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2016年10月25日 (火)

単細胞生物と多細胞生物という分類の不整合点

生物化石の分類で、いまだに単細胞生物か多細胞生物か?や動物なのか植物なのか?の決着がついていないのが、単細胞の繋がったようにも見える21.00億年前グリパニア化石、5.65億年前の、くらげの様に見えるエディアカラ生物群(動物か植物か、単細胞か多細胞か決着がついていない)現在でも原生動物(粘菌・ミドリムシなど)と呼ばれる真核単細胞生物などだ。

この原因は、化石では良くわからないなどの理由にあるのではなく、現在の分類方式が、初期生物学の目に見える形態の分類をそのまま当てはめようとするからであり、どのように適応してきたか?という視点が抜けているからである。

例えば原生生物の分類は、顕微鏡の無かった時代に、生物を動物界(動いて餌を採るもの)と植物界(動物ではないもの)に2分する二界説が出来、その後の顕微鏡の発見で、二界説では分類できない微生物が発見され、三界説、五界説へと改定されてきた。

二界説が適用できなかった微生物には、光合成能力がありながらも鞭毛で運動をするミドリムシ、胞子を作る菌類のようだが、栄養体はアメーバ運動をして餌を食べる動物のような変形菌(粘菌)、固い殻を持ち、光合成をしながら移動能力がある珪藻などがある。

これらの真核単細胞生物群を、新たな原生生物という分類でくくったが、これは系統的にまとまっていると見なしたものではなく、ただの寄せ集めである。最近の、RNA分析+形態の八界分類では、原生生物を主に細胞構成要素から3分したが、これではどのように適応してきたかはわからない。

しかし、分類を無視して原生生物を見ていくと、単細胞と多細胞の進化途中にあり、多細胞が完成する前の試行錯誤の時代の生物と考えられる。そうすると、原生生物の適応戦略を鮮明にし、単細胞生物と多細胞生物の戦略と連続した適応システムを考えることで、生物の本質が鮮明に理解できる可能性がある。

それは、
①酸素利用のためのミトコンドリア取り込みの効果が単細胞と多細胞でどのように異なるのか?

②単細胞も群生しているが、それが緩やかにくっついた状態の細胞分化と本格的な多細胞生物の細胞分化の中身はどう異なるのか?

③多細胞生物への進化の基底的要因である体細胞と生殖細胞の分化の程度を統合度のひとつの切り口にすること。

これらから、細胞個体と細胞集団の統合度という分類で、生物の進化を再統合できないのか?

が考えられる。

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