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2017年10月 8日 (日)

植物も「移動」する ~スミレの移動のための花~

日本中の野山に生息するスミレですが、鉢植えや庭で育てようとすると、気難しい面があります。
植えられた環境が気に入らないと、なんと「移動」するのです。
正確には、元の本体は枯れて無くなって、別の場所に同じ個体が出現します。
スミレは春に開花しますが、その後、花とは全く形態の異なる「閉鎖花」(受精を伴わない花(種:自家受精またはクローン))を付け、鞘をはじかせて十から数十個の種を飛ばします。
そこで、環境が適さなかった元の場所は枯れて、環境の適した場所に移動するのです。
この閉鎖花の種の目的が「移動」であることは、この種をまいても育つわけではなく、蟻が巣の近くまで運んで種についた蜜を齧る事で初めて発芽する事からもわかります。
スミレは進化のための花と移動のための花を使い分けているのです。




田村正道

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