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2015年12月27日 (日)

細胞核を持つ真核生物よりも、巨大ウイルスの方が先に誕生か?

これまでの生物や生命の概念が21世紀になり、大きく変化しています。

もやは「ウィルス」も「極めて複雑な粒子」という定義ではなく、最小の微生物として捉えられ始めています。それは、ウイルスに別のウイルスが感染する現象の発見から導き出されました。生命の最小単位が、これまでの常識を遥かに超えて、更なるミクロ世界に突入しています。

元素と宇宙の間に、本当は生命の境目なんて無いのかもしれませんね。

ナショナルジオグラフィックリンク
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巨大なウイルスに別のウイルスが感染する現象が見つかった。ウイルスはこれまで遺伝情報の集合体とされてきたが、別のウイルスの感染対象となるウイルスは、生物と呼べるのではないか。この発見でウイルスの定義をめぐる論争が再燃している。

2008年8月上旬、ママウイルスという新種の巨大ウイルスが報告された。このウイルスはパリの水冷却塔で採取されたアメーバの中から初めて検出されたという。電子顕微鏡検査の結果、発見されたママウイルスには、より小さなウイルスが感染していることが分かった。この研究を率いる、フランスのマルセイユにある地中海大学の微生物学者ディディエ・ラウール氏によると、「小さなウイルスの感染によってママウイルスの成長には異常が生じ、自己複製能力も損なわれる」という。

この小さなウイルスにはかつての人工衛星の名をとって「スプートニク」という呼び名が付けられたが、バクテリアに寄生するウイルス「バクテリオファージ」に似ていることから、「ビロファージ」という新たな区分に分類することも提言された。マルセイユにある地中海微生物協会の会長ジャン・ミシェル・クラブリー氏は、この発表の解説で、スプートニクに感染されるママウイルスに「生物と呼べる機能があることは明らかだ」と述べている。

そもそもウイルスとは、キャプシドというタンパク質の入れ物に入った遺伝物質の集合のことを指す。ウイルスは生物の細胞に感染して増殖する。感染先となった細胞はウイルスをタンパク質と取り違え、そのウイルスの遺伝情報を複製してしまう。その結果、細胞は破裂し、複製された多数のウイルスが生物内に拡散することになる。

ウイルスは従来の定義では非生物に分類されていた。自分自身は細胞を持たず、増殖するには動物、植物、バクテリアなどの細胞を乗っ取る必要があるためだ。 ウエブスター大辞典では、ウイルスは「最小の微生物または極めて複雑な微粒子」と定義されている。

クラブリー氏とラウール氏は2003年に、ミミウイルスという最初に発見された巨大ウイルスを発表している。ミミウイルスは当初、その大きさからバクテリアと考えられていた。ラウール氏はその後、細胞を基準とした生物の定義を見直し、ウイルスを「キャプシドで包まれた生物」と位置付けるべきではないかという意見を「Nature Microbiology」誌に発表した。

またクラブリー氏も同様に、ウイルスの定義を「細胞に侵入する一時的な細胞の形態で、通常の生物に近い存在」とする新しい解釈を主張している。「ウイルス学者はこれまでウイルスを“粒子”という観点でとらえすぎていた。そうではなく、例えば植物の細胞の一生において胞子や種のような役割を担う、中間的な存在ととらえるべきではないか」というのが同氏の主張だ。

クラブリー氏らの研究では、細胞核を持つ生命体である真核生物よりも、巨大ウイルスの方が先に誕生していた可能性も示唆されている。同氏によると、「こうした巨大ウイルスが細胞核の元になったのではないかという議論も実際、数多くなされている」という。新たに報告されたママウイルスは、ビロファージ「スプートニク」に自己複製機能を乗っ取られ、悪用されていると考えられる。ウイルスの宿主という観点からみれば、ママウイルスのような巨大ウイルスは生物に等しい存在といえるので、従来の分類を見直す動きが高まっているのだ。

しかしラウール氏は、「こうした考えが世界的な承認を得るのは難しいかもしれない。あまりにも基礎的な定義の変更には、反対意見が付き物だからだ」とも話している。

笠原光

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