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2017年10月

2017年10月29日 (日)

木は会話する~人間が知らない驚くべき地中界の樹木社会とは??

なんと、木々同士で会話し合い、時に助け合う、地中の木の社会が存在していたという。
新発見。BLOG リンクより、以下転載。
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木は会話する~人間が知らない驚くべき地中界の樹木社会とは??
■驚きの地中界ネットワーク。これが木の社会だ。
スザンヌ氏は、森の中のカバノキ、モミ、ヒマラヤスギの三種類の木を実験対象とし、この木をビニール袋で覆いました。
そして、カバノキに放射線と似た炭素ガス14を袋に入れ、モミに別の炭素ガス13を入れたところ、それぞれお互い炭素を交換し合い炭素を補っていたことが分かったのです。
つまり、苗木などが炭素不足の時は一方の木が必要炭素をカバーする為に自分の炭素を送るのです。この実験結果で樹木たちは地中に張り巡らされた根を通じ、会話をしてお互い依存し合って生きていることが証明されました。
リンク
↑この地下の樹木社会には、何百キロもの菌糸体が存在しています。
山や森林を歩くとよく見るキノコは代表ですが、キノコなどの菌糸体は地中で樹木の根に繁殖して情報ネットワークが作られているのです。
同じ種類の樹木間だけでなく、カバノキやモミの木など異なる樹種間も繋ぎ、まさに地下のインターネットのように菌糸体ネットワークを使って木々同士がチャットや情報交換をしていたのです。
リンク
↑また、面白いことに木も皆同じ役割ではなく、人間社会でもあるようにネットワークのハブとなるような情報を把握し相手に伝えたり、世話役をする「母なる木」の存在が分かりました。(濃い緑の丸がハブとなり情報伝達を広げていく)
リサーチによると、一つの森のエリア内には1本の古い「母なる木」が存在し、何百もの木々と繋がっていることが発見されました。
「母なる木」は、まだ若い低木の世話(子育て)をするためにたくさんの炭素を送るそうです。その結果、母なる木の近くにいる苗木の生存率は4倍に上がることが証明されています。
また、ある実験で母なる木の側に苗木を植えると自分の子と認識することが確認されました。
母は子供のために地下の菌糸ネットワークを広げ始め、子に炭素がしっかり行き渡るようにし、同時に子供も根が伸ばせるようスペースを作ってあげると言うのです。
また、感動なのは、母なる木が傷つき死にかけると、自分の菌糸体ネットワークを最大限使って次世代を担う子供たちに炭素や防御信号などを送り生命維持のための伝達をしていることも分かったのです。
森は、単なる木の集まりではなく、人間社会と同じように社会共同体や家族のコミュニティを作り、会話を交わしながら強く生きるために依存し合っていたのです。
もはや単なる「木」とは思えなくなってきましたね(笑)
■木の住む社会に人間が土足で踏み込む結末とは?
そんな木の社会など関係ない!と言わんばかり、人間社会の都合だけで太古から地球に住む生命体の樹木はいとも簡単に破壊されまくっています。表現は荒いですが、もはや「殺されている」という表現の方が正しいかもしれません。
スザンヌ氏は訴えます。
? 森は母なる木の存在とともにお互いが交流をしながら、自分達の共同体である森ができています。森の再生能力を高めるのは、多くの母なる木の存在があるからなのです。
それも知らずに母なる木が人間の手により伐採されたら森は元に戻れなくなります。
こうした森林破壊(大量殺戮)は、水循環にも悪影響を及ぼし、野生動物の生殖環境を乱し、温暖化の原因を作り、気候変動が起き、結果として残っている樹木にも立ち枯れが増える最悪の環境循環となっています ?
最近、世界中で頻繁に起きている異常気象もこうした人間による自然破壊の影響が大きいと考えられそうですよね。
最後にスザンヌ氏は人間たちに提案をしました。
“ 気候変動など深刻な地球環境問題を克服するために森林を強化させていかなければなりません。森林のコミュニティシステムは、自分達の自己回復力(再生力)があるのです。
人間と同様に自然治癒力を持つ森林の回復力を活かすには、その地域地域の森の管理の仕方が重要となります。
その為に原生林を残さなくてはなりません。原生林には、「母なる木」が存在し、その遺伝子と菌根ネットワークの宝庫です。
従って、原生林の伐採は極力減らさなくてはなりません。その伐採も太古から受け継がれてきた「母なる木」は生かし続けなくてはなりません。
そうすれば、母なる木からたくさんの次世代の若い木に生き抜くための知恵が伝わり、木同士の助け合いによって強い森林の再生力が生まれるのです。
強い再生力には、母なる木を生かし様々な種や遺伝子が備わる森でなければなりません ”
死にかけている森たちが息を吹き返すには、免疫力の強い自然治癒力のある体質にするための自然保護に人がもっと真剣にとりくまねばならないんですね。
このスザンヌ氏の発見は、木の生命を痛烈に感じる内容だと思いませんか?
地球に住む人間は、木の住む社会に土足で踏み込み好き勝手に殺戮するのではなく、地球の自然ともっと共生していかないと、とんでもない地球、人類の終わりがやってくる気がしてなりません。
(参考:TED「森でかわされる木々の会話 原題: How trees talk to each other」リンクより)
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転載終了




立川久

人間は他人からエネルギーを吸い取れることが科学的に証明される可能性! 活力は伝搬する!

元気な人の近くにいると、自然と自分も元気になる。
逆に活力の低い人の近くにいると、自分の活力も低くなる。
そんな経験が、みなさんあるかと思います。
そういった「人から人へのエネルギーの伝搬」が、科学的に証明される可能性があります。
以下、 リンク より
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>誰かと一緒にいる際になぜか具合が悪くなったり、嫌な感じを受けたことはないだろうか? そう、まるで生気を吸い取られたように……。どうやら我々の体はスポンジのように、周りの環境を吸収しているらしい。
 これは植物と同じメカニズムだという仮定に基づくものだ。それゆえ、エネルギーや感情が複雑に入り混じった、ある特定のグループ設定の中では居心地の悪さや不快な感覚を持ってしまうことがあるという。
>■藻はエネルギー不足をセルロースで代用可能
drawenergy1.JPG「Science Daily」の記事より
 この不思議で興味深い研究を科学的に行ったのはドイツのビーレフェルト大学の生物学研究チーム。植物は二酸化炭素や水、光で光合成を行うが、リーダーの生物学者オラフ・クルーズ教授らは顕微鏡でしか見ることのできない小さな緑藻の一種、緑藻クラミドモナスを培養。
 光合成によるエネルギーが不足した際に、この単細胞生物が代わりに近隣の植物性セルロースからエネルギーを吸収して成長できることを世界で初めて突き止めることに成功し、世界的な権威の学術誌「Nature」に発表した。
 この緑藻はセルロースを“消化”し、さらに小さな糖成分へ分解させる酵素を分泌する。その後細胞に運ばれてエネルギー源として変換され、成長することができるという。
 この発見により将来的には、植物と同様に人間も他人からエネルギーを吸収するという証明が提示される可能性があり、今後のバイオエネルギー分野に大きな影響を与えるのではないかと考えられているようだ。
>■他人の“生気”を吸い取れる?
 そしてこの研究に着目した、エネルギーヒーラーでもあるオリビア・ベイダリー医学博士はさらに生化学と細胞生物学の分野で生物を取り囲むエネルギー(生体エネルギー論)についての研究を進めている。
 博士は人体と植物の類似性を指摘しているが、人体も基本的には感情の状態を保つために必要なエネルギーを外部から吸収して細胞にエネルギーを送ったり、炭水化物や脂肪、タンパク代謝を制御するホルモンであるコルチゾールを上昇させて細胞を分解したりするという。
「人間は他の人間や動物、また自然界にあるもの全てを吸収して癒すことができるのです。自然の中では気持ちが高揚して元気になる人が多いのはそのためです」(オリビア・ベイダリー博士)
■他人の“生気”を吸い取れる?
 そしてこの研究に着目した、エネルギーヒーラーでもあるオリビア・ベイダリー医学博士はさらに生化学と細胞生物学の分野で生物を取り囲むエネルギー(生体エネルギー論)についての研究を進めている。
 博士は人体と植物の類似性を指摘しているが、人体も基本的には感情の状態を保つために必要なエネルギーを外部から吸収して細胞にエネルギーを送ったり、炭水化物や脂肪、タンパク代謝を制御するホルモンであるコルチゾールを上昇させて細胞を分解したりするという。
「人間は他の人間や動物、また自然界にあるもの全てを吸収して癒すことができるのです。自然の中では気持ちが高揚して元気になる人が多いのはそのためです」(オリビア・ベイダリー博士)




望月宏洋

2017年10月23日 (月)

極限的な環境下、低カロリーの場合にのみ、よく育ち繁殖する微生物の発見

膨大な放射線、高温下、しかも強酸性の環境下、硫黄を食料にして生きている驚異的な微生物が発見されています。
これなら地球外の他の星でも生きていけそうなので、以下の紹介記事では、「地球外生命」の可能性を示唆するものになっていますが、それよりも微生物の適応可能性の大きさから、生物の起源や、現有の多細胞生物体内で生きる微生物群にこの適応可能性の大きさが継承されているかもしれないところに興味がわきます。
生物の起源については、有機物のスープで満たされた好ましい環境で偶然発生したのではなく、生物は物質的な反応が進化して必然的に発生したものとする考えも提唱されています。
「物理系、化学系の自己組織化」
リンク
また、微生物群を体内に有する高等生物(人間も)では、生物としての発熱や運動のエネルギーが、食物として摂取するカロリー数よりも大きな値を示す事があります。
これも、食料のカロリー循環とは異なる微生物の反応系を考慮にいれれば説明可能なものになるかもしれません。
「スプートニク」
リンク
より引用します。
米イエローストーン国立公園の間欠泉で、極めて珍しい微生物が見つかった。微生物は「低カロリー」食料がある場合にのみ、よく育ち、繁殖する。論文は科学誌『Nature Geoscience』に投稿された。
NASA 地球外生命に関する緊急発表について
スプートニク日本
イエローストーン公園にある巨大火山の湖と間欠泉は地球で最も極限的な生活環境で、極めて珍しい微生物が生息する。それら微生物は「地獄のような」条件下で存在でき、膨大な量の放射線や高熱に耐えることができる他、硫黄を食べてほぼ純粋な酸のなかで生きられる。
研究者らは、微生物の研究により、地球外での生命体発生と存在の可能性がどれほど大きいかの理解を助けると期待する。このような極限状況で発見された微生物には、火星の地中深くや土星・木星の衛星にある水中で生き残り、繁殖する能力を原則的にはもつものもいる
論文の共著者の人、エベレット・ショック氏によると、アシディアヌス属(Acidianus)の古細菌発見は、このような微生物の探し方と、生存率の評価法に関する考えを大きく変えた。
ショック氏は、「アシディアヌスをイエローストーン公園の小川から抽出したとき、我々は種の食料、水素に硫黄、水素と鉄、鉄と硫黄を提供した。驚いたことに、微生物は最もエネルギー量が少ない食料源でより良く育ち、最もエネルギーが豊かな食料源で育ちが最も悪かった」と語った。




田村正道

2017年10月22日 (日)

地底にはマグマ由来のメタンをエネルギー源とする微生物生態系が存在した

地底にはマグマ由来のメタンをエネルギー源とし、メタンを酸化するために硫酸で呼吸して、硫化水素を生成する微生物群が存在することがわかった。
海底の熱水噴出口では、硫化水素と有機酸を用いた(非酸素発生型)光合成を行う微生物が確認されたが、それともまた異なるエネルギー生成機構となっており、光合成を獲得する前段階の原初生命体である可能性も考えられる。
◇光合成由来のエネルギー源に依存しない地底生態系を解明リンク
<マイナビニュース>より
////////↓↓転載開始↓↓////////
北九州市立大学は、花崗岩深部でマグマ由来のメタンに依存した微生物生態系が存在することを明らかにしたと発表した。
同研究は、東京大学大学院理学系研究科の鈴木庸平准教授らの研究グループと、日本原子力研究開発機構、産業技術総合研究所、名古屋大学、北九州市立大学、茨城高専、海洋研究開発機構、カリフォルニア大学バークレー校との共同研究によるもので、同研究成果は、9月8日付で「ISME Journal」に掲載された。
光合成により生産された有機物と酸素に満ちた地上とは異なり、地底は生物に必要な栄養素が欠乏しているため生命の存在しない「死の世界」と考えられてきた。一方、岩石中には鉄分が多く含まれる場合、鉄分と水が反応して水素が発生し、水素をエネルギー源とした化学合成に基づく地底生態系が存在する説も提唱されている。しかし、その実態については不明な点が多く、地底深部の大部分を占める鉄分に乏しい花崗岩に、光合成由来のエネルギーが表層から届かない場合は、微生物生態系は存在しないと考えられてきた。
同研究グループは、瑞浪超深地層研究所の地下深部の花崗岩から、深度300メートルの地下水を採取し、地下微生物の生態系を調査した。その結果、光合成由来の有機物がほとんど含まれないにも関わらず、硫酸呼吸や放射性元素のウランで呼吸する微生物が生息していることを明らかにした。さらに、地下水中に生息する微生物の種類と硫酸で呼吸するためのエネルギー源を特定するために、微生物の全ゲノム解析を実施したところ、メタンをエネルギー源とする微生物が主要な生態系の構成種であり、メタンを酸化するために硫酸で呼吸し、硫化水素を生成していることも明らかとなった。メタンは花崗岩を形成したマグマに含まれていたもので、生態系は光合成由来のエネルギー源に依存していないと判断されるという。
~後略~
////////↑↑転載終了↑↑////////




稲依小石丸

2017年10月17日 (火)

巨大結晶の中に5万年、未知の休眠微生物を発見

リンク
 鉄や硫黄などを食べて生きる微生物が、メキシコにある洞窟の巨大な結晶の内部に閉じ込められていたことが報告された。しかも、新種の可能性が高く、発見者である研究者たちの見方が正しければ、微生物は数万年もの間、休眠状態のまま生きながらえてきたと推測される。
 この発見が立証されれば、地球上の微生物は外界とのつながりを断たれた場所で、これまで考えられていたよりもはるかに厳しい環境でも耐えられるという説に、新たな裏付けを加えることになる。
NASA宇宙生物研究所のペネロペ・ボストン所長は2月17日、アメリカ科学振興協会による会合でこれを発表し、次のように述べた。「これらの微生物は、休眠状態にありながら、地質学的にみて重要な期間にわたり生存し続けてきました。つまり、何万年という単位で起こる地質学的現象によって、再び目覚めるかもしれないわけです。この地球上における微生物の進化の歴史を解明する上で、今回の発見は大きな影響を与えるでしょう」
■結晶製のタイムカプセル
 この結晶洞窟は、メキシコ、チワワ州北部のナイカ鉱山の中にある。鉱山で鉛や銀を引き上げるために、地下水を広い地下洞窟から汲み上げてみると、巨大な乳白色の結晶が林立する迷宮が姿を現した。中には、長さ9メートルに達する結晶もあった。微生物は、その洞窟の過酷な環境に適応し、生存してきた。
 2008年と2009年に米ニューメキシコ工科大学の支援を受けて調査に訪れたボストン氏は、結晶内の空洞に閉じ込められていた液体を採取した。そして、この中に眠っていた微生物を「覚醒」させ、培養することに成功した。ボストン氏の研究チームがこれを分析したところ、微生物は地球上で知られているどんなものとも遺伝学的に異なっていることがわかった。とはいえ、他の洞窟内や火山地形で見つかる微生物に最もよく似ていたという。
以前の調査により、この洞窟の中にある最古の結晶は50万年前のものであることがわかっている。これを基に結晶の成長速度を計算した結果、研究室で培養していた微生物は1万年~5万年前から、輝く結晶に守られながら存在していたと、研究チームは考えている。
 今回の報告について、チームは現在論文を執筆中であり、科学的な発見がもたらされたときに行われる論文の査読というプロセスを経ていない。したがって、他の専門家らもいまのところ詳しいコメントを言える状況ではない。
「これまでにも、数万年~数百万年前の物質から微生物を呼び覚ましたという報告はありますから、1万年~5万年前の標本から微生物を覚醒させたというのはそれほど驚くようなことでもないでしょう」と、米フロリダ大学の微生物学者ブレント・クリスナー氏はいう。
 例えば、氷河や琥珀、塩の結晶の中から古代の微生物を発見したという報告例もある。「ただし、発見されたものの年代が古くなればなるほど、懐疑的な意見も増えるので注意が必要ですが」と、クリスナー氏は断っている。
問題の一端は、どんな生命体にせよ休眠状態のままでどれくらいの期間生存できるか、誰にもわからない点にある。休眠するといっても、いつかは食事をとらなければならない。そうでなければ、細胞は衰え始める。また、いくらたくましいといっても、そんなに長い間、生存のためだけに代謝を抑えることが可能なのかどうかも、まだわかっていない。
 ナイカ鉱山の微生物は、入っていた液体に含まれているわずかなエネルギー源だけで生き延びてきた可能性はあると、クリスナー氏はいう。「不幸にも死んでしまった仲間の微生物を食べて生きていたとも考えられます」




す太郎

2017年10月16日 (月)

マグマ由来のメタンで生きる微生物の発見。地下鉱物世界に広大な生態系が広がっている可能性。

微生物は、他の生物と同様に、酸素呼吸しつつ有機物を分解しているものだけでなく、電気から直接エネルギーを得て生きているものや、呼吸の仕組みがなく地下鉱物の還元反応エネルギーによって生きているものが発見されています。
今回は、
地下300mの花崗岩深部の地下水から、花崗岩に含まれるマグマ由来のメタンによって生きている微生物が発見されました。
硫酸でメタンを酸化する呼吸方法によってエネルギーを取得し、硫化水素を生成していることがわかっています。
現在の多様な生物は、微生物が進化していったものであり、なおかつ、体内に多量の微生物が存在する形で生きています。
よって、この多様なエネルギーによって生きる微生物の生態系は、現在形で、私たちの体の中に引き継がれている可能性もあります。
東京大学HP
リンク
より引用します。
~以下引用~
「光合成由来のエネルギー源に依存しない地底生態系の解明に成功」
~前略~
●発表概要
我々の住む大地の深部は、過去にマグマが固まることで生じた岩石から構成される。特に花崗岩の量が圧倒的に多いが、地下深部には光が届かず光合成が起こらないため、地底生命は花崗岩の化学成分で生育する必要がある。花崗岩は水と反応すると水素を発生する鉄分が、他のマグマから形成する岩石と比べると少ないため、花崗岩には生態系を育むのに十分なエネルギー源が存在しないと考えられてきた。
東京大学大学院理学系研究科の鈴木庸平准教授らの研究グループは、日本原子力研究開発機構、産業技術総合研究所、名古屋大学、北九州市立大学、茨城高専、海洋研究開発機構、カリフォルニア大学バークレー校との共同研究によって、大型地下研究施設を有する岐阜県の瑞浪超深地層研究所(注5)で、深度300メートルの地下水を地下坑道から採取し(図1)、地下微生物の生態系を調査した。その結果、花崗岩深部でマグマ由来のメタンに依存した微生物生態系が存在することを明らかにした。
今回の発見は、光合成由来のエネルギー源に依存しない生態系が広大な地下空間に存在し、マグマ由来のメタンをエネルギー源とした巨大なバイオマスが、地底に存在する可能性を示すものである。
~中略~
●発表内容
光合成により生産された有機物と酸素に満ちた地上とは異なり、地底は生物に必要な栄養素が欠乏しているため生命の存在しない「死の世界」と考えられてきた。一方、マグマから形成される岩石は地底の土台を構成し、岩石中には鉄分が多く含まれる場合、鉄分と水が反応して水素が発生し、水素をエネルギー源とした化学合成に基づく地底生態系が存在する説も提唱されている。しかし、その実態については不明な点が多く、地底深部の大部分を占める鉄分に乏しい花崗岩に、光合成由来のエネルギーが表層から届かない場合は、微生物生態系は存在しないと考えられてきた。
本研究グループは、瑞浪超深地層研究所の地下深部の花崗岩から、地下水を採取して化学分析を行った。その結果、光合成由来の有機物がほとんど含まれないにも関わらず、硫酸呼吸や放射性元素のウランで呼吸する微生物が生息していることを明らかにした[1, 2]。本研究グループは、さらに地下水中に生息する微生物の種類と硫酸で呼吸するためのエネルギー源を特定するために、微生物の全ゲノム解析(注7)を実施した。その結果、メタンをエネルギー源とする微生物が主要な生態系の構成種であり、メタンを酸化するために硫酸で呼吸し、硫化水素を生成していることも明らかとなった。メタンの安定同位体(注8)から、メタンは花崗岩を形成したマグマに含まれていたもので、生態系は光合成由来のエネルギー源に依存していないと判断される。
花崗岩は光合成生物が誕生する35億年以前の地球にも豊富に存在しており、地球初期の表層と現在の花崗岩の地下深部は、微生物の生息環境が類似していると推測される。本研究成果は、光合成由来のエネルギー源がなくても、花崗岩中の化学成分のみで生命活動が持続されることを示した点にあり、このことは花崗岩地下深部に適応した生命は太古の姿のまま進化せずに現在に至る可能性を示唆している。瑞浪超深地層研究所の微生物生態系には、共通祖先に近縁な微生物が生息することが本研究グループの研究により明らかにされている[3]。共通祖先に近縁な微生物のゲノム中の遺伝子は、それらのほとんどが機能不明なため、地底での生態は全くわかっていない。地上は地底と大きく環境が異なるため、地上に回収して培養することもできないため、今後岩盤中に栄養を加えて地底で培養を行い、謎につつまれた地底での生態と進化を明らかにする予定である。
~引用おわり~

2017年10月 9日 (月)

自身をダメージから守ることのできない人間の細胞に、自己防衛できるバクテリアを注入した科学者の生命力が向上。

死なないバクテリアとはすなわち、彼らは自分自身を守ることができるということです。私たちの細胞は、自分自身をダメージから守ることができません。年を取ることから細胞を守る、その仕組みを明らかにしたい。
以下引用
リンク
■350万年も生き続ける、謎のバクテリア
 先月19日、ロシアの地方紙「The Siberian Times」が報じたところによると、話題のバクテリアとはその名も「バシラスF」。2009年、ロシア連邦サハ共和国(ヤクーチア)の「マンモスの山」と呼ばれる永久凍土から発見された。驚くべきことに、このバクテリアは350万年前の永久凍土層から“生きた”状態で見つかり、モスクワ大学の氷河凍土学者アナトリー・ブロチコフ博士らが調査してきたが、今回その謎多きパワーの一端が白日のもとにさらされたのだ。
 博士らはこの数年間「バシラスF」を培養し、マウスや植物などに投与する実験を繰り返してきた。すると、このバクテリアを体内に得たマウスは一生を通して活発で、免疫力も高いうえ、高齢出産が可能であるなど繁殖力にも著しい向上が見られたという。植物の場合には成長が早まり、寒さにも強くなるなどの変化が表れた。
■自らに注射した科学者は……!?
 しかし、驚くのはここからだ。前述の結果を受け、ブロチコフ博士は仰天のプランを実行に移した。なんと、自らが実験台となることに決めたのだ!
「永久凍土は溶けています。ですから、これらのバクテリアは水の中に解き放たれていると考えられるのです。つまりヤクーチアの人々は、水を通して、すでに(バクテリアを)体内に持っている可能性があります。そして事実、ほかの共和国の人々よりも長生きする傾向にある。私にとって危険など無いのです」(ブロチコフ博士)
 かくして博士は「バシラスF」を注射し、体内に取り込んだという。すると、博士の身体に目覚ましい変化が起きたのだった。
「(投与前よりも)長時間働けるほど丈夫になり、過去2年間はインフルエンザにも感染していないのです」(ブロチコフ博士)
 ところが、である。博士は、なぜ「バシラスF」が動植物の生命力を向上させるのか、現在もそのメカニズムを解明できずにいるというのだ。この点について彼は、「もしかしたら副作用があるのかもしれない」としながらも、次のように語っている。
「このような実験は、確かに医師の管理下で行われるべきかもしれません」
「でもそんなことを言いだしたら、アスピリンが効く仕組みだって本当はよくわかっていないのです」
「それと同じことです。メカニズムは不明だが、その効果は確認できる」
■不老不死の実現に向け、研究は続く
 とはいえ、ブロチコフ博士はメカニズムの追求を決して放棄したわけではない。永久凍土で350万年も生き続ける「バシラスF」の強靭な生命力を解き明かすことが、人間の長寿、そして不老不死の実現へとつながると信じ、研究を続けることを宣言している。
「このバクテリアは、氷の中で外部の世界から隔絶されてきました。死なないバクテリアとはすなわち、彼らは自分自身を守ることができるということです。私たちの細胞は、自分自身をダメージから守ることができません。年を取ることから細胞を守る、その仕組みを明らかにしたい」(ブロチコフ博士)
 ちなみに、今回の「バシラスF」によく似たバクテリアが、マンモスの脳からも発見されているという。また、石油の分子を分解し、水に変える能力を持つバクテリアの存在まで確認されているのだとか。いずれにしてもシベリアの永久凍土では、不老不死の夢に限らず私たちのあらゆる願いをかなえてくれる古代のバクテリアたちが、目覚めの時を待っているのかもしれない。果たして、ブロチコフ博士は「バシラスF」の摂取によって永遠の命を手に入れることに成功したのだろうか? 研究のさらなる進展と、何よりも博士自身の今後が気になるところだ。



す太郎

2017年10月 8日 (日)

植物も「移動」する ~スミレの移動のための花~

日本中の野山に生息するスミレですが、鉢植えや庭で育てようとすると、気難しい面があります。
植えられた環境が気に入らないと、なんと「移動」するのです。
正確には、元の本体は枯れて無くなって、別の場所に同じ個体が出現します。
スミレは春に開花しますが、その後、花とは全く形態の異なる「閉鎖花」(受精を伴わない花(種:自家受精またはクローン))を付け、鞘をはじかせて十から数十個の種を飛ばします。
そこで、環境が適さなかった元の場所は枯れて、環境の適した場所に移動するのです。
この閉鎖花の種の目的が「移動」であることは、この種をまいても育つわけではなく、蟻が巣の近くまで運んで種についた蜜を齧る事で初めて発芽する事からもわかります。
スミレは進化のための花と移動のための花を使い分けているのです。




田村正道

アリは仲間と餌を口移しする際に共生相手(アブラムシ)を共有する

アリはアブラムシと共生関係を形成するが、共生するアブラムシの種は頻繁に入れ替わる。
アリは多数の同類で集団を形成するため、集団内で現在の共生相手を共有する必要がある。
各個体がそれぞれ共生相手と接触して認識するとなると、共生関係の構築に膨大な時間がかかってしまうため、そ嚢(消化管の一部で食べたものを一時貯蔵する器官)に蓄えた餌を仲間に分け与える際に、共生相手の情報を伝達していることが確認された。
複雑な脳を持たなくとも、こうした情報を共有する仕組みを獲得しているのは、それだけ集団としての外圧共有が、適応していく上で重要であることの顕れであろう。
◇アリは「誰が共生相手か」を口移しで巣仲間に伝えることが判明リンク
<マイナビニュース>より
////////↓↓転載開始↓↓////////
アリとアブラムシの関係は、異なる生物同士がお互いに利益を与え合う「相利共生」のモデルケースとして研究されてきた。アリは栄養豊富な甘露を受け取るかわりにアブラムシを保護し、その天敵を排除する。多くの場合、パートナー種は頻繁に入れ替わり、アリと共生関係を結ばないアブラムシ種も多く存在する。したがって、アリは現在パートナーであるアブラムシを正確に認識、識別する必要があると考えられるが、アリがどうやってアブラムシを認識しているのかはほとんどわかっていなかった。
これまでに同研究チームは、アブラムシから甘露を貰った経験のあるアリは、アブラムシに対する攻撃性を著しく低下させることを明らかにしている。この結果は、アリがアブラムシを学習することを示唆しているが、アリはアブラムシと家族単位で共生関係をむすぶため、「自己学習」だけではアリ個体全員がそれぞれ学習する機会が必要となり、共生構築に多大な時間を要することになってしまう。そのため、アリが家族の他個体にアブラムシの情報を伝える何らかのシステムを持っているのではないかと考えたという。
そこで、マメアブラムシ経験のあるアリとシャーレ内で同居させたアリのアブラムシに対する攻撃性を測った結果、直接のアブラムシ経験が無いにも関わらず、アブラムシに対する攻撃性を顕著に減少させた。これは、アブラムシの情報が未経験アリへと伝達されたことを示している。次に、情報伝達がどのように生じているのかを明らかにするため、アリの口移し行動に着目した。口移しは、そ嚢に蓄えた液状の餌を吐き戻し仲間に分け与える行動で、アリやハチなどの社会性昆虫で広くみられる習性となっている。アブラムシ経験アリから未経験アリへの口移しを阻害したところ、未経験アリのアブラムシに対する攻撃性が顕著に増加した。このことから、働きアリ間の口移しの際にアブラムシの情報が伝達されることが判明したという。
自身の経験を伴わずとも,他個体の観察や情報伝達をもとに個体が行動を変化させる社会的学習は、主に大きな脳を持ち高度な社会生活を営む高等動物でみられる現象と従来は考えられてきた。しかし、小さな昆虫までもが他個体の得た情報をもとに意思決定をする仕組みをもつことが徐々にわかってきたということだ。
////////↑↑転載終了↑↑////////
 



稲依小石丸

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