反応を加速させているのではないか?と。 マスコミでも花粉の猛威をあおり、「こんなに花粉が飛ぶ」と毎日予報している。コマーシャルも、空気清浄機とか、どうしたら花粉を排除できるか?ばかりに意識が向いている。(観念支配の一例か?) →そして、さらに免疫系が警戒を強める。・・・・という悪循環になってないだろうか? それでやってみたこと、 ・まず花粉は、有害ではない、自然の一部と認識すること。  →だからマスクも、くすりも必要ない。 ・花粉って季節になれば飛ぶものだと考え肯定すること。決して否定しない ・深呼吸してもだいじょうぶだと確かめること。 ・・・・・そして自然と花粉に感謝すること。 すると不思議なことに、即効よくなっていきました。今は全快です。 202523 おかげさまで、花粉症が劇的に改善しました☆ >『なんでや劇場』で学んだ生物史です。そこでは、自然の摂理――生物がいかに自然外圧に適応してきたか、免疫機能がどのようにして進化してきたか――を学びました。だからこそ、今を生きている私たちにも、外圧に適応する力が備わっていることを理解できた。その基盤があったから、花粉にも「きっと適応できるはず」と確信が持てたのだと思います。

2015年8月17日 (月)

観念が免疫機能を低下させている

ヘルパーT細胞はTh1、Th2細胞へと分化され、それぞれのバランスが崩れたときに過剰な免疫反応であるアレルギーや免疫力の低下がもたらされるようだ。 以下「生体恒常性維持のスーパーシステムとしての免疫バランス」リンクより引用 >最近,先進国の大きな社会問題として,アレルギー体質や易感染性体質の人口増加があげられている.昔は,BCG接種をすれば,小学生のツベルクリン反応では98%が陽転したという.しかし,最近の小学生は陽転率が50%に近いという.細胞性免疫の低下である.その結果はO-157やアニサキスに対する罹患率の増加につながり,将来的には癌や,自己免疫病の 多発の原因になるかもしれない.どうしてこうも,ヒトの免疫体質が急速に変わって来ているのか? まさか,遺伝子の変異ではないし,環境因子による免疫体質の変動としか考えられない. 2種類のサイトカインパターンの異なる Th細胞の発見は,これまで“体質”という言葉で曖昧にされてきた免疫バランスをよく説明できる.この観点から考えれば,最近の日本人の免疫体質はTh2にどんどん偏向していっていることになる.想像するに, 寄生体とヒトは共存することによって環境適応するために 都合のよいシステムを作ってきたと考えられ,細胞性免疫に重要なTh1細胞の機能的成熟は,生後繰り返される ウイルス,細菌,あるいは寄生虫の感染によって完成されたのではなかろうか?その共存システムが“あまりにも衛生的過ぎる環境”や“ストレス”によって破綻をきたして,ヒトの免疫体質形成に影響を与えてきているのではないかと推察する. 免疫系が生体恒常性維持のスーパーシステムとして,神経系,内分泌系と連関して機能していることは誰もが想像することであるが,“病は気から”という格言にせまるクリアーカットな免疫学的証明はなされていない.最近,小生らはTh2がエンケファリンを産生していることも確認しており,Th1/Th2 バランスの研究は,生体恒常性の維持と免疫病との関連性を解き明かすための格好の材料になると考えている. 21世紀は,免疫系を生体恒常性維持のスーパーシステムとして位置づけ,神経,内分泌系との関連性を考えなが ら,その免疫病の発症,治療における意義を追求する学問が重要であると考えている 引用ここまで 過度な衛生志向や共認原理の時代に移行したにも関わらず心を開けない人間関係など、われわれの意識=観念内容が生み出した行動様式や社会システムが肉体不全をもたらしており、より深刻化している。免疫研究も必要ではあるが、なによりも最先端機能たる観念内容の塗り替えが必要であり、免疫や医療を超えた地平での解決が求められている。

辻一洋

2015年8月14日 (金)

逆境、どうする?

生物進化史上、人類に繋がる系譜には、大きな特徴が見られる。

一般的には高等動物の中でも最も進化した生物が人類とされているが、逆に言えば、それは最も多くの逆境に曝されて来た事を示している。

もちろん、様々な逆境に直面する度に、新たな変異を発現し、無数の失敗体験の中から適応的な変異を見つけ、その可能性に収束する事で進化を積み重ねてきたという意味においては、現在まで実に多くの成功体験を積み重ねてきた生物であるとも言える。

そして、この多くの成功体験の中でも特に注目すべき点が、雄雌の役割分化を促進する事で実現されてきた、という点だ。

この雄雌の明確な役割分化は、特に魚類から地上進出へと向かい始める頃から顕著に表れる。

特に動物の場合、魚類以降の進化はその殆どが種間闘争圧力の上昇によるものとなるが、適応放散の過程において種間闘争に敗北した種ほど、新天地に追いやられ、新機能獲得の必要性に迫られる事になる。

この過程こそが、雄・雌それぞれの役割を明確化し、固定度を高める必要性の上昇に直結する契機となっている。

新たな機能の獲得とは、これまでに獲得した機能の組み換えの必要性、つまり変異の促進が求められる事になるが、同時に種の存続の為にはより安定的に子孫を残す仕組みをも整えなければならない。この安定と変異の両機能を同時期に高度化する為には、それぞれの役割を専門分化させ、相互の役割を特化させるしかない。

魚類や両生類の原生種には、実に多様な生殖様式が存在し、雌雄の固定度も曖昧なものが多いが、これらは適応放散において安定的な縄張りに棲み分けが行われていった結果としてのものであり、例えば水中から地上に追いやられるような劇的な外圧変化にまでは至らずに落ち着いた事で、むしろ変異を抑制する方向に進化しているものすら存在するくらいだ。

つまり、度重なる逆境に直面する度に、雄・雌それぞれが相互の存在・役割に全面的に委ねる事によって、自らの担える領域を最大限に活かしていく事を可能にし、その連携の中で新たな機能の実現と適応が塗り重ねられてきた先に、哺乳類や人類の進化が在るという事。

言い換えれば、雌雄の役割分化(差異化)の促進は、人類への進化の過程において、常に最先端の適応可能性であったという事だ。従って、今後の人類社会においても、外圧が高まる程に男女の明確な役割分化が推し進められるほど、相互に鮮明な期待を生み出し、どんな逆境でも乗り越えていける気運を生み出していけるのだろう。

2015年8月11日 (火)

神経系の構築に応じて、リンパ球系が形成されたと思われる点

神経系の進化とリンパ球系免疫細胞の進化は密接に連関していると思われる点が幾つかある。

リンパ球系のT細胞は、成熟した免疫細胞となれるのはごくわずかで、未熟細胞の段階で胸腺にて9割以上が淘汰される。(約5%が合格)
胸腺にて淘汰されるT細胞は、MHCを認識できずに自己細胞を攻撃する細胞や、反応が高すぎる細胞で、そのようなT細胞はアポトーシスを促されマクロファージに貪食される。胸腺はいわば正常なT細胞を作り出す教育機関といわれているが、この胸腺と似た性質を示しているのがグリア細胞の一種である星細胞である。

◆類似点1~正常な成熟細胞を創る教育機関~
胸腺と星細胞の類似点の一つは、未熟細胞から成熟細胞に至るまでの過程に存在する細胞で、正常に機能する細胞を創り出す役割を担っている点。胸腺が正常なT細胞を創り出すのに対し、星細胞は神経細胞の正常な機能や栄養を与える細胞である。

◆類似点2~神経堤から分化した細胞~
胸腺と星細胞は、ともに外肺葉(神経提)由来の細胞。神経堤は、脊椎動物の胚に過渡的に存在し、神経管が形成される時期に神経管と表皮の間に位置する組織で、胸腺や星細胞のほか、神経細胞や骨細胞などに分化する細胞でもある。このことからも、免疫と神経系、脊椎等の骨格系は密接な関連をもって進化してきたように思える。

◆類似点3~大量の細胞を作って淘汰する仕組み~
T細胞と神経細胞の類似点は、大量の細胞をまず作り、正常に機能しない殆どの細胞はアポトーシスで淘汰するという過程を経ている点。T細胞はウィルスの多様な変異性に対応するため、遺伝子再構成を経て多様な膜タンパクをもつT細胞を創り出すが、その殆どが失敗作でごく一部の細胞のみが機能する。神経細胞もそれに似た形で大量の神経細胞を作り出し、うまく神経細胞同士が手を結べなかったものは淘汰されていく点。

◆類似点4~接着因子も免疫グロブリンも同じ認識分子群の膜タンパク~
神経細胞が他の体細胞との伝達経路を作っていくためには、体細胞に応じた接着因子の膜タンパク質が必要。この接着因子の膜タンパク質は遺伝子重複から創られるが、この遺伝子重複から遺伝子再構成へと組み替えを発展させて創ったのがMHCやT細胞受容体、抗体など。つまり神経系の膜タンパク質を作る仕組みを発展させたのが、リンパ球系の膜タンパク質と思われる。

以上の点から、神経系の構築によって登場した課題に応じてリンパ球系が構築されたと思われる。リンパ球系の免疫細胞はウィルスへの対抗を主要な役割としているが、神経系の構築によってウィルスの問題が顕在化したということが考えられる。

◆参考サイト、文献
免疫と胸腺の共通性
リンク

免疫学第4版/メディカル・サイエンス・インターナショナル

2015年8月 8日 (土)

哺乳類の起源とあゆみ【図版】

哺乳類の起源とあゆみを図版にしました。
↓↓
リンク(PDF)


【関連記事】
哺乳類の起源と歩み~生物史は大絶滅の歴史であり、逆境によって進化してきた
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哺乳類の起源と歩み~逆境の連続が哺乳類を生んだ①「先哺乳類の誕生」
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哺乳類の起源と歩み~逆境の連続が哺乳類を生んだ②「原哺乳類の登場」
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哺乳類の起源と歩み~(原モグラ)時代の性闘争「哺乳類の危機」
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哺乳類の起源と歩み~(原モグラ)時代の性闘争本能「性闘争本能がもたらす適応矛盾とさらなる進化」
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哺乳類の起源と歩み~他種との縄張り闘争に負けて樹上に逃避したのが霊長類の祖先~
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哺乳類の起源と歩み~哺乳類の多様化と進化系統~
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哺乳類の起源と歩み~哺乳類進化のまとめ~
リンク

安藤太地
 

2015年8月 5日 (水)

幼児虐待に積極応用したいオキシトシン効果

親和物質「オキシトシン」に関する興味深い記事がありましたので紹介します。
ブログ「Blog vs. Media 時評」2010.04.25記事リンクより、以下に転載します。
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幼児虐待に積極応用したいオキシトシン効果

 「47Nes」がオキシトシンという「ホルモンで自閉症改善 金沢大が臨床例発表」リンクと伝えました。このホルモン、5年前にも人を信頼させる物質として出たりと時折、浮かび上がってきます。20年ほど前、科学面「心のデザイン」シリーズで最も早い時期にオキシトシンを紹介した者として、この際まとめておこうと思います。

 金沢大の発表は「3歳から自閉症とされてきた20代男性で、会話ができず、人と交流ができずにいた。両親が2008年、スイスからオキシトシンの点鼻薬を輸入し服用すると、男性は診察で担当医の目を見て笑い『はい』『いいえ』と答えるようになり、担当医が驚いた」というものです。「重度の知能障害がある自閉症患者が長期間服用し、改善が確認されたのは初めて」

 オキシトシンは女性が赤ちゃんに乳首を吸ってもらうなどすると脳からリリースされます。男性の血液中にも存在するのですが、自閉症患者には少ないとも言われていました。「心のデザイン・脳内物質」のシリーズでは「母性行動」についてこう書いています。

   ◇

 処女ネズミのそばに、生まれたばかりの赤ちゃんネズミを置いて、1週間近くいっしょにすると、母性本能に目覚め、体を丸め赤ちゃんを抱きかかえるようになります。この不思議な行動の秘密は、1979年に米国で解き明かされました。脳の視床下部で造られているホルモン、オキシトシンを処女ネズミの脳に注入してやると、46%のネズミが2時間以内に完全に「母親化」し、あらかじめ女性ホルモンで発情させておけば、その割合は85%にも増えました。「オキシトシン」は出産のための子宮収縮や射乳の作用があるホルモンで、脳内では母性行動をとらせる作用もしていたのです。

 オキシトシンには構造がよく似たバソプレシンという兄弟分があります。こちらは血圧上昇などの作用をします。このふたつのホルモンは、下等な動物の「バソトシン」というホルモンから、ほ乳類に進化する際に分化したと見られています。バソトシンも鳥類などで輸卵管の収縮などの作用をします。

 興味深いことに、バソプレシンは記憶を良くする、物覚えがよくなる働きをするのに対して、オキシトシンは記憶を作ることを阻むのです。さらに、オキシトシンは一度できた記憶を思い出させる作用が強いらしいことも分かってきました。わき目もふらずに子育てに専念し、子のためには少々の危険や困難も厭わない母親の愛情。その裏側を示唆していると思われませんか。そして、母乳で育てることが母性を強化していることも。

   ◇

 「科学に佇む心と身体」の「オキシトシン:これが愛情と信頼のホルモン」リンクが「人を信用させる物質オキシトシンを鼻にスプレーしたら効いた」との記事紹介から始めて、【オキシトシンで「かわいい」!】【オキシトシンで愛の対象を記憶に刷り込む】【警戒しないこと、信頼すること、愛すること】など関連分野別に書籍も取り上げてくれています。

 「赤ちゃんにオッパイをあげているときに、親が赤ちゃん怖いとか、吸われてキモイとか感じてくれてはまずいわけで、親の赤ちゃんに対する警戒心はグッと下がってもらわないと困る。『たまらない』ほど、愛おしんでもらわないと赤ちゃんは生きられず人類滅びてしまう。ゆえに、オキシトシンはせっせとヒトの母性本能を刺激する」

 近年、新聞の社会面を賑わせている事件に多数の幼児虐待があります。自分が幼児期に母親から虐待された女性が、我が子の虐待行為に走る例もかなりあります。心理学的な解説もあるのですが、オキシトシンをつくる能力が低い遺伝的な基盤があるのではないかと疑っています。金沢大の点鼻薬は母乳分泌促進用だったようですが、幼児虐待傾向にある母親にも積極的に投与することを検討してよいのではないでしょうか。名目は母乳用でも構いません。母乳で育てて自分の脳内でオキシトシンをつくだすように指導するだけでは間に合わないほど、虐待事件は頻発しているようです。母の日(5月9日)を前に考えたところです。
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(転載終わり)

警戒心を解く「オキシトシン」の重要性を改めて感じます。

ECHO 
 

2015年8月 2日 (日)

従来の婚姻論と、るいネットの婚姻論

ネットで「婚姻」関係の資料を検索するとほぼ必ず「るいネット」の記事がヒットする。それほど世の中では婚姻論を追及している論文、資料等が少ない。

■従来の婚姻論とるいネットの婚姻論の違いは何か

●従来の婚姻論
19C以前の婚姻論は?→キリスト教の教義により決まっていた。
世界は全て神が作り出したもの。人間関係(婚姻関係も)も神が決めていた。
婚姻論の研究は、それまでの「神」主体から「人間」中心へ思想変革の為。
”個人”の主体性主張の為始まった。→個人主義の蔓延(完成?)とともに必要性薄れる=行き詰まり。

●るいネットの婚姻論
社会統合の最基底部に婚姻関係(様式)がある。
社会の統合様式を追求する為に、婚姻様式とそれを決定付けるものとの因果関係を追及する。
社会構造の追求⇒社会統合の為

現在ネット上で検索しても婚姻論が見当たらないのは、それほど社会統合のことを考えている人が少ないということだろう。
社会全体の関心ごとでは無いということではないか。

しかし今、統合不全から社会統合への関心が急速に高まってきた。
それらの人々の欠乏に対し、るいネットの婚姻論はかなりの追求性の高さを持って答えとなるのではないか。

佐藤晴彦
 

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