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2018年2月

2018年2月21日 (水)

生殖細胞核と体細胞核への分化を決定しているのは機能不明配列か

ある種の真核単細胞生物は、細胞内に2つの異なる核(大核・小核)を持っている。
大核は個体として生きるために必要な遺伝子を発現しており、小核は減数分裂による遺伝子の組換えと次世代の大核形成を担っている。また、大核では機能不明配列を取り除いて活発に転写を行っているが、小核では大核で除かれた機能不明配列も維持して次世代に伝えている。
この機能不明配列こそが、大核と小核の役割分担を決定している可能性がある。また、外部環境に変化に対する適応可能性を生み出すために、生殖を担う小核ではすべてを維持していることも十分に考えられる。
◇ひとつの細胞の中のはたらく核と続く核リンク
<JT生命誌研究館>より
////////↓↓転載開始↓↓////////
1.ゲノム内の機能不明配列
 私たちヒトのゲノムの解析の結果、その95%が機能のわからない配列であることがわかった。ここにはトランスポゾン(註1)と呼ばれるゲノム上を移動できる反復配列などが含まれており、ゲノムはこれらを先祖から受け継ぎ、子孫に伝えているのである。私たちのからだの中で、世代を超えて遺伝情報を伝えることができるのは、生殖細胞と呼ばれる卵と精子だけであり、生殖細胞を運ぶのは、からだをつくり日々の生活を営む一代限りの体細胞である。
 真核単細胞生物であるテトラヒメナは、ひとつの細胞の中に2つの異なる核を持つことで、生殖と生きるための役割とを成し遂げている。私はテトラヒメナの2つの核に注目して、その違いを生み出すしくみを解き明かそうとしている。
註1:トランスポゾン
動く遺伝子として発見され、特定の配列をもち、ゲノム中で移動または増幅する配列で、同じ配列が多数コピー存在する反復配列である。機能は不明で生きるのに不要なガラクタ配列とも呼ばれるが、現在研究が進められている。
2.テトラヒメナの2つの異なる核
 テトラヒメナはゾウリムシの仲間の繊毛虫類に属する単細胞生物で、細胞の表面を覆う無数の繊毛を使って池の中を動き回る。私たちが実験に用いるテトラヒメナはアメリカのマサチューセッツ州、ウッズホールの池で1950年代に採取された個体に由来し、現在も世界中の研究者に使われている株である。テトラヒメナの2つの核は大きさが異なり、それぞれ大核と小核と呼ばれる(図1)。小核は、生殖系列の核として有性生殖の際にいわゆる減数分裂による遺伝子の組換えと次世代の大核の形成を担う。5本の染色体が維持する2倍体ゲノムに全ての遺伝情報をもち、転写が抑制されている。大核は、体細胞核(栄養核と呼ばれることもある)として生きるために必要な遺伝子を発現している。新たに形成されるときには小核のゲノムのもつ機能不明配列に当たる3分の1の領域が取り除かれ、残りを約45倍に増幅し多倍体となる。有性生殖の際には壊され、次世代の大核にその座を譲る。このようにテトラヒメナの小核と大核の特徴は、多細胞生物における生殖細胞と体細胞の違いに類似している。
~中略~
7.機能不明配列がつなぐ2つの核
 テトラヒメナでは、体細胞である大核のゲノムは、トランスポゾンなどの機能不明配列を取り除き、活発に転写している。一方で、大核で除かれた配列は、生殖核にあたる小核には維持されており、次世代に伝えるが転写は抑えられている。多細胞生物の発生では、受精卵のゲノムは遺伝子のオンオフを担うヒストン修飾や発現を抑制するヘテロクロマチン化などのエピジェネティックな印づけによって様々な体細胞へと分化する。単細胞で生きるテトラヒメナは、ヘテロクロマチン化によって使わない配列を抑制どころか除いてしまうという独自の方法で体細胞核を生み出す。また、機能不明配列は小核の染色体を安定に保つのに関わるとも言われる。そこで、そこにあるトランスポゾンが、実は2つの核で伝える役割とはたらく役割を分担する鍵として働いているのではないかと考えている。あらゆる生きもののゲノムがもつ機能が説明されていない領域に生命の堅固性を支える重要な機能が見つかるかもしれない。そのときを思いながら小さな単細胞生物テトラヒメナと向き合っている。
////////↑↑転載終了↑↑////////




稲依小石丸

2018年2月20日 (火)

脳の記憶能力や認知機能はウイルス由来である可能性

リンクより転載します。
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 脳は大抵のことを忘れてしまうが、強烈な体験や同じことの繰り返しなどによって記憶は長期間保持される長期記憶となる。長期記憶をつくる脳内の神経細胞のメカニズムは複雑で謎も多く、多くの研究者がその解明に努めている分野である。今月11日付で学術誌「Cell」に掲載された二本の論文は、記憶にまつわる脳の進化について思いがけない事実を突きつけるものだった。記憶や認知のシステムを支えるタンパク質がウイルス由来ではないかというのである。
■二つのグループによる大発見
 米・ユタ大学とマサチューセッツ・メディカル・スクール大学の二チームからそれぞれ別々に発表され、今月11日付で「Cell」に掲載された二本の論文は、記憶や認知に関わるArcというタンパク質に関わるものだった。このタンパク質は大脳前頭皮質や海馬や扁桃体などといった記憶関連領野で、記憶の形成時にニューロンやシナプスの活性化に伴い発現することがすでに知られていた。また、Arcを人為的に作れなくしたマウスは長期記憶の形成に問題を起こすことが知られている。
 二つのチームはそれぞれマウスとハエの神経細胞を使い、ニューロンから放出される細胞膜でできた袋(小胞)について詳細な解析を行った。するとこの小胞にはArcタンパク質が含まれており、中身にはmRNA(タンパク質を作らせる設計図)が入っていた。ニューロンから飛び出した小胞は別のニューロンや細胞に取り込まれ、中に入っていたmRNAを送り届けたのである。研究者らはこの働きが記憶の増強や忘却にも深く関わっているとみている。
 Arc遺伝子を解析したところ、このタンパク質はレトロウイルスの持つGagというタンパク質とよく似ていることが分かった。Gagは宿主の細胞の中で作られたウイルスの部品をパッケージングし、細胞外に放出するためのウイルス粒子を作る役割を担っている。Arcはウイルスと似たような仕組みを使って小胞を作り、細胞間の情報伝達を行っていたのである。これは全く新しい発見であった。
■ウイルスと進化
 生物のゲノムには遥か昔に感染したウイルスの痕跡が数多く残っている。ウイルスは宿主細胞のゲノムに自分の遺伝情報を書き込んで自身を複製させるのだが、極稀に生殖細胞に感染したウイルスの遺伝子が宿主の子孫にまで伝わることがある。そのような遺伝子は大抵無害化・不活性化されるが、時に重要な機能を担う遺伝子へと進化することがある。よく知られているのが哺乳類の胎盤で、胎盤の形成や機能に関わる遺伝子がウイルス由来だと判明している。
 今回、二つのチームはマウスとハエという二種類の生物でArcによる神経細胞の情報伝達の新しい仕組みを発見したのだが、さらに興味深い事実も分かった。二つの生物のArcはよく似ているものの、元となったウイルスの遺伝子を獲得した時期と元になったウイルスは違うようなのだ。つまりウイルス遺伝子からの進化はそれぞれの生物で独自に起きたということになる。ウイルス遺伝子の二次利用は我々が考えているよりも、難しくも珍しくもないということなのかもしれない。
 ヒトのゲノム内にもウイルス由来とみられる遺伝子は多数存在する。ウイルスによる感染は時に生存の危機を招くが、生物にはウイルスが残した使えるコードをちゃっかり再利用するしぶとさとしたたかさも持ち合わせているのだ。
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転載終わり




中田燿平

2018年2月 6日 (火)

ガンの本質に関する考察~ロスチャイルド家の傘下の医師が告発

 癌に関して、正当な学会ではこの本質論は無視されているようです。 
リンクより引用です。
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ウォーバーグの癌本質論
<高血糖が癌の基礎原因の根拠>
我々の体内に存在する二つの新旧エネルギー産生器官である
解糖系(潜在的癌細胞)とミトコンドリア(潜在的癌細胞抑制に寄与するもの)均衡が崩れ、解糖系(潜在的癌細胞)が勝利した時に、癌が発生する)。
1.癌細胞は、解糖系であり、通常細胞の30倍以上のグルコース(ブドウ糖)を欲しがる。高血糖の宿主は解糖系にとって格好の増殖の環境である。
2.癌細胞は、解糖系であり、低体温(32℃程度)を好む、高血糖は血流を悪くし、体温を下げる。
3.癌細胞は、解糖系であり、酸性の環境を好む、高血糖になると体内が酸性に傾くので発がんする。
4.癌細胞は、解糖系であり、酸素を必要としないので、高血糖になり血流が悪くなり、細胞に酸素不足になることで、発症する。
5.癌細胞は、解糖系であり、高血糖であれば、交感神経が亢進され、体温が下がり、血流不足になり、癌の発生要件を満たすことになる。
6.細胞の中で、解糖系と均衡を保っているミトコンドリアは、高血糖により、酸素不足に陥ると弱体化し、均衡していた解糖系(潜在的癌細胞)が
優位になり発がんする。
7.細胞の中で、解糖系と均衡を保っているミトコンドリアは、高血糖により、体温が下がり、解糖系(潜在的癌細胞)が優位になり、発がんする。
(中略)
■人類とは何者か?
既に、述べたように、我々のエネルギー産生器官は、「解糖系(潜在的癌細胞)」と「ミトコンドリア」の二つがあることを述べた。我々はとどのつまり、この二つのエネルギー産生装置に支えられて生きているのである。
①解糖系とは何か?
「原核生物」の末裔であり、今から20億年前の下等な生物の一種である。
彼らの主食は、「グルコース(ブドウ糖)」のような「糖」である。とにかく「糖」を好んで増殖する。
 
彼らは、酸素のない(嫌気性)環境で、32℃位(低温)で酸性の環境で生まれ、生活していた。糖を取り込んで、乳酸等を産生してエネルギーを生み出したが、ひじょうに効率の悪いエネルギー産生であった。瞬間的なエネルギーはあり、分裂が得意である。
②ミトコンドリアとは、何か?
解糖系より進化した新しい生物で「真核生物」と言う。酸素のある環境下で生まれ、「37.2℃程度の温度」を好み、乳酸やたんぱく質や脂質を取り込み「酸素」と合わせて莫大なエネルギーを産出した。ほとんど、分裂せず持続的なエネルギーを産出した。
ミトコンドリアは独自のDNA(母方からのDNA)を持つことから、解糖系に寄生して、それぞれの短所を補い合い、折り合いをつけ、均衡を保ちながら、現在に至る。
人類は進化の頂点だとか言っている輩がいるが、単純な話、「解糖系(原核生物)」に「ミトコンドリア(真核生物)」が寄生して、それぞれが、お互いの短所を補い合い、長所を生か合いながら、折り合いをつけてやっている生物でしかないのである。別にそんな大それた、頂点でも何でもない。
「糖質(グルーコース)」を主食にするのは、この下等な「解糖系(原核生物)」であり、我々人間をはじめとした哺乳類や鳥類や魚類は皆、呼吸しタンパク質と脂質を主食とする生物であり。これらの中で、唯一、例外で糖質を好んで食べるのが人間だけである。
糖質を食べない野生の哺乳類や鳥類や魚類には癌(解糖系の暴走)の発生は見られない。
(中略)
<結論>
①解糖系が勝利した場合「癌」になるのである。
②高血糖が何より、癌の基礎原因の一番である。
③低体温
④交感神経優位
⑤薬
1.通常は細胞内で「解糖系」と「ミトコンドリア」が均衡しているが、細胞内が、「高血糖」に傾くと、この均衡が崩れ、「解糖系」が優位になる。
2.人体に望ましくない「高血糖」が続くと、我々自身の身体が、「高血糖」を何らかの形で、収める為に、自身の体内に「高血糖」を吸収する細胞を造る防衛反応を起こし、癌細胞が体内に発生する。
3.なぜ、子どもや、若い人の癌の進行が早いのか?放射性物質に敏感なのか?解糖系の特徴を読めば理解できる
4.なぜ、瞬発力と筋肉増強の効果の著しいステロイドをスポーツ選手が欲しがるのか?そして、その後に彼らがなぜ、癌になるのか?すべて、解糖系の記述で謎が解ける。
5.解糖系は、炭水化物やブドウ糖を主食にしていた原始的な細胞であり、
ミトコンドリアはタンパク質や脂質と酸素を主食にして莫大なエネルギー
を獲得した。
6.ようするに、糖質やブドウ糖は、原始生物の主食なのである。我々哺乳類(ミトコンドリア)は、あくまでもタンパク質と脂質を食品の中心にするように遺伝子がプログラムされているのである。
7.だから、癌細胞(解糖系)は先祖がえりの細胞と言われるのである。
我々は、先祖がえりしないように糖質を控える生活が望ましいのである。
8.我々の生活を振り返ってみてほしい、今や癌は3人に一人がかかる国民病と言われ始めた。スーパーの食品売り場、コンビニの食品売り場、キヨスクの店舗・・どこを見ても糖質がメインの食品ばかりである。自動販売機は、ブドウ糖入りのスポーツドリンクから果糖入りの様々なジュースまで、好きな時に好きなだけ、溢れんばかりのブドウ糖を摂取できる世の中なのである。
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(引用おわり)




達磨防人

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