ソマチッドは、生物史のミッシングリンクを繋ぐもの
ソマチッドは、生物史のミッシングリンクを繋ぐものだ。というガストン・ネサンの言説を紹介します。
<驚異のソマチッド(9)>リンク
===
それにしてもこの実験は驚きである。従来の生物学ではとても説明することができない。だからこそガストン・ネサンはソマチッドの発見以来「新生物学」を提唱しているわけであるが、まさに生命の発生や成長の謎を解くにはソマチッドの研究が不可欠となろう。
私は血液中の小体のライフ・サイクルを立証しました。そのことは「生命の基礎についての全く新しい見解」を打ち出したことを意味します。この「新しい生物学」はまだ理論的に完全ではありませんが、この見解に基づいて、病気で苦しむ人々に恩恵をもたらす方法が発見できたのです。
ソマチッドはDNAの前駆的なものだと言えます。つまり、これまで生命活動の基本単位と考えられてきたDNAを理解する上で欠落していた「ミッシング・リンク」(失われた環=生物の進化において未発見の仮想上の生物)を、ソマチッドが提供できるということです。
生命はどこから発生してきたのか。生命のいちばん最初のカタチとは何か。現代の分子生物学はDNAをその出発点に置くが、ではDNAはどのように誕生したのか。生命と物質の間には相変わらずミッシング・リンクがあってつながらない。しかしネサンは、ソマチッドこそがそのミッシング・リンクを埋めるものだという。
■ソマチッドはエネルギーの具現
私たちは、ソマチッドは「エネルギーの具現」であるという結論に到達しました。
ソマチッドは生命が最初に分化した具体的な形態であり、動植物の生きた生体に伝達できる遺伝的特質を持っています。
この結論に達したのは、ソマチッドの最初の正常な三段階がないと、細胞分裂が起きないということを発見したからです。
ソマチッドは「エネルギーの具現」にして「生命が最初に分化した具体的な形態」、さらに「史上最少の生きたエネルギ ーのコンデンサー」なのだと言う。これらはネサンが数々の実験から導き出したソマチッドの定義の一例であるが、ソマチッドはこの他にもさまざまな実に奇妙なパワーを持っている。
例えばネサンが1965年に開発したケレクトミンは、外科手術をせずに手足が簡単に切断できる製剤だった。すなわち、ネズミなど哺乳動物の四肢のある部位にケレクトミンを注射すると、その部位から先の部分が痛みもなく腐りもせず、三日以内でポロリと簡単に切断できてしまうのだ。
メスを使わず、痛みもなく、四肢が簡単に切断できるとしたなら、これは19世紀に開発された麻酔にも匹敵するものといえるだろう。まさに信じがたい話だが、1970年代の後半に、クリストファー・バード自身がネズミの実験でその事実を確かめた。また バードは友人の生化学者、リビンスキ博士にそのことを伝え、リビンスキが実際にボストンの病院の研究室でやってみたところ、2匹のネズミの後脚が三日以内に体からポロリと分離した。しかも痛みは全くなかったらしく、ネズミは自分の脚が切断されていくというのに、いつものように食べたり飲んだり動き回ったり、さらに平気で交尾までしていたという。
ネサンが発見したソマチッドを研究し実験していくと、とにかく従来の医学、生物学ではとても信じられないようなことがいろいろ起こる。ソマチッドにはそれくらい不思議なパワーが宿っている。それだけに、もしも医学がソマチッドを認めてそのパワーを医療に活用したとしたら、医学や医療に目覚ましい進歩が起こり得ることは疑いえない。ただ、やみくもにソマチッドを利用することは危険性もあり、だからこそまだまだソマチッド研究が必要なのだ。
サン夫人は、その危険性を示す実験の一例を話してくれた。
ウサギからソマチッドを採取してそれをネズミに入れたら、そのネズミからモンスターのような子供が生まれてきたんです。
逆のケースでもそれは同じで、ネズミのソマチッドをウサギに入れたら大変です。なぜなら、そのウサギから生まれた子供にネズミの足がついていたりなど、とにかく奇怪で異常な子供が次々と生まれてくるからです。
それもたぶん、ソマチッドが遺伝情報を運び込んでいるからだろうと思います。
佐藤有志
佐藤有志
最近のコメント