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2016年2月 7日 (日)

成長するほど小さくなるカエル

『生物は成長すると大きくなる』という概念を覆す、現代科学では全く解明できない生き物がいる。

成長するにつれ小さくなっていくという適応方法が自然界で実例が存在するということは、きっと厳しい環境においては必然なんだろう。
『成長』『進化』『発展』と言われると人で言えば、経済成長、技術発展を想像する。
しかし、これからの厳しい環境に規模を大きくしすぎず、小さくしながら成長していくことが生き残っていく方法なのかもしれない。

そもそも生物にとって『成長』とはなんなのか『進化』とは何なのか,
『大きくなる』ことか必ずしも正しいのではないと改めて考えるきっかけになりそうだ。

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アベコベガエルというドラえもんのポケットから出てきそうな名前のカエルがいます。英名はもうちょっと格好良く「パラドクシカル・フロッグ (Paradoxical frog)」といいます。直訳すると「逆説的カエル」とか「矛盾したカエル」といった意味になりますが、アベコベガエルと同じような意味です。

アベコベといっても、生まれたときはカエルで成長するとオタマジャクシになる、というわけではありません。どうアベコベなのかというと、幼体、つまりオタマジャクシ時代の方が成体のカエルよりも大きいのです。

子供時代の方が大きかったり、体重が重かったりする生き物は他にもいます。たとえばキングペンギン (オウサマペンギン) なんかも子供時代は羽毛にくるまれているため、親ペンギンよりもはるかに大きく見えます。昆虫なんかにも幼虫時代の方がまるまると太っていたりするものがいます。

ですがアベコベペンギンとかアベコベチョウとか命名されることはありません。アベコベガエルのオタマジャクシとカエルに成長したときの比率はそんなレベルではないからです。

アベコベガエルのオタマジャクシは最大級のものは、なんと25センチ以上に成長します (通常は20センチ以下のようです)。オタマジャクシというよりナマズといった感じです。成体を知らなければ、かなり大きいカエルが誕生することを期待してしまいます。世界最大の巨大ガエル、ゴライアスガエルをも上回るのではないか、と。

しかし前述したとおり、アベコベガエルのオタマジャクシは、決してゴライアスガエルのような大きなカエルに成長することはありません。後ろ脚が生え、前脚が生え、しっぽが消え、、、膨らむ期待とは裏腹に、当のオタマジャクシは段階を踏むごとにしぼんでいきます。

そして立派に大人になったカエルは、実にオタマジャクシ時代の1/3~1/4の6~7センチほどまで縮小してしまいます。

このアベコベガエルは南米に棲息するカエルで、小さな昆虫や小魚、ミミズといったものを食べます。

アベコベガエルはカエルに成長してしまうと、普段見かけるカエルと代わり映えもなく、面白味に欠けるのですが、実は指に特徴があります。アベコベガエルの前肢の指は普通のカエルよりも一つ関節が多いため長く、また泥をかき分ける力も強いといわれています。

アベコベガエルはその一生をほとんど水中で過ごすカエルですが、この泥に潜る特技を利用して、池や沼の底の泥をかき分け、えさを探したり、また危険が迫ると隠れたりすることができます。

成長するほどにここまで顕著に身体が小さくなる理由については、いまだによくまだ分かっていません。



文太

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