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2016年5月

2016年5月31日 (火)

箱根山の実体

箱根の噴火に関して、参考になりそうな記事がありました。引用します。

リンク
(以下引用)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大涌谷は巨大カルデラの一部

箱根の噴火に関して多くの方が錯覚しているのは、箱根山に対するイメージである。箱根山というのは一つの山を表す呼び名ではなく、中央火口丘と新旧二つの外輪山で囲まれたカルデラ全体を表す火山体の総称である。

箱根山形成の歴史をさかのぼると、2700メートルの高さの富士山型の成層火山が形成された約25万年前。その後、何度もの噴火を経て、18万年前に中心部が陥落して大きなカルデラが誕生。 さらに悠久の歳月を経た後、3000年前に発生した大規模な「マグマ噴火」によって山頂部分が吹き飛び、標高1000~1400メートル級の山々が出来た。 その中の最高峰が大涌谷に隣接している「神山」の1438メートルである。

また800年前の鎌倉時代には、マグマの熱や高温の火山性ガスで熱せられた地下水が噴き出す「水蒸気噴火」が起き、新たな山々を形成している。今問題になっている大涌谷もその 時に「中央火口丘」に出来た小さな火山体の一つである。

上の図を見てもらえれば分かるように、強羅や箱根湯本、芦ノ湖、仙石原などの有名な観光地や別荘地は皆、箱根山と呼ぶ巨大なカルデラの外輪山の中に位置しているのである。その点をよく理解していないと、 ややもすると、現在上がっている噴煙を大涌谷だけの現象と考えて、その実体を伝える報道を、風評被害を起こすと言って非難することになるのである。

2000年前、ボンベイ火山が噴火したときも、 だいぶ前から火山性地震が多発していたのにも関わらず、町に影響を及ぼすことはないだろうと住民の多くが避難しなかったのが大量死を発生させた要因となっている。

(中略)

情報隠しに協力しているという点では学者も罪も大きい。箱根周辺や西之島に至る伊豆諸島の地震情報はかなり隠されているようだ。また詳しいことは後日記すことにするが、我々が必要な正しい情報を100%知らされていないことは間違いない。

なんと言っても驚かされたのは、26日付けの朝日新聞に掲載された箱根の地震に関する記事であった。そこには、静岡大学の小山真人教授たちが過去のデーターをもとに計算した箱根の噴火の確率が4%で、噴火せずに沈静化する確率が96%だと言う内容が記されていた。

別の研究者から知らされている情報とは逆さまの数値であるから、びっくりして当たり前だ。なぜ確率4%などという数値が出たのか驚いて記事を読み返すと、彼らは、過去の火山活動の履歴をもとにはじき出した数値を発表していたのである。 つまり、現在起きているような噴気の異常や地殻変動を伴う群発地震は20年に一度の割合で起きておると想定し、その間に実際に噴火したケースがなかったことから、4%という数値をはじき出しているようである。

過去のデータをもとにした確率なら、中学生でも計算できる。統計的な数値では当てにならないから多額の研究費を投入して研究しておられるのではないのか。彼らの頭の中には、最近、チリやパプアニューギニア、ネパールなどで次々と発生しているマグニチュード7を超す巨大地震や大規模噴火の増加傾向など、頭に入っていないのではないか。今朝のニュースでは、環太平洋火山帯に属するエクアドルの沖合にあるガラパゴス諸島で 、ウォルフ火山(標高1700メートル)が33年ぶりに大規模噴火、噴煙は1万メートルの高さに達している。

こうした地球的規模の動きを考慮しない推定値など当てにならないと考えておくべきだ。仮に今回の変動が沈静したとしても、これから2~3年先を考えたら、噴火の確率は相当高いと考えておいた方がよさそう である。地震学者も同じように考えている 人が多いようだ。

因みに、統計論的観点から富士山の噴火の発生率をウィキペディアで調べてみると、記録に残されている奈良時代の781年から 江戸時代の1707年の「宝永の噴火」まで、926年間の発生回数は10回となっている。

つまり発生率は約90年に1度と言うことになる。そしてその間に起きた、延暦の噴火(800年)、貞観の噴火(864年)、宝永の噴火(1707年) の3つの噴火は、大規模噴火となって、周辺一帯に大きな被害を与えている。 となると、宝永の噴火から308年間、富士山は噴火なしで来たわけだから、確率論だけで言うなら現在起きる確率は100%、いつ起きてもおかしくないということになりはしないだろうか。

23日には奄美大島で震度5弱の地震が起き、 西之島の10キロ先では海底火山が発生している。また、25日には、茨城で震度5弱の地震、浅間山では先月下旬から山頂火口の浅い場所を震源とする規模の小さな火山性地震が増加している。

大涌谷の蒸気噴出が大事に至らず沈静化してくれれば良いが、「箱根山で噴火!」のニュースが流れる可能性は 、私が得ている情報では、静岡大学の火山学者たちが主張する4%などという低い確率ではなさそうである。 最新情報はまた改めて記すことにする。

匿名希望F

2016年5月28日 (土)

地震発生を「織り込んだ」国家事業が必要となる

PHP衆『必ずやってくる「巨大地震」に備えよ』(リンク)より抜粋・引用します。

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●日本列島は「地震活動期」に突入した
いまわが国は、巨大地震【メガクエイク】による、おおよその国民の想像を超絶してはるかに上回る激甚被害の危機に直面している。

 南海トラフ地震、そして首都直下地震である。

政府は2013年3月に、南海トラフ地震について、科学的な推計に基づき、東日本大震災をはるかに上回る規模の被害が生ずる可能性を公表している。すなわち、マグニチュード(M)9.1の地震が起きると、最悪クラスで220兆円程度の経済被害が出るとの想定を発表している。これは国内総生産(GDP)の42%に相当する水準であり、死者も32万人に及ぶと公表されている。

そうした巨大地震が発生する可能性そのものについては、上記の最大規模のものも含めたマグニチュード8以上の規模に関していうなら、今後30年間で60~70%と公表されている。南海トラフ地震のなかでも東海地方の地震(東海地震)については、その発生確率は88%にも上るという参考値も公表されている。
一方、首都直下地震については、昨年暮れに、その被害想定が公表された。マグニチュード7の巨大地震の30年以内の発生確率は70%、その被害も、100兆円程度(約95兆円程度)という水準が公表されている。

これらの議論を踏まえるなら、われわれはこうした巨大地震の発生を「覚悟」すべきであることは明白だ。したがってこれから長期的な計画や政策を考えるにおいては、こうした巨大地震の発生を「織り込んでいく」姿勢が、是が非でも求められている。

●地震発生を「織り込んだ」国家事業が必要(「おもてなし」どころではなくなる)
そのためにまず重要なのは、「首都直下地震を被ったXデーに、どういうような救助、救援作戦を展開するか?」というXデーにおける救助・救援作戦を事前に入念に立てておき、自衛隊や消防隊等が共同で、その日に向けて徹底的に繰り返し訓練を重ねていくことである。そしてそんな事前準備については、こうした「救助・救援フェーズ」だけでなく、数カ月後から数年後にかけての「復旧・復興フェーズ」における効果的な戦略/計画の入念なる検討も必須である。

迅速な復旧・復興を考えるうえで何よりも重要となってくるのが、一極に集中しすぎた発電所や石油精製基地などのエネルギー施設や基幹産業の諸工場等の日本経済の中枢を、(仮に一部であったとしても)可能なかぎり被害の少ない内陸部や日本海側、北海道や九州地方等に、事前に「分散化=事前避難=退避」させておく、といういわゆる「疎開作戦」である。そうすれば巨大地震による被害を、その事前避難分だけ軽減させることができるばかりではなく、激甚被害からの回復を果たすための「国力」を「温存」することが可能となり、より一層迅速な回復が可能となる。

オリンピックという日本国家を挙げた「おもてなし」を図ろうとする大国家プロジェクトを展開しようとするなら、首都圏だけの強靱化策を図るのではなく、全国各地が参加する「オールジャパン」「チームジャパン」で遂行する国土強靱化対策が求められるのである。



松井英仁

2016年5月25日 (水)

地震と磁気の関係は?

多くの地震予知の研究の中でも、磁気の研究は可能性があるのではないか? 「阿修羅♪」リンクから、紹介します。   === HAARPの磁力計の見方を覚えると、どこで異常磁場が発生したかを予測できる。それで地震予知が自分でできる。 なぜ異常磁場の位置をつきとめたら、地震予知ができるか? 地震が発生する前に、断層が押し合い、その圧力で大きな電気が発生する。すると異常磁場もできる。震源に異常磁場が発生するためだ。 ◯地磁気とは何か? コンパスの針は水平に北をさす。それが地磁気だ。地球は磁石なのだ。地球の磁気のこと。 ◯nTとは何か? nTというのは、磁力の強さを表す単位だ。200nTの異常磁場が発生すると、中型の地震と予測する。 ◯地磁気はどうやって測定するか? コンパス(磁力計)で測定する。学者は正確な磁力計を使う。それは南北、東西、上下の3方角と磁力の強さ(nt)を検出できる。 ◯地磁気はなぜ3つのグラフがあるか? コンパスは北だけでなく、よく東や西、下や上を向く。それで、南北・東西・上下の3次元(x,y,z)であらわす。地磁気は(北、東、鉛直方向(真下))、(N,E,Z)の3つを使うならわしだ。 ◯異常磁場と何か? たまに発生する磁場の乱れだ。磁気嵐によるものと断層由来のものがある。地震予知では、断層由来の異常磁場の位置をつきとめ、方角から震源、磁場の強さから規模を予想する。 ◯地磁気の波とは、 地磁気グラフを見ると、たまに波が出る。それが異常磁場だ。地震予知では、世界各地の地磁気グラフから、同じ時間に発生した異常磁場を探し、どこでそれが発生したかを予測する。すると震源がわかる。 佐藤有志

2016年5月22日 (日)

外圧の排除は適応力低下を加速する

ある植物を餌とする虫を強制的に排除すると、その植物が持っていた虫に対する抗体(適応力)が、短い期間で喪失してしまうという実験結果が報告されている。 ○たとえ厄介者の昆虫であっても、人間は昆虫を必要しているリンク <Science Newsline>より ////////↓↓引用開始↓↓//////// 科学雑誌「Science」に掲載された論文の中で研究者は、植物を餌にする蛾を環境から取り除いた場合、その植物の持つ蛾に対する抗体物質の遺伝情報が3~4世代という急速な速度で失われることにより、その植物に変化が生じるということを実験室内での実験を通じて明らかにした。 研究を主導したCornell UniversityのAnurag Agrawalは、月見草の場合、特にその傾向が顕著に現れたのだが、環境から蛾を取り除いた場合、月見草の特定の種は、蛾に対する防衛能力を持つ遺伝子を弱めてしまったと述べる。 昆虫がいない世界では、月見草は昆虫から組織を防衛するためにエネルギーを使うことを辞めてしまい、昆虫に対する防御能力は自然交配を繰り替えす内に消えてしまった。この実験結果には非常に驚いている、なぜならば、昆虫がいない世界では、昆虫に対する防御能力は、ほとんどリアルタイムのスピードで、とても早く失われてしまったからだ、とAgrawalは述べている。 ////////↑↑引用終了↑↑//////// これは植物に関する実験のひとつだが、「生物は外圧に適応すべく存在している」ということを端的に示す事例でもある。 たとえば人間でも、小さい頃から冷暖房の効いた室内でずっと過ごしていると、発汗などの体温調節機能がきちんと作用せず、ちょっとした環境変化で体調を崩してしまう。 外圧を排除することによって、快適性や利便性を得ているようで、実は生きていくために欠かせない適応力を喪失していると言える。 そして、外圧に対する適応力の獲得には、一定の歳月が必要となるが、外圧を排除(遮断)してしまうと、獲得した適応力の喪失はあっという間なのだ。 生物は、常に外圧を捉えて対峙し、突破口を模索するほど適応可能性が拓かれ、生き残っていくことができるのだと思う。 稲依小石丸

2016年5月19日 (木)

「まもなくカルフォルニア全土は沈む」~サンアンドレアス断層崩壊の悪夢

映画は、しばしばプロパガンダ、民衆に対するマヒ効果をもたらす娯楽、あるいは権力からの重要なメッセージを含んでいる。 アメリカ西海岸カルフォルニア州が、1300kmに亘るサンアンドレアス断層に沿って崩壊しマントルの奈落へと墜落してゆく恐怖を描いた映画(邦題「カルフォルニア・ダウン」)は、最新のCG技術と地球物理学を駆使して制作されたとのことだが、断層の上に築かれた日本に住む我々にとっては、さらにそこに隠されたメッセージをも読み解く必要がありそうだ。 ネパール地震との関連も指摘され公開延期されるなど、上映中氏の可能性もあったが、日本でも米国とほぼ同時、5/30に公開されるとのこと。 リンクはニューヨークタイムスのレビューから。 リンク 匿名希望

2016年5月16日 (月)

ウイルスは“病原体”だけではない

心に青雲からの引用リンク

〉たしかに感染はする。ウイルスが原因で病気になることはある。それは事実であるというか、事実に近いというか…。見た目はそうなのである。しかし真相は違う。敵ではない。
 なぜなら細菌にしろウイルスにしろ、彼らも生命体の仲間である。
 ウイルスは生命体とはいえないぞ、という声があろうかと思うが、ちょっと待っていてほしい。

 譬え話で言うと、ある日本の精密機器企業があって、シナ人の留学生がアルバイトで入ってきて、日本人従業員ともなかよく仕事をしていたとする。「いい仲間」だと思われていて、製品をつくる工程の欠かせない一員になっていた。共存していた。
 だがある日、シナ人留学生が寝返って精密機器の企業秘密を盗んで、シナの企業に売り渡した。
 つまりそれまで仕事の構成員の一人だったシナ人は、企業の敵になったということだ。

 このシナ人が言うなればウイルスであり、細菌でもある。
 より詳細には、以下の「学城」12号に発表された瀬江千史先生の論文「『医学原論』講義 10」のウイルス論を読めば理解できるだろう。その部分を引用させていただく。

     *    *    *

 地球から大きく相対的に独立してしまった人間と、「生命の歴史」の自然的環境を相互浸透させるべく存在するものがある。それは何かと言えば、ウイルスである。このように言うと、ウイルスは病気を引きおこす病原体としか思っていないみなさんは、大いにとまどうことが想像される。
 (中略)

 ウイルスとは、遺伝情報を担うと言われる核酸(DNAまたはRNA)と、それを取り囲む蛋白質から成るものであり、それ自体で増殖することはできず、宿主となる細胞に入り込み、その細胞に存在するものを使うことにより増殖するとされ、通常は宿主となった生命体に病気を引きおこすものと言われている。

 しかしウイルスに関するこの見解は、あまりにも一面的、一方的なものと言わねばならない。そもそも一般的に言うならば、地球上に存在しているものは、あらゆるものが一体的レベルでの一般性、一般的レベルでの一体性となった初めて存続できるのであり、それはすなわちいかなるものも、その存在には万物は流転するレベルでの必然性があるということである。

 それが一体どういうことかと言えば、地球上に誕生した生命体は、「生命の歴史」に説いたように、単細胞→カイメン→クラゲ→魚類→両生類→哺乳類→サル→人間へと発展したのであるが、その発展の主流に乗って変化できなかった生命体は、それぞれ変化した環境にそれなりに適応した生命体として残存し、全体として、生命体として生きる環境を整えているのである。

 例えば「生命の歴史」において、単細胞は地球の変化に応じてカイメン体へと進化発展したのであるが、カイメン体へと発展できずに、それでもなんとか地球の変化に適応して生存することのできた単細胞は、変化した地球でカイメン体がしっかりと生きられる環境を維持する役割を果たしたのであり、現在も果たしているのである。

 以上のことは、例えば細菌、プランクトンなどがこの類であり、これらの存在なしにはいかなる生命体も生き続けることができなくなることを思い出してもらえば、理解できるであろう。

 そして、ウイルスもまた、しかりなのである。 
 ウイルスが地球上に存在している以上、それは生命体を病気に陥れるために、どこからか突然に出現したものなどではありえず、あくまで「生命の歴史」の発展の中で誕生し、全体として生命体が地球上で生きていくためのなんらかの役割を担って、必然性として存在していると考えなければ筋が通らない。

 ではウイルスは、「生命の歴史」のどこで誕生し、どのような役割を担っているのだろうか。端的にはウイルスは、生命現象が単細胞生命体と水へと変化した時に、同じく生命現象から、生命体と地球との相互浸透を媒介する役割を担うものとして誕生したのである。

 これまで説いてきたように、単細胞生命体は、地球そのものであった生命現象から、地球との相互浸透なしには生きられないものとして誕生したのであるが、自ら細胞膜を形成して独立した以上、地球との相互浸透には媒介物が必要となったのであり、その媒介の役割を担うことになったのが、同じく生命現象から実体化した水とウイルスであったのである。

 詳しいウイルス論は別稿で展開するとして、ここで強調しておかなければならないことは、ウイルスは地球上に単なる病原体としてのみ存在するものではなく、生命体が生存し続ける媒介物としても存在しているものであるということである。

 すなわち地球上に誕生し、存続しているありとあらゆるものは、すべて共存関係を維持することによって、全体として一体として存続しているのである。例えば自然的環境としての雨も、風も、台風も、火山も、地震も、地球全体で一体として存続するための現象であり、いわゆる食物連鎖と呼ばれる現象もしかりである。

 これらについては、いずれ別稿で論じることになるが、ウイルスもその全体の一体化の一翼を担うものであり、その共存のバランスが崩れた時のみ、あたかも生命体にとって、病原体であるかのような現象を呈するだけのことである。

     *    *    *

 瀬江先生は、明快にウイルスとは何かを解いておられる。これで十分であろう。
 いかにインフルエンザの予防接種がイカサマか、これで明らかではないか。
 予防には、ワクチンを接種することではない。健康な生活をする以外にない。

 また、癌の原因にいまだウイルス説を唱えているご仁がいるが、もういい加減目覚めなさい、間違いなんだから。

2016年5月13日 (金)

これまでに類をみない「恒温魚」が発見される

アカマンボウという魚が、魚類であるにも関わらず体温を恒常的に保つ機能を持っていることがわかったそうです。体を温められる能力で、早く動けることにより、深海の生存競争で優位に立っているようです。 リンク ==================== 科学史上初の「恒温魚」、深海の生存競争で優位に 米研究 銀色の丸い体をしたアカマンボウは、科学史上初めて存在が確認された恒温性の魚だとの研究結果が14日、発表された。この特異な能力により、低温の深海で生存競争の優位性を獲得しているという。 米科学誌サイエンス(Science)に掲載された論文によると、マンダイの別名でも知られる、車のタイヤほどの大きさのこの深海魚は、車のラジエーターとほぼ同じ方法で自分自身を温めることができるという。 アカマンボウのえらには、体の中心部から温かい血液を運ぶ血管がある。これらの血管は、えら付近にある他の血管を包み込んでいる。えらは呼吸をする器官で、ここから酸素を豊富に含む、冷たい血液が体内に運ばれる。 この血管の仕組みが結果として、独自の暖房システムになっている。これにより、アカマンボウは高速で泳いで獲物を捕らえることができるように、脳を明敏な状態に、筋肉を活動的な状態に保つことができる。 論文によると、米西海岸沖でアカマンボウに温度モニターを取り付けて測定した結果、筋肉の平均温度が「水深約45~300メートルで遊泳中に周囲の水温より約5度高い」状態に保たれていることを研究チームは発見した。 大半の魚類は変温動物であるため、哺乳類や鳥類とほぼ同じ方法で自分の体を温めることができる魚の発見は科学者らを驚かせた。 ■アカマンボウ、実は活動的な捕食動物 論文主執筆者で、米海洋大気局(National Oceanic and Atmospheric Administration、NOAA)南西水産科学センター(Southwest Fisheries Science Center)のニコラス・ウェグナー(Nicholas Wegner)氏は「今回の発見までは、アカマンボウは冷水環境に生息する大半の他の魚と同様に、動きの鈍い魚だとばかり思っていた」と語る。「だが、自分の体を温めることができるため、イカなどの敏しょうな獲物を追いかけたり、長距離を移動できたりする非常に活動的な捕食動物であることが判明した」 アカマンボウが生息する深海では、捕食動物は追跡ではなく待ち伏せで獲物を捕らえる傾向がある。 マグロやある種のサメなどの一部の他の魚は、低温の深海で泳ぎの能力を高めるために体や筋肉の特定の部分を温めることができるが、すぐに臓器が冷えてしまうため、体を温めるために水面近くまで浮上しなければならなくなる。 常にはためいている赤いひれを持つアカマンボウは、水温が低下する場合でも一定の体温を保ち、代謝を促進させ、迅速な反射反応を維持させる。温かい血流の血管ネットワークに加えて、アカマンボウは、体を外界から隔離して体温を保つために、えら、心臓、筋肉組織などの周囲に脂肪組織を持っている。 ウェグナー氏は「魚のえらにこのようなものがあることは、これまで全く知られていなかった」と話す。「これは、自身に生存競争上の優位性をもたらす、これらの動物による素晴らしい創意工夫だ」 ===================== 引用終わり 松本翔

2016年5月10日 (火)

生物の痕跡と生命の痕跡

生命の誕生はいつか?については、発見された太古の生物の痕跡の含まれる地層の年代によって、推定されている。それは当然、生物としての物質の痕跡をもとにしている。よってこれは、生命という言葉がさすものとは多少ことなる。 たとえば、生物は物質が秩序化能力を持ったものであり、生命とは、その秩序化を促すエネルギー(生命エネルギー)という捉え方が出来る。よって、地球上での生物の誕生と、それ以前の生命の始動とは分けて考える必要があるのではないかと思う。 そこでまず、生物の誕生についての推定年代を調べてみると、最古の生物の痕跡とされるものは37億年から38億年前のグリーンランドで発見された同位体化石(原核単細胞生物程度の微小な痕跡)がある。 同位体化石とは、生物が無機炭素を体内の取り込む際、同位体のC12を選択的に取り込み濃縮する傾向を利用して推定した化石である。つまり、その時代のC12とC13の構成比より濃縮されていた物質の痕跡を生物であると推定したものである。 しかしこれは、自然な化学反応で濃縮されたり、生命エネルギーが物質を秩序化する初期段階であったりした可能性もあり、生物と断定するには多少心もとない。 それより、はっきりした生物化石は、オーストラリアで発見された、34億年前の、微化石といわれる、原核単細胞生物の化石である。これは、生物を特徴付ける構造を持ち合わせている。 その構造のひとつが、生物が硫黄などを代謝した痕跡であり、化石中から発見されている。これは、当時バクテリアが酸素なしで生きていたことを示している。 現在でも、海底熱水鉱床に生息する生物は極限性微生物として知られており、これも硫黄などを代謝して生きている。このため、この微化石の生物は、極限性微生物と同じ機能を持った生物であると推定されている。 /////////////////////////////////////////////////////////////// 『34億年前の地球最古の化石、火星の生命に期待広がる(リンク)』 【8月22日 AFP】オーストラリアで発見された微化石を分析した結果、酸素のなかった34億年前の地球にバクテリアが生息していたことが確認されたとの論文が、21日の英科学誌「ネイチャージオサイエンス(Nature Geoscience)」に掲載された。  この微化石は、豪ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州ピルバラ(Pilbara)地方の石英砂粒から発見されたもの。ピルバラ地方には、地球がまだ水の惑星で、海水が風呂のお湯ほどの温かさだったと考えられている始生代(Archean Eon)という時期の地層がある。  ピルバラ地方では2002年、今回の化石が見つかった場所から35キロほど離れた場所で、別の研究チームが微生物の化石を発見したと発表していたが、一部の専門家から岩石が鉱化した跡にすぎないのではないかとの意見が出され、10年近く議論が続いていた。  ウエスタンオーストラリア大(University of Western Australia)と英オックスフォード大(Oxford University)の研究チームがピルバラ地方で採取した微化石を電子顕微鏡を使う最新の手法と分光技術を用いて調べたところ、これまで見つかったなかで最古の化石であることを3重の証拠で確認したと発表した。  研究チームによると、この太古の細菌は硫黄化合物を食べて生きていたとみられる。化石のサイズはわずか10マイクロメートル程度。だがその化石は細菌の細胞の形状をしており、さらに鉄と硫黄の化合物、黄鉄鉱(パイライト)の微細な結晶も発見された。これは、生物が硫黄などを代謝したことによる副産物であることは明らかだと研究チームは述べた。  硫黄を食べる微生物は現在でも悪臭を放つ水路や土壌などに生息しており、海底熱水鉱床に生息するものは「極限性微生物」として知られる。  オックスフォード大のマーティン・ブレーザー(Martin Brasier)教授は「ついに34億年前の生命の動かぬ証拠を手に入れた。当時バクテリアが酸素なしで生きていたことを示している」と声明を発表した。「これらの生命が火星に存在するだろうか?ありえるだろう」

2016年5月 7日 (土)

箱根山噴火、そのとき火砕流は?

火山学者の早川由紀夫氏がブログで箱根山が噴火した場合の想定火砕流をシミュレーションしている。

想定している噴火の規模は2014年9月の御嶽山噴火と同規模であるが、箱根山より北側の温泉地一帯を飲み込む甚大な被害をもたらすと予想される。

新聞やテレビは、このような想定も、「風評被害を起こす」などと理由をつけて公開せぬであろうから、関東近辺にお住まいの方はご一読されることをおすすめする。

リンク
 

匿名希望

2016年5月 4日 (水)

地震と富士山噴火

最近、富士山の噴火や東京直下型地震がマスコミで扱われているが、実際どうなのか?表題の記事がありました。引用します。 リンク (以下引用) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 日本のマスコミは富士山の噴火について科学的な観測の現状がどのようになっているのか、あまり大きく取り上げないで来ている。しかし、 富士山周辺では噴火の兆候ではないかと思われる現象が色々と現れてきており、地元の人々からは不安の声が上がっている。 以下はその主立った兆候である。 ①夜間に富士山周辺が青白く発光する現象が見られる ②井戸が38度になっている場所がある  ③周辺の村落の多くの箇所から水が噴き出ているが,総て温水で40度を超している。 ④樹海の洞窟群の氷結が溶けだしている ⑤樹海から小鳥たちがいなくなった  ⑥樹海の中の洞窟群に生息 するコウモリの大移動が始まっている  ⑦富士山五合目の駐車場に30mの亀裂が出来ている ⑧6~7合目に設置した43基のGSP装置が毎日ズレている ⑨富士宮の民家の庭で飼っている犬が小屋から出てこない(複数の世帯主からの聞き取り) ⑩山梨側でラジオのノイズが変化をつけて聞こえるようになってきている ⑪「周辺都市の住宅の家鳴(いえなり)がする」といった通報が静岡県の防災課に多く寄せられている。   こうした中、英国の「VANITY FAIR」というブログに9月6日付けの記事に、富士山の噴火の可能性が高まってきているという記事が掲載されていたので、その要点をまとめて記すことにした。(リンク) このところ富士山のマグマ溜まりの圧力が高まってきており、最後に噴火した1707年の数値より高くなってきている。防災科学技術研究所が実施した最新の計測では、圧力は噴火の引き金となる0・1メガパスカルより16倍も大きい1・6メガパスカルを示しており、藤田英輔主任研究員が共同通信に話したところによると「これは小さな数字とは言えない」 という。 今年5月には、地震予知の専門家が、 ① 蒸気とガスの噴火口からの放出 ② 周辺での水の噴出、③ 近辺の巨大な穴からの加熱した天然ガスの放出、④ 発見された火山地下の34Kmにも及ぶ断層の存在などの要因から大噴火が3年以内に起きる可能性が大きいと警告している。 2011年3月とそれに続く4日後のマグニチュード6・4の地震で発生した岩盤変動の局部集中は、マグマ溜まりに莫大な圧力を加える結果となった事が最新の計測結果で証明されているが、防災科学技術研究所は圧力は噴火の一要因に過ぎないとして、警告の表現を弱めている。 しかしながら、1707年の宝永地震が、その後のマグマ溜まりの圧力を上昇させる原因となったことは間違いない事実である。 『1707年、この年10月28日に東海道・南海道に大地震が発生。12月15日には山麓に30回の地震が発生し、16日午前10時ごろ噴火が始まった。江戸では同時刻頃、強い空震があり夕方から灰が降り始めた。白灰色の灰が1cmぐらい積もり、18日には黒い灰が雨のような音を立てて降った。噴火は8日間激しく、以降次第に衰え、翌年1月1日の夜激しく振動して止んだ。(新井白石の「折焚柴の記」の要約)』 上記のブログで述べられているように、江戸時代の宝永4年(1707年)に山頂南東の火口から大噴火を起こし、大量の火山灰が数週間にわたって江戸の街まで飛んできた 「宝永の噴火」は、マグニチュード8・6の「宝永地震」の49日後に発生している。 これは、宝永地震がマグマ溜まりに莫大な圧力を加わえた結果であることを示している。この宝永地震に匹敵するのが、 昨年3月11日の東日本大震災であり、また3月15日の静岡県東部地震であると考えると、現在、マグマだまりに対する圧力は相当大きなものになっている可能性は大きい。 現に、上記の記事では1707年の数値より高くなってきていると書かれて いる。どうやら直近の数値では、更に高くなって来ているようである。最近、私が得た情報では、 マグマに対する圧力は更に高くなってきており、また富士山上空を映した赤外線航空写真を見ると真っ赤になっていて、マグマは地下数キロにまで達して来ているようである。 こうした点を考えると、もしも、サハリン~北海道海域の地震や伊豆小笠原諸島近海の地震 、東海、東南海地震などが現実のものとなった時には、宝永噴火と同様な大噴火の発生は避けられそうもなさそうである。 (途中略) 直近の情報では、先日掲載した「地震予知の在り方」で地震学者・ジャンパオロ・ジュリアー二研究員がラクイラ地震を予知する決め手となったのと同じ「ラドンガスの発生」が、富士山でも観測され始めているようである。 また、9月30日には大沢崩れから、小規模ながら蒸気の噴出が発生していることが現地の人によって確認され、その後、その噴出量が次第に多くなって来ている点も気がかりである。 もしも一連の地震や噴火が発生したとすると、我が国の経済活動は完全に麻痺状態となってしまう。九州や北海道に住む人々といえどもその影響は極めて甚大である。(引用終わり) 匿名希望F

2016年5月 1日 (日)

新しい地動説・ポールシフト

箱根山で火山活動が活発化しているという話題が連休を通じて報道されていた。気になって調べていくと「ポールシフト」というキーワードに行き当たった。るいネットで調べてみると『新しい地動説・ポールシフト』154632という投稿がある。この引用元( リンク )が大変興味深かった。(以下、ポイントを引用させていただく) ――――――――――――――――――――――――――――――――――― しかし、地球の姿勢が不動であるというのは現代の天動説のような気がします。地球は太陽の周囲を回っている回転体ですから、重心の移動があれば物理現象として回転軸は傾く(ポールシフト)はずです。軸が傾けば、地球内部のマントルの流れも変化し、新しい地球の磁場が生まれるはずで、その時の新しい磁場は太陽の影響を受ける筈です。それは、太陽から見れば傾く前のマントル流と同じになるのではないでしょうか。従って地球磁場だけが勝手に変わるのではなくて、まずポールシフトという地軸の変化が起こり、その後新しい磁場が回復発生し、それを岩石が記録していると考えるほうが合理的であると思います。地上の人間には明らかに、回転軸の極と磁極が共に移動したことが認識できます。これなら海洋底の磁気縞模様が出来るのもうなずけます。これは現代の新しい地動説だと思います。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 現在の定説を合理的に否定していると読める点が大変興味深い。(詳しくは、今後読み込んでいきたい) 他方、気になるのは、ポールシフトが地球環境に対してどのような影響を与えるのか、ということだ。 これに関して『ドイツ「急速なポールシフトと気候変動と超巨大火山の噴火が同時に発生していた」ことを証明』リンク という記事を見つけた。(以下、ポイントを引用させていただく) ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「磁場の完全な反転はわずか 440年間の移動でなされましたが、そのうちの多くはわずかな移動であり、実際には、両磁場の極の変化はたった 250年でなされたとことを示します。この 250年というのは地質学的な変化からみると非常に早いスピードです」。 結果として、地球は磁場を失い、また磁場による宇宙線からの防御を完全に失ったために地球上がほぼ完全な被爆状態に至ったことが、グリーンランドの氷床から回収されたその時代の放射性ベリリウム(10Be)の解析によって明らかになっている。放射性炭素(14C)と同様に、 10Be は大気中の原子と宇宙からの高エネルギーの陽子の衝突によって引き起こされる。 ◆突然の気候変動と巨大火山の噴火 41,000年前の地球磁場の逆転の証拠を示したと同時に、研究チームは黒海の堆積物の分析から、その当時、突然の気候変動が発生していたことを発見した。グリーンランドの氷芯でもこのことはすでに判明している。グリーンランドの氷芯のデータと黒海のデータは時代が合致しており。この時代の気候変動に関しての記録として正確性が高い。 また、火山噴火との同時代性も発見した。過去 10万年の地球の北半球で発生した最大の火山噴火は、イタリアのナポリの近くにあるフレグレイ平野( Phlegraean )の古代火山の噴火で、これは 39,400年前に噴火したとされる。この北半球最大の超巨大火山噴火も黒海の堆積物から判明した。ここから見ると、この際の巨大噴火での火山灰は、すべての地中海東部と、そしてロシア中部にまで達したことがわかる。 地球の磁場の急速な逆転、そして、氷河期時代に終わりを告げた急激な気候変動、そして、イタリアの超巨大火山の噴火。この3つの地球環境上の大きな出来事の研究が今回初めてひとつの地質的調査の中でおこなわれ、そして、その正確な年代が示された。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ポールシフトがどのような因果関係によって環境変化を引き起こすのかはわかっていないらしい。相手は、宇宙を含めた超複雑系の連関だ。もはや人知の及ぶ領域ではないと思う。 これに対して上記の記事は、「急速なポールシフト」「気候変動」「巨大火山の噴火」が同時発生したという歴史的事実を発見した点が大いに評価できる。 現在、急速なポールシフトが観測されているというから、気候変動、火山活動の活発化もその流れの一部にあると考えて、あながち間違いではないように思う。継続して調べてみたい。 ・参考: 「新・地震学セミナーからの学び」リンク 「【地殻変動】傾く地球…世界中に現れているポールシフトの影響」リンク 「地球が物理的に傾いています。」リンク 「【大地殻変動と古代文明消失の謎】世界各地で激増している地震とシンクホールの原因とは!?実はアメリカも知っている地球規模の異常」リンク

多田奨

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