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2019年7月31日 (水)

起源生命の環境に対する適応戦略~集団化⇒「接合」により「分裂」機能をもつことになった!?

人間の体重の大半は水で占められている。胎児90%、新生児75%、子ども70%、成人60~65%、老人50~55%。また人だけではなく、地球上のあらゆる生物は水からできている。
水が大半を占めることと成長に応じて水の割合が減っていくことから、細胞分裂に水は深く関わっているのだろう。

水は酸素原子1個に水素原子が2個結合した構造だが、2個の水素原子と酸素原子の結合は一直線ではなく傾いて結合している。そのため水分子の水素原子が結合している部分はプラスの電気、水素原子が結合していない部分はマイナスの電気に分極した「電気双極子」の構造になっている。
そして水の中では、(物質の結合に比べて非常に弱い電気的引力で)水分子のプラス部分とマイナス部分が互いにくっついては離れ、離れてはくっつく、常に変化するかたまり(≒集団化)のあるクラスター構造になっている。
身体を形成する細胞質もほとんどは水で、水の中で細胞膜や細胞質を構成するタンパク質分子やリン脂質分子も電気双極子の構造をもつ。
細胞は、水分子とタンパク質やリン脂質分子から成る細胞膜や細胞質が、電気的な引力で繋がりながら運動している。

なぜ生物は分裂するかについてはよくわかっていないが、分裂→複製→増殖のない細胞は、代謝が維持できたとしても、環境が変化してしまえばいずれ物理的に滅びる。環境に適応し存続し続けるには、分裂→複製の機能が不可欠である。
また、分裂機能の起源についてもよくわかっていないが、「生命の起源が明らかに!?~液滴の成長・分裂~リンク」の報告もあり、「水のもつ電気的引力の特性」が深くかかわっていると考えられる。

起源生命体は、環境変化に対する適応戦略として、細胞間の情報交換を可能とするために(外識機能の向上)、細胞の電気的引力により集団化する「接合」を行った。
そしてこの接合は、弱い電気的結合ゆえに、一定ではなく常に“分裂”しては集団を再形成する。
これが分裂機能の起源だろうか。

 

 

 

麻丘東出

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